2008年11月21日

週刊少年チャンピオン51号:新連載ムラマサ/哲弘

ムラマサ
 こんにちは。バカでエロくて引いてしまうくらいDT力に溢れていて妄想の得意な哲弘先生…もちろん…よりバカでエロくて引いてしまうくらいDT力に溢れていて妄想が得意な漫画家になっても愛読するぜ。
 うわーい、哲弘先生おかえりなさいませ――!ずざー
 あいかわらずのノリにどっぷり溺れながらも妖刀設定やメンヘルもといメルヘン描写にけっこう本格的にストーリーを転がしてくる姿勢が感じられて、いやがおうにも期待をかき立てられた。
 戦闘中なのにひたすらグダグダしちゃうのは悪い癖が出ている気もするけれど、村咲のおっぱいトーンをみていると全てがどうでもよくなってくるから素晴らしい。なんだかしらないけど、情欲を刺激してやまないものが絵柄にこもっているんだよねぇ。
 ここまで描写するってことは流石にのぞみは女の子なんだろうなぁ……女子である以上斬らねばならぬ。されど斬りたくはない。代わりに刀を構えさせるあたり尋常ならざる苦悩が見てとれる。
 しかし、刀から水が飛び出すって正統な意味での水芸だ。エロスをおりまぜた設定がいろいろ都合がよさげなのでワクワクした。必勝白の触った人間が「うわっ」ってなる設定もそのままでも応用が効きそうだし、先生が自分から触って怒るシーンは笑えるしで発展しがいがありそう。
 のぞみの凶悪な巻き込み属性を受けてこれから二人が進む先が楽しみだ。星蔵の地味出演も。でも本格的に椿ナイトクラブとクロスオーバーしたら、ムラマサが妖刀設定込みでひいこらやっている戦闘力と変態性を、表道具を用いずに発揮されて困るに違いない。

ヘラクレススピリッツ
 すっかり天子とのまったりラブコメになっている――個人的には歓迎。天子は悪い男を呼び寄せるフェロモン天子汁でも分泌しているのかな?セクハラ具合が激しすぎず大人しすぎず絶妙でよかった、と見当違いのところを褒めておこう。
 展開が予想させるボリューム感が短期集中連載でまとめられる規模に全然収まっていないのが気になった。せめてサムライうさぎくらいは巻数がいりそう…いろいろ売って食いつなぐ点はるろうに剣心を思い出させる。というか、この世界の本ってまだまだ高そうに見えるのだが、阿虎の財政事情はどうなっているんだろ?
 巻頭にタイトル記載がないのは寂しいものだ。それだけ新連載攻勢の勢いがあることを示してもいるのだけど。

弱虫ペダル
 金城キャプテンったらお茶目さん……実に見事なトドメである。もちろん慰めた相手が3年であることもリサーチ済みなんショ〜ッ!?まるで肉団子三兄弟はカマイタチのよう。田所っちがぶっ飛ばして、巻島先輩がッショして、最後に金城が傷口に塩を塗り込んでいくという完璧なコンビネーションだ。
 つーか、これなら肉弾頭一発でも予選に勝てたんじゃ……列車は後ろの気流が整うことで前を走っている選手も若干楽にはなるらしいが、それにしても圧倒的だった。巻島先輩が出場した理由も田所っちと列車を組むときの相性の良さにあるのかもしれない。
 三年の能力は偵察されても問題にならないくらいパワフルで完成されている。そんな印象を与えてくれる見事な走りだった。一年ばかりに触れていたけれど、二年も微妙に隠し玉要素はあるのかな?古賀先輩なんか良いステルスになりそうだ。
「エース潰し古賀」彼と走った自転車乗りは誰もが重く口を閉ざすのみなのであった……。
 で、寒咲さん出場の女子の部はまだー?

