私の脳内では某巨大かるたメーカーが、百人一首をPS3に対抗させるために後援していることになっているかるた漫画6話目。Wiiはテレビやパソコンと戦うのに忙しいのだ。
「イヤ…ないないそれはない」
まさかタイトルのセリフが五条起源になるとは思わなかった。そして具体性がない。言葉まで大男、総身に知恵が回りかねの印象そのもので、ちっこいだけに反射の速そうな壬生先輩とは対照的だ。
太一は先週に構えた居合い取りで最後まで押し切った。構えの後に空札を連発したのは都合のよすぎる展開を避けるためにも緊張感を高めるためにも好適な流れだった。
後ろからみると居合い取りの構えは自陣からも距離をとっていて、近距離の死角は殺していることがわかる(左側敵陣にはどうしても死角が生まれてしまうけど)。札数の推移をみればそれほど一方的な戦いにはならなかったわけで、反則のリスクを背負う割には限定的な使い方しかできない技であるのは変わらないようだ。
五条は経験が少なく機転もない相手だからよかったものの、実力者なら試合中に何らかの対策を講じてきてもおかしくはない。とりあえず私なら審判に「これいいの?」と訴えて作戦を立てる時間を稼ぐ。あとは試合中の札の並び替えが許されるらしいので自陣右側に札を集中させるかな。ルールと戦術を知悉した人間ならいろいろ思いつきそうだ。
まぁ、必殺の戦闘教義というやつは得意技を磨ききった上で敵がそれを受けざるをえない状況に持ち込む方法まで含めてのものだから、運用が相手しだいではまだまだだね。心理戦を中心にもっと修練を積む必要があるな。
心理戦といえば、ひたすら五条の後の先をとってスピードだけで叩きのめすのがえげつなくてよかった。反則は敵が始めたこととはいえ、圧倒的な敗北感を植えつける点で太一の行為は凶悪だ。
五条の回想シーンは短くまとまっていたが、華が減ったのはいなめない。こいつが競技かるたを志した理由はテレビでクイーン戦を見て「壬生先輩ハァハァ!」意外にありえんのだが……「何でもやります」とは個人副官のために精勤する丸枝中尉なみの妄執ですな。
そして名門なのに2人の上級生が怪我をしただけで新入生を出さなければいけなくなる青龍寺高校……競技人口の少なさは本当に深刻だ。10巻も進めば部員百人、かるた専用減圧体育館をもつ超名門高が出てくるかもだが――しかも海外。アマゾンの奥地には百人一首から独自の進化を遂げたカ・ルターなる競技を命を賭してたしなむ部族が存在した!
上級生を実験台にしてまで五条を使う石原先輩の判断は、名門の将来まで考えれば正解なのかも。まずは優秀な素材である五条の試合経験をふやすこと、実際に巨漢は百人一首そのものに熱意を燃やしてくれる結果になったわけだし――
恐るべしは同門といえども負傷を賭して技を競う名門青龍寺。市井の風評はそのような形に落ち着いた。
試合後に居合い取りの審査を心配しているロリお母さんが可憐だ。壬生蘭は凄いキャラだと確信を抱きつつある。母性と幼性のおそるべき融合、禁断の錬金術が誕生させた怪物である。なんせ、男はマザコンでありロリコンだからな!!!!
反面……千歳たんの影が薄れてく。このままではお星様になってしまうぅ。彼女のためなら五体倒地でケープタウンからラサまで巡礼することも厭わないが、インフレをさけるために最強キャラとして登場しながら強さの描写を控えてきたことが原因か。
おかーさんが授業参観にこなければ目立てたんだけど、壬生と小野には伝統墨守主義者と自由革新主義者の対比も与えられているのでいたしかたない部分は多い。まぁ、大会後の展開で失地はいくらでも回復できよう。
大会後といえば五条の成長と再会のフラグも立ったようで楽しみだ。今度会うときは恐るべきパワーファイターに鍛え上げられていて――新キャラの噛ませ犬としてボロクソに負ける。
太一の準決勝はおそろしい勢いで通過。楽じゃなかったと言われても……野郎相手に拘るなぁ。ツンデレ女流ライバルなんて美味しいものは温存するに限る、とはいえ。
さて幼馴染の大江由利子は蛭田翔に惨敗を喫してしまった様子。神宮はセクハラをするところではござらぬ。慰めるふりをして二重セクハラをしてしまいそうな自分がヤバい。
あの表情を見ると由利子はちょっとお年を召したお兄さんに人気が出そうだ。もしかして、千歳が少年読者にとっての憧れのお姉さん、蘭が青年読者にとってのロリママ、由利子が中年読者にとっての若い女子高生と、役割分担してヒロインを演じているのか?ストーリーもしっかりしているが、キャラ付けの深謀遠慮には恐れいる。そして週刊少年チャンピオンなら千歳の影が薄くなってしまうのも無理はないかも。
私は全員好きだが。
前評判ではまともな戦いにはなると目されていた瞬間記憶能力者が半泣きになるほどの負け方とはいったい?妙なことを囁かれまくったのでなければ、由利子陣の札だけを取って勝たれたとか、途中の札の並びが「バカ」になるように取られたとか、取り札の頭を並べて読むと「おつぱい」とか……まともなのが思いつかん。
あるいは後の先で由利子が動くのを待ってから札をさらう挑発的な行為を25回も繰り返されたのかもしれん。怒れ太一。
「この軽部太一には許せないことが2つある。ひとつめはわざと反則すること。ふたつめは真剣に打ち込んでいる奴を嘲笑うこと。みっつめは女を泣かせること。よっつめはオr…由利子のおっぱいを陵辱することだ――ッ!!」
「ちょっ、ふたつも多」
「よのなかは〜」
ビシィッ!!
