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 せっかく凶という――茜ちゃんにしては――運のいいおみくじを引いたのに常軌を逸した逆セクハラを受けまくってしまう前半と、ヒロシとトオルふたりのDT闘士を同志にえた少年のレボリューションがはじまる後半。三島茜はあの世界では飛び抜けて弱っちい人物でありながら、きちんと物語の中心であり続けている。まぁ、初期よりもバトルの比重が目に見えて低下しているからなぁ。
 あれだけの経験をしてよくも、健全に不健全な中学生を続けていられるものだ。特に多門龍の肉だけを目的にした痴漢攻撃は嫌すぎるし、女子更衣室で緊縛されてみんなに上履きで踏みまくられるのはキモチ良すぎるッ。
 主人公がまったく変態的な趣味に目覚めていないわけではないが、あくまでも一側面にとどめている。五十六のパンツを穿きたいと頭の中で力説していたのは、女装趣味的な欲求なのか、単純に男性的な欲求なのか判別できないところがあるし。

 この巻で目立った新キャラは森隼未に椿夫妻だが、既存キャラで出番のめっきり減った人物もおり、使いやすいキャラに集中して他は控える「軽量化」が起きていると感じる。そのおかげで誰もがベクトルを茜に向けるようなハーレム化が抑制され、それぞれの恋愛感情が良く整理された状態になっている。
 彼に近付いてくる女性キャラがいたとしても肉目的とか、恋の鞘当ての一変形とか、ろくなものがない。真琴もけっきょく五十六との友情が優先で――物理的な援護射撃までする――友情の域を超えないし、三島茜にとって「女の子」であり続けるのは椿五十六ただひとりである。そういう好き嫌いのスタンスが個々人ではっきりしており、みんなが恋愛対象を絞って生活している点は、この変態漫画において妙に健全さを感じさせる。
 まぁ、見方を変えればその健全さを保つために千草槙は変態にされてしまっているようなので、変態と健全はコインの裏表という事になるのだろう。藤花たんが1コマしか出番がなかったのは、出番が増えると茜ちゃんに恋してしまうからだと自分の都合のいいように脳内補完。切ねえ……。

 おっぱい隼未は三輪の2年先輩だと話題になっており、ホルスクロウをパクられた事からも神鷹中ナイトクラブに関わりのある人物だったのだろう。しかし、神鷹中は男子校である……あうぅ。
 それにしても扉絵のファントム乳首をつまむ三輪の幸せそうなこと。なんともすばらしい人生設計だった。妙に楽しい気分になってきた。このままおかしくなってしまえればずいぶん幸せだろうなとおもった。

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椿ナイトクラブ 5 (5) (少年チャンピオン・コミックス)
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