2008年08月31日

月刊少年シリウス10月号

まじもじるるも
 世間知らずで運動神経ジーク戦闘機の魔女るるもに電車を使ったお使いなんて……インポッシブル。不可能だ!
 そんな心配通り出歩くだけでトンデモない展開になっていく。ひまわりに負ける背丈がむっちゃカワイー。草木に笑われている気がしてむっとするのに見覚えがあるのは
ハヤテのごとく! 2 (2)
 コレだった。魔女の場合は本当に草木と対話できそうだし、服に萌える植物の感じがいかにもトトロちっくでノスタルジーを誘った。そう、るるもに種が着床!るるもに種が着床!大事なことなので2回言いました。
 魔の力が暴走して術者がとりこまれてしまう展開はお約束みたいなものだけど、ここまでゆりゅゆりゅなのは初めてみたよ……シャキッとしないが新鮮だ。
 あくまでもおつかいに忠実で頭をなでられて「ほうっ」となるるるもとおむすびころりんな彼女のかぼちゃパンツに、あの帽子の森に匹敵するくらいえた。なんてこった…てっぺんが見えねえ!!

論理少女
 ダントツは断然トップの略なので、ダントツ一位?という言葉をつかう意味がわからない。論理的に説明しなさい。文系はちょっと弱いか?芝いつき。まぁ、若野が先に言ったことなので嫌味を込めて反復しているだけかもしれない……若野の頭の悪さはまったく疑いようがない。
 津隠中学の8人の天才美少女(一人も男子がいないのが凄い……ん?女装少年の気配!?)が参加しての津隠レース開催は構造的にずいぶん長い話になる予感がする。勝負への導入が大変なのでそこを圧縮してしまおうとしたのだろうけど、吉と出るか凶と出るか。
 たとえ負けてもそれで終わりというわけじゃないのだから、再戦の充分にあり得るし……それ以前に津隠問答に決着がつかなくて延々とやりあっていたら、どうするんだろ?何人かの美少女は負けず嫌いの性格が災いして脱落しそう。
 そういう利害を踏まえて行動する賢さも評価するってことかなぁ。ルール的に大人数で組んだほうが有利なので実力評価にするには混沌としてくる気が……8人の誰もゴールできないオチも楽しそうだな。
 左側を安全にするルールは学校側のしかけた地雷で、奪い合いとの兼ね合いからカードが無効化されていく仕掛けになっているのではないか。直感だけど…。
 ヒロインたちのプライドと実力を兼ね備えた態度がたまらなかった。

怪物王女
 家がなぜか日本家屋…砂の圧縮に強いわけでもないと思うが。あの状態に向いた構造をした建築物といえばイグルーが思いつくけど、別の理由であまりにも不向きだった。
 無音の見開きによってもたらされる墜落にも似た感覚が新鮮だ。脈絡ないのと紙一重で効果的な場面転換をなしている。
 強敵の合流に対抗するために後からできた同盟は利害関係に無理が多くなるという問題――貧乏くじを引き受けると背中に不安が生まれるからな。まぁ、第二次世界大戦はアメリカとソ連が協力できたりしたわけで、デメリットがあってもメリットも少なくないはず。

夜桜四重奏
 パンチラやおっぱいやふとももよりも「へ」の字くちに魅力を覚えることしきり。変形型の「つ」の下側がないような口もよし!でも、表紙の股に来ている布には屈服しそう…。
 敵のデザインも、ことはの技も、絵的にはシンプルだけれど、ラストの逆転劇は見ていて楽しかった。深く考えればいろいろツッコミたくなりそうだが、あえて楽しいままで通す。それで幸せだ。
 不殺はもはや一般概念に近くなっているなぁ。生かされた側が辛い余生を送らねばならなくなったときに相手を逆恨みすることにもなりかえないが、それこそ本人の責任である。と分かってくれる人格ばかりなら殺し合いもない。

乱飛乱外
 今度の姫はシスター……いろいろ壁が厚すぎるだろ。落としてしまったら好きだったところを変えてしまうことにもなりかねないわけで、主人公には苦しい恋が続いているようだ。それでも留まらざるをえない展開に持っていったのはサドで良い。本当は恐ろしいハーレム漫画が裏タイトルなのかもしれない。
 ラテン系の単語が日本語化した単語のセンスが新鮮でよかった。なんか赤ちゃん言葉みたい…。イエズス会は裏の顔をいろいろ取り沙汰されているが、何も知らず神(の子)に尽くしているエズミみたいな人間が多数派だろうなぁ。
 いや、意味の分からんミニスカ修道服が歩き巫女の西洋版にも見えんこともないが……子供たちに対する献身の態度を信じたい。でも、あれで彼女が死んだらさらに悲しませるという考えはないのだろうか。

世界制服セキララ女学館
 勢いだけで……徹頭徹尾やりとげられると清々しく思ってしまう。ツッコミどころ満載な展開にオチなのに、やけに読後感がほのぼのしちゃう。おもしろさというより徳に近いものがあるよーな…やっぱ、ないか。
 猛獣の放し飼いの中にパンダがいるのは本気ともギャグともつかない。コストは最悪。どうせならカバもいれとけ。ラーテルも忘れちゃいけない。でも食い合いやコストの問題を考えれば結局、猛犬がいちばんだ。そしてママのギラギラした目は猛犬。