「あぐぅっ!」
「いいか…この居合い取りは由利子のぶんだ……右手のどこかの骨がへし折れたようだが、それは由利子がおまえの指をへし折ったと思え……そしてこれも由利子のぶんだッ!そして次のも由利子のぶんだ。その次の次のもその次の次の次のも……その次の次の次の次のも…次の!次も!おっぱいのぶんだあああーーーーーーッこれも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!」
蛭田翔――再起不能。
そして、
「むらさめの〜」読手はいまだ動揺せず!!
大会終了まで3,4話で綺麗に1巻に収まりそう。実に続きが楽しみな作品だ。
かるた5話「デケェ!!」感想
かるた7話「下らねェ!!」感想
「イヤ…ないないそれはない」
まさかタイトルのセリフが五条起源になるとは思わなかった。そして具体性がない。言葉まで大男、総身に知恵が回りかねの印象そのもので、ちっこいだけに反射の速そうな壬生先輩とは対照的だ。
太一は先週に構えた居合い取りで最後まで押し切った。構えの後に空札を連発したのは都合のよすぎる展開を避けるためにも緊張感を高めるためにも好適な流れだった。
後ろからみると居合い取りの構えは自陣からも距離をとっていて、近距離の死角は殺していることがわかる(左側敵陣にはどうしても死角が生まれてしまうけど)。札数の推移をみればそれほど一方的な戦いにはならなかったわけで、反則のリスクを背負う割には限定的な使い方しかできない技であるのは変わらないようだ。
五条は経験が少なく機転もない相手だからよかったものの、実力者なら試合中に何らかの対策を講じてきてもおかしくはない。とりあえず私なら審判に「これいいの?」と訴えて作戦を立てる時間を稼ぐ。あとは試合中の札の並び替えが許されるらしいので自陣右側に札を集中させるかな。ルールと戦術を知悉した人間ならいろいろ思いつきそうだ。
まぁ、必殺の戦闘教義というやつは得意技を磨ききった上で敵がそれを受けざるをえない状況に持ち込む方法まで含めてのものだから、運用が相手しだいではまだまだだね。心理戦を中心にもっと修練を積む必要があるな。
心理戦といえば、ひたすら五条の後の先をとってスピードだけで叩きのめすのがえげつなくてよかった。反則は敵が始めたこととはいえ、圧倒的な敗北感を植えつける点で太一の行為は凶悪だ。
五条の回想シーンは短くまとまっていたが、華が減ったのはいなめない。こいつが競技かるたを志した理由はテレビでクイーン戦を見て「壬生先輩ハァハァ!」意外にありえんのだが……「何でもやります」とは個人副官のために精勤する丸枝中尉なみの妄執ですな。
そして名門なのに2人の上級生が怪我をしただけで新入生を出さなければいけなくなる青龍寺高校……競技人口の少なさは本当に深刻だ。10巻も進めば部員百人、かるた専用減圧体育館をもつ超名門高が出てくるかもだが――しかも海外。アマゾンの奥地には百人一首から独自の進化を遂げたカ・ルターなる競技を命を賭してたしなむ部族が存在した!
