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 タイトルどおり生物に関する話題を漫画を通して紹介していく学習漫画。いちおうナンデモカンデモ博士を主人公にしているのだが、ストーリー性は弱く、それぞれの生物に関する脚色されたエピソードとジョークの連続で物語が進行する。発表された時代の問題から間違った学説がそのまま使われていることも往々にしてあるので注意が必要。
 また紹介の仕方でも走光本能が一部の生物のもので光からあえて逃げる動きをする動物だっているのに、代表的な本能のひとつとして取り上げられていたところなど微妙だった。
 冒頭から一貫している学生達のいいかげんな態度が妙にリアルで憎々しい。

漫画天文学
 天文学で似たようなつくりの作品。未知の部分が生物学以上に多かったせいか、ファンタジー性がさらにアップしている。星の色から年齢をいう部分など大雑把すぎてどうかと思うし、恒星の質量と超新星の関係などにも触れられていないのが不満(執筆時は知られていなかった?)。でも、ソ連に宇宙送りにされたライカ犬をもってきたのは良かった。
 こちらではナンデモカンデモ博士がよく外を動き回っているので、それに付いて回る学生達もそれなりにキャラクターが出ている。

 これら手塚先生の生物や天文への興味が火の鳥に通じると思うと少々感慨深いものがあった。

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漫画生物学 漫画天文学
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