おがちん、あんな刺激的なデザート秋山ジャンでも出さないよん！おそるべき変態フルコースがさらりと自然に行われていることに違和感のない自分が厄い。賢者モードの使い手に副食なんて言われてしまうと……ねぇ？

　非常に珍しいふたばメイン回――佐藤が好きでしょうがない隊との絡みになっているように、個性だけではなく「関連性」が力に直結する現代的な作品でもあるなぁ。いちばん前面に押し出させるべきリンクは三つ子の繋がりだったはずだけど、これは語り尽くされ前提となってしまった感がある。
　伊藤があいからわず黒いのには戦慄したが、あれだけドス黒いものをみせられると決して怒りで暴力をふるうことのないふたばの優しさにも気付く。まぁ、アレに対しては一度大暴れしても許せる気がするけどねぇ。おがちんを嗜める彼女こそもっと言われるべきなのだ……でも、二人を埋めて満足げな顔がなんか素敵だった。

　おがちんは早朝になると姉弟子を率いて佐藤分の補給に出かけたが、しんちゃんと遊び隊員への抜け駆けは許されない
　一度目はこれが当然と思い見送った
　二度目は辛抱して見送った
　仏の顔も三度まで

　イスの固さは人骨とほぼ同じであるが、まるで藁のごとくひしゃげた。
「し…しんちゃんが……きっ…ききき…好き!!やっぱりだだだだだだだ大好き――!!」
「遅くてよかった!!」
　伊藤詩織の腹黒さは人間の性質からはほど遠いものであった。

　盗み聞きでのあの食い付きのよさや筆跡にかける信頼をみれば割って入る余地がないことは分かりそうなもの（だから察しの良い伊藤は漆黒になっていくしかないのかもしれないが）。
　なんだかんだで三姉妹がみんなしてトゥルーラブを掴んでいることに、複数種類の涙がほとばしりそうだよ。

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