上級生を実験台にしてまで五条を使う石原先輩の判断は、名門の将来まで考えれば正解なのかも。まずは優秀な素材である五条の試合経験をふやすこと、実際に巨漢は百人一首そのものに熱意を燃やしてくれる結果になったわけだし――
恐るべしは同門といえども負傷を賭して技を競う名門青龍寺。市井の風評はそのような形に落ち着いた。
試合後に居合い取りの審査を心配しているロリお母さんが可憐だ。壬生蘭は凄いキャラだと確信を抱きつつある。母性と幼性のおそるべき融合、禁断の錬金術が誕生させた怪物である。なんせ、男はマザコンでありロリコンだからな!!!!
反面……千歳たんの影が薄れてく。このままではお星様になってしまうぅ。彼女のためなら五体倒地でケープタウンからラサまで巡礼することも厭わないが、インフレをさけるために最強キャラとして登場しながら強さの描写を控えてきたことが原因か。
おかーさんが授業参観にこなければ目立てたんだけど、壬生と小野には伝統墨守主義者と自由革新主義者の対比も与えられているのでいたしかたない部分は多い。まぁ、大会後の展開で失地はいくらでも回復できよう。
大会後といえば五条の成長と再会のフラグも立ったようで楽しみだ。今度会うときは恐るべきパワーファイターに鍛え上げられていて――新キャラの噛ませ犬としてボロクソに負ける。
太一の準決勝はおそろしい勢いで通過。楽じゃなかったと言われても……野郎相手に拘るなぁ。ツンデレ女流ライバルなんて美味しいものは温存するに限る、とはいえ。
さて幼馴染の大江由利子は蛭田翔に惨敗を喫してしまった様子。神宮はセクハラをするところではござらぬ。慰めるふりをして二重セクハラをしてしまいそうな自分がヤバい。
あの表情を見ると由利子はちょっとお年を召したお兄さんに人気が出そうだ。もしかして、千歳が少年読者にとっての憧れのお姉さん、蘭が青年読者にとってのロリママ、由利子が中年読者にとっての若い女子高生と、役割分担してヒロインを演じているのか?ストーリーもしっかりしているが、キャラ付けの深謀遠慮には恐れいる。そして週刊
私は全員好きだが。
前評判ではまともな戦いにはなると目されていた瞬間記憶能力者が半泣きになるほどの負け方とはいったい?妙なことを囁かれまくったのでなければ、由利子陣の札だけを取って勝たれたとか、途中の札の並びが「バカ」になるように取られたとか、取り札の頭を並べて読むと「おつぱい」とか……まともなのが思いつかん。
あるいは後の先で由利子が動くのを待ってから札をさらう挑発的な行為を25回も繰り返されたのかもしれん。怒れ太一。
「この軽部太一には許せないことが2つある。ひとつめはわざと反則すること。ふたつめは真剣に打ち込んでいる奴を嘲笑うこと。みっつめは女を泣かせること。よっつめはオr…由利子のおっぱいを陵辱することだ――ッ!!」
「ちょっ、ふたつも多」
「よのなかは〜」
ビシィッ!!
「あぐぅっ!」
「いいか…この居合い取りは由利子のぶんだ……右手のどこかの骨がへし折れたようだが、それは由利子がおまえの指をへし折ったと思え……そしてこれも由利子のぶんだッ!そして次のも由利子のぶんだ。その次の次のもその次の次の次のも……その次の次の次の次のも…次の!次も!おっぱいのぶんだあああーーーーーーッこれも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!」
蛭田翔――再起不能。
そして、
「むらさめの〜」読手はいまだ動揺せず!!
大会終了まで3,4話で綺麗に1巻に収まりそう。実に続きが楽しみな作品だ。
かるた5話「デケェ!!」感想
かるた7話「下らねェ!!」感想
コメント
コメント一覧 (4)
単行本の発売も気になる時期になりましたよね。
>大会終了まで3,4話で綺麗に1巻に収まりそう
その通りだとしたら発売も近いですね♪
早く紙面のどこかに情報が載るといいのですが…
1巻できちんとまとまるなら買いやすいですし、単行本からも読者を獲得できるのでは、と期待してます。
由利子さんの惨敗はショックでした。
あまりの事に涙しているのでしょうけど、
セクハラを受けて泣いていると解釈する事も可能ですね。
両方か!?
自分は巨乳に惹かれた訳ではありませんが、
由利子さんが好きであります。
>由利子が中年読者にとっての若い女子高生と
的を射ておりますな。
むふぅ。
由利子が泣いている引きはいろいろ想像させるので続きが気になってしかたがありません。
今週は太一の勝利を願っているところなど可愛かったですね。
若い女子高生という言葉は、若いの意味が二重になっていますが、そっちの方が表現できるものが強そうだったのであえて、「若い」を付けてみました。