2006年02月25日

クリムゾンバーニング 6−8巻 三木原慧一

 「クリムゾンバーニング」でググると本ブログが2番目に表示される(2月25日時点)…上下は商品としてのヒットで、まったく落ち着かない気分にさせられること。
 まぁ、深く悩んでも無意味なので私はレビューするのみ。今回の対象は1−5巻の後にでた「エトロフ強襲」「カナダ侵攻」「五大湖決戦」。これを6−8巻として記す。読む順番がわかりにくいのだけど、それが狙いなんだろうか――新しい巻を買い間違えさせてより古い巻を買わざるを得なくしようという。
 冷戦時代をほとんど実感していない世代である私にとって、社会主義とは昔あらわれた竜の一種、小国の間でのみ生き残る進化の大通りを外れた「生きた化石」のようにも思われるが、それがもし圧倒的な国力を誇るアメリカと結びついたらどうなっていたか、それがこの作品の見どころであろう。アメリカ合衆国は存在するだけである種の災害だが、アメリカ社会主義合衆国なんて代物になられては未曾有の大災害ってものだ。

エトロフ強襲
 林譲治氏の「焦熱の波濤」で襲撃機になってた彗星改がこの作品ではめでたく戦闘(攻撃)機に。P47サンダーボルトに似た機体らしいが旋回戦の描写が目立つ。前シリーズに続いて栗田健男が犠牲に……感動させるために殺してない?三木原氏は戦記シミュレーション界の藤田和日郎先生になるつもりなんだろうか。
 とりあえず英国と同盟しているとはいえ日本の技術力がオーバーテクノロジー級に高く感じた(1944年だからいいのか)。

カナダ侵攻
 目次のタイトルが「守るべきもの」――星界の戦旗2巻のサブタイトルか。「冷たい方程式」――著名なSF短編。
 今回はモントリオールを戦場にした市街戦。5巻では日本軍がドイツ軍と化していたが今度はアメリカ軍がドイツ軍と化している。ドイツの兵器は世界一ィィィィ!か?一番悪いのはドイツじゃないかと思えてきた。あと、先行車は――あ〜あ、やっちゃった。

五大湖決戦
 カスピ海海戦のある戦記小説を知っているが、こちらは五大湖海戦か。あとは琵琶湖海戦でもやるしかないな……。外輪船の投入は兵器運用の柔軟性としてどうなのかと思うが、自分から仕掛けることがはっきりしているアメリカにとっては問題なしか。合衆国出兵でカナダに領土を削り取られた恨みをうかがわせもする。そして中華キャノン!……もはや白旗をふるしかないね。新婚妻の死亡フラグも見事に消化。大したものだ。
 両軍がドイツ製兵器で殴りあう――参戦国でもないのに兵器開発しすぎ――状況でドイツは死の商人としてだいぶ儲けたようだが平然と連合国側で戦争に加わるようだ。三木原氏の別の作品で似たようなことをしたイギリスは核爆弾まで叩き込まれたのに…イチゴ大福のように甘い処置だなぁ。
 しかっし、作中作の「社会主義はメイドスキー」が「社会主義はシスタースキー」「社会主義は巫女スキー」まで派生するとは、空恐ろしい情熱だ。

クリムゾンバーニング1−5巻感想

カナダ侵攻―クリムゾンバーニング (C・NOVELS)
カナダ侵攻―クリムゾンバーニング (C・NOVELS)

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