できそこないの物語
 リズムがいいので、いってることとやっていることのギャップがおもしろかった。そういう性格を期待したのだけど、本当に操られている……のも偽装で生まれた瞬間の「自己暗示」がすべてにもみえた。
 落ち着かないのが気持ちよくて落ち着く物語だ。

タイタニア
 戦争での殺人は罪ではない。とはいえ10万人を殺した人物が平然と職探しに励んでいるのは、異常な肌触りをもたらした。これはシステマティックな戦争によって多くの人間がまとめて死ぬようになってしまった結果、狂っているのは社会のほうなのかもしれない。
 戦争が政治の一手段なら、負けることによって達成できる政治目的もある。クラウゼヴィッツ的に間違ったことは言ってないかもな……一時的な勝利をおさめても国力的にはどうにもならないのだろうし。
 ほどほどの圧政のもとでの平和はつまらないというけれど、本人の退屈を社会に転嫁されるのもつまらないよ。自由の名のもとに繰り広げられる混沌状態じゃ、得する人間はほとんどいない。まぁ、つまらないって感覚が損得を超えたところにあるからな。
 そういう生き方をしてもいい。他人を巻き込むのは止めてほしいが――ファン・ヒューリックの才能という名の強烈な磁場がいやおうなく波乱の時代をもたらしそうではある。

すずめのなみだ
 セリフだけで展開される下ネタに吹いた。あの隠喩に反応する女性人の心は順当に穢れているよっ!ツッコミの桶が飛来したいきおいと角度から考えると衝立のうえに出たのか?
 スイカをもっている珍犬からは「関わり合いになりたくない」オーラが本当に良く出ているからなぁ。

魔女っ娘つくねちゃん ぜろ
 オチが酷いし編集のフォローになっていないフォローも酷い。むしろ毒性を強めている。それが狙いなんだろうけど……。
 老害の単語を臆面もなく放つ根性は見上げたものだ。

Aventura
 ここで行われている記憶操作は悪意の側面が強いみたいだが、倫理的に抵抗があることでもできて相手のためになるかもしれないとなると迷わざるをえない。魔法でも文明でも選択肢があまりに増えてしまうのは心理的に負担を増すことにもなるわけだ。
 治せなくても癒せるし、一緒にいるあいだ忘れさせることも不可能ではない――それも広義の記憶操作だったりするんだろうか。あまり強烈すぎる禁忌感をもつのも滑稽だったりするのかな。

リアライズ
 独特の絵がちょっと癖になってきた。キャラはともかく3次元的にモデリングされている感じのエゴのデザインにどこか魅かれる。4次元人が3次元紙に描いたような、とでも評そうか。
 八重の説明がなんかエロティック。秘密の共有ってやつだし、文字通りエゴを晒しているからなのか……。最後に参戦した修二は「どっち側」の人間なのかなぁ。八重と対立的だとおもしろい。

BAROQUE
 若いもんに振り回されっぱなしの体育女教師がカワイイ。見ただけで完璧に真似するとか人間外れな真似をしでかしているが、偶像視することを望んでいる他の生徒たちにとっては問題にならないらしい……でも、姉妹喧嘩はなかなか一般人的だったぞ。
 陰謀サイド、薬漬け(と書くと語弊があるのかもしれないが)のいいなり女教師とはマニアックだ。

四季使い
 1月の誕生石をアメジストではなくアメシストと呼んでいることに好感度UP。ちなみにアメジストは変換するのにアメシストは変換しなかったIMFにはDOWN。
 パワーアップが修行ではなく再編成的なものであることにご時世を感じた。いろいろ思惑が交錯しているようだが、アキラへの好意で完璧に一致しているので恐ろしいほど安心できる。おかげで阿鼻叫喚の地獄も主人公だけは絨毯の上を歩いて渡れそう…と想像してしまい、やっぱり安心できなかった。

ふぁにーわーるど
 夢オチの使いかたが自覚的に悪趣味……つくねちゃんと双璧をなす作品である。人死にがでまくるファンタジー系ストーリー漫画よりも女の子だらけのスローギャグ漫画のほうが悪辣な空気を孕んでいる捻じれた雑誌だ……ゆうやみ特攻隊が良識的にみえるぜ。
 だが、UMA少女たちのやりとりは楽しいのだった。恐ろしいほど萌えはないが、カワイイが異常な生物ばかり選りすぐって作られたボトルアクアリウムを眺めているような満足感がある。

ルリアーにゃ!!
 一本目の扉絵がかなり目を引いた。ウォータースライダーでの渋滞状態が楽しそうで羨ましい。基本的な展開を忠実に楽しませながら、先生だけが異彩を放っていた……狂育者めが!

