2007年07月16日

「金田一の少年の事件簿」短編集1巻 金田一少年の挑戦

氷点下15度の殺意
 凶器が溶けるまでに誰かにみられる心配はないのかな。ナイタースキーをやっていた人物もいたし、やや不安の残るトリック。色の変わるスキーウェアは箱田真紀が挿絵を描いているのを理由に購入したぬくいミステリー「夏の雪に溶けたパスワード―注文の多いパズル」でもネタにしていたのを思い出す。
 推理作家たるもの新商品へのアンテナはトリックのために常に張り巡らせているのだろう。でも、SFミステリーのレベルまでやるのはアシモフ御大くらいだ。

誰が女神を殺したか?
 ちょっとでも撮影角度がズレれば後ろ側の違和感が明らかになってしまう。おそらく撮影に向いた位置が正面しかないような状況だったのだろう。
 鑑識がちゃんと働けば金田一なしでも解けるトリックだった――すでに容疑者がいたから動かなかったのかな。物が壊れてたらともかく復元するのが一番だ。
 いい話にしてやがるけど、美術教師の行動は職業倫理的にかなりヤバい。

美雪とはじめのエトセトラ
 超無意味な一本。この二人のすれ違いを如実に現している。基本的に煮え切らないまま話を続けてきたことが、人間関係を少し異常にしている。一緒に何度も死線をくぐり抜ければ、いろいろ変化するのが普通だろうよ……。

明智警視の事件簿
 最初の時点で犯人が分かっていたと宣言する事はミステリー得意の二重にあっと驚かせる良い手法だ。しかし、明智警視やる場合は嫌味なだけ、というギャグに転化されている。
 このトリックはいったんバレると容疑者が絞り込まれてしまうのが難点だ。咄嗟に思いついた限界なのだろう。

共犯者X
 書き下ろし小説が一緒に収録されている。金田一少年のノベルスもなかなか面白かった。かなり意外性のある犯人が持ち味。まぁ、それだけの事件でもあるが。

KMR
 しょうもない。不動高校の変人密度がどれだけ高められているか分かる。話が続けば普通の高校も段々おかしくなる例。

金田一少年の事件簿1-27巻感想
金田一の少年の事件簿 短編集2巻感想

「金田一少年の事件簿」短編集 (1)
「金田一少年の事件簿」短編集 (1)
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