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人類に古くからはびこる性と薬物の問題にペドロの死体で終止符をうち。ディスクロージャーウイルスの活動をもって新たなる政治の戦いの幕が開かれる。遠藤先生にはヘレナ編も必要なステップだったのだろうが――事実エリヤの最終選択に決定的な影響を及ぼすはず――これでこそ近未来SF作品のEDENだと私が考える流れになってきたのは確か。
また間に挿入された形のケンジ編もいわくありそうな終わり方をした。ひとりの戦士の心に刻み込まれたものは?
ケンジがただの人間に背中から二発も撃たれたことも印象的。弱体化したのではなくて、アイオーンや超人と戦いすぎて普通の人が死ぬ加減が彼には分からなくなってるのかも。時間と弾薬が無限ではない以上、一流の戦士にも限界はある。
それにしても人の良さそうなことばかりしてるので、ノマドの仕事の中には麻薬や暗殺に関することがあるのを忘れてしまいそうになった(生計を立てているのはそちらだろう)。けっきょくどちらもどちらなのだよなぁ。
表紙から「この人だれ?キルビルの人?」と私に感じさせている新ヒロインは微妙といわざるをえないところがある。恋に破れて傷心のふたりが慰めあって妥協、というのでは三文芝居の関係にみえちゃいもするし。
どちらかというと、おかっぱ娘の成こそプリティ。マックも可愛げのあるやつだし、ミリアムの立ち位置は微妙なのではないか、みたいなことをいうと涙目で拗ねそうだからやっぱり彼女もなかなかのものではある。
まだエリヤと交錯していないミシマたちの平行するストーリーにも注目だ。研究者には逃げるチャンスを与えたのに警備員は正面から抹殺って所長の差別じゃなかろうか。邪魔になる能力の有無が問題だったのだろうが、なんとも迷惑な話だ。
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