ゆうやみ特攻隊
 鉄家では近親相姦がデフォなのか……まるでエジプト王家みたいだ。あまりにも単独で高貴な血統にしすぎているので染まった人間は他と交わる気が起きないのは想像はできる、共感は死んでもしたくないけど。それを抜きにしても変態的に走らざるをえない精神の欠落ぶりはあるな――血が濃くなったことによる悪影響を考えればどっちが先なのか分かったものではない。
 ともかく白い着物を着せられたカエに欲情しておいた。寝姿なんか最高。
 いっぽう翔平は典型的な拷問の責め苦を受けていた――拷問というには行為が目的化しすぎているけど。翠のやり口は翔平が隣人をみて驚けたように相手の身体に「残す」形を重視している様子で、どこか創作的な方向性を感じる。そんなに創作したければ〜〜とセクハラ発言してやりたくなる。
 頼みの綱、花岡隊長――どうでもいいけど花岡の文字が花崗岩の「花崗」にみえてしかたない。本当にどうでもいいな――は神経毒を喰らって無意識に身体を動かすとかあいからわずのビックリ人間している。麻酔みたいなものだから余計に無理だろうと思うのだけど、霊体で自分の肉体をひっつかんで動かしているみたいな、いつもの能力とは逆転した根性なのだろうか?
 この経験が彼女をパワーアップさせてしまう可能性は高く、余計に手のつけられない鬼神になる展開が期待される。多少の時間稼ぎは必要だろうが……。

戦国戦術戦記LOBOS
 ゲストキャラたま姫による世界観を崩さないギリギリのラインでのデフォルメ攻撃と、市蔵のむっつりシリアスとの火花を散らす戦い。彼女の世界観の違いは強烈で、それでも沸点だけはあっているからおもしろい。搦め手の守りはもっと遠距離から狙撃してやればいいのに…市蔵め、と思いながらいつも以上に力のこもった描き込みに、たまの視点を感じることができた。
 内面的動機から殺人行為に手を染めるのはどうかと思うが――男はそんな連中ばっかりなのが戦国時代とはいえ――拠点の価値を理解するときにみせた彼女の利発さは好ましかった。
 しかし、オチはずいぶん飛んでちまってるなぁ……良くも悪くも。
 橋がなくて濁流を強引に徒歩渡る必要に迫られるところに時代を感じられた。橋は渡し賃を取っている可能性も高いし、防衛上の理由からあえて架けられないこともあったわけで、潜在的戦争状態が経済に与えるマイナス効果の深さを思わせる。

マコちゃんのリップクリーム
 数字の前に第をつけると荘厳になる法則!ラジオ体操も第4までいくと、ベートーベンみたいだった。第3は本当にあったとテレビでやっていたのを思い出す。タイミング的に関係なさそうだが?
 体操の動きに戦闘の型を紛れ込ませるという設定に妙にリアリティがあった。HUNTER×HUNTERのジャンケン話をつい思い出す。あと、尾玉先生のつるつるしたキャラクターに血管が浮き出ると怖い…。
 やけにスタンプをほしがっているザイアーが可愛らしいと思ってしまった。逃げよう。

XBLADE
 上段の構えの筋肉が緊張しすぎなのは実戦の恐怖を表現しているの?……人を斬ることの恐怖はあっても自分が斬られる現実感にいまいち欠けるところにリアリティがあった。怪我して気付いた時には遅いのだが、考えかたを変えれば気付かないまま戦い抜くという幸せな結果もありえんことはないのである。
 まぁ、人を斬ってしまえば、それまでの自分ではいられまい。当のシーンより腕が飛ぶシーンと、見開きが迫力満点だった。

空色動画
 校長の漫画的なキャラクターが愉快だ。天性の役者として演じているのではないかと思ってしまうくらい。
 即興での影絵をつかったテクニックは、アニメにライブ感という矛盾する要素を与えていておもしろい。密閉された真っ暗な体育館で高められる共感効果が最大限活かされているのは彼女たちの将来が空恐ろしい点でもあった。
 11月号で休載する作品がやけに多いね。

僕の後ろに魔女がいる
 魔女は魔女なだけだが、担任教師は教師でありがら悪魔だ。どちらが罪深いかいうまでもない。大人なんてあんなものさ…と、心に深い傷を負うのである。
 まじもじるるもと被る点が多そうな新連載だった。むこうはほんわか、こっちは毒たっぷりと色分けしてくるのかもしれない。

ポチッと!
 ポチットの目を長時間見つめているとヤバい精神状態になってくる。ちょくせつ見つめている主人公たちの精神を想像すると通販病以上に心配なものがあった。
 商品が氾濫している今の時代でも、一期一会は魔性の言葉たりえている……旅行先で日用品に近いものまでついつい買ってしまう心理はこの辺にあるのだろうか。しかし、置き場所の広さは有限で、使う時間の長さも有限なのである。気付こうよ。
 通販でかさむ出費が気になったが、女子高生漫画家としての収入でまかなっているのかな……普通に遊び呆けているほうが、まだ明るい未来を築ける気がする。

将国のアルタイル感想は全然止まらない

メイド戦記感想が単独記事になるとは書いた本人にも意外


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