ストライプブルー
 いきなり入間がみせてくれた少年漫画路線。それに反比例するようにアー坊は暗黒道に堕ちていく――回帰していくとも言う。彼が三島を待望する裏には花ちゃんの仕事を少しでも無にしたくない切実な思いがあるはずなのに、こんな描きかたをする森高先生の人が悪すぎるよ。
 直木のバットは何人の野球人生を破壊すれば鎮まるのだろうと、真剣に考えた。コンパクトではなくコンバットなバッティングであったなぁ。まぁ、何より驚いている出来事は二番の皆川くんがヒットを打ったことである
 軽く出塁する器用さがさも当然と感じられる肝尾のセンスは一級品だ。サッカーやらせても無精ヒゲ生やさせても良い線いきそう。

ギャンブルフィッシュ
 マッハ突きの極意みたいなトリックだな……杜夢のスタイルはひたすら疑って疑って相手の策を破って勝ちに行くものだけど、初めから無策で運の勝負を挑まれたらどうする気なんだろ?ある意味、一度としてギャンブルをしていないギャンブラーがこの主人公なのではないか。
 個人的には開始直後にためらわず一方の壺に手を突っ込むヤツが怖い。両方に突っ込むヤツはさらにクレイジーだが、爺の意図を想像すると「片方に札束が残ったままで、蛇だけ消えた」オチもありえるので大正解かも――結果よりも過程を審査されていた気がする。邑なら腕を蛇にしてガツンだけどなぁ。
 すっかりヤられ役が板についている朝比奈さんはまったく台湾で何を磨いてきたのやら……M力?

幻仔譚じゃのめ
 同級生と怪物のコマに物凄い迫力がこもっていた。そして美麗、だから敵わない。
 朝灯はお姉さん属性を維持しながらも同級生で、芋虫の件で女の子らしさをアピールとサービスに余念がない。巨大ムカデに体液かけられても反応が鈍かったのに芋虫程度であそこまで騒ぐとは……体調の問題だけではなく安心して女の子でいられるかどうかの精神状態も関わっているのか?邑に対する嫉妬がかき立てられる。
 パパはなんだかんだでポジティブな人だ……一家が全員あやかしに入れ替わっていてもあのペースで生活を続けそうだから変に厄い。同級生の行動は好きな子に意地悪しちゃう思春期に特有のアレ、と解釈したが王道すぎるかな?
 クラスメイトの男子たちが自発的に行動しているのがイメージにある田舎の学校らしくてよかった。だんだん儀式が大仰になっていっているのは、あの妖怪も時と共に成長していることを示唆しているのかもしれない。そのうちクラスメイト君が食われそう。

聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話
 ユニティが恋人にしかみえない回想攻撃であった。セラフィナ様のことも思い出してあげてください!
 パンドラ様はすっかりダウンしているし、ブルーグラードに来た当初にはまったく思いもよらなかった展開になっているなぁ。素晴らしい。

元祖! 浦安鉄筋家族
 杖は杖でも仕込杖にはフェチを感じる。あれはネタ的に良いものだ――最近見かけないけれど。
 魔犬のタームがじわじわ。

範馬刃牙
 スゴいな……こんなの初めてだ……ッッ まるで感想が―――影も形も浮かんでこない……ッッ
 そういう日もある。

クローバー
 道場破りみたいなものか……あまりにも文脈に沿いすぎているのでヤンキーとの融合は斬新かもしんない。とりあえず熟女か釣りを出してくれなきゃ始まる気にならんのが困りものだ。
 トモキママがしばらく見ないうちにすっかり進化していることを期待してみる。孤立の自虐が笑うほどではないが面白かった。

ANGEL VOICE
 才能を見抜く視点が渋いこと……その後で結果をもってくるのだから芸が深いよ。さらに深いのは淡々とした描写のペースのままギャグに繋げるセンスか。なんとも素敵な感じで、板についてる。
 成田はすっかりギャグキャラになってしまっているなぁ。あれだけ珍プレーを重ねてもめげそうにないから安心して見ていられるのも確か。

侵略!イカ娘
 あまりにもイカ娘の行動が予想できすぎて、実在の生物のように思えてくる。あれで「儀式」が相沢一家をお迎えしていれば侵略者として見直したんだがな。そういう自然に恐怖を撒き散らす価値観の相違もなりを潜めている。
 早苗が来たときの恐怖を妙に共有してしまった。だが、栄子の枕の匂いを嗅がないのが甘い!lovery dogポスターをみるかぎり、方向性が違うだけで栄子と早苗に大差はない気がしてきた…。

鉄鍋のジャン!R−頂上決戦−
 次号最終回って……あまりにも動きがなかったのが拙かったのか?それともエリザお嬢の存在感?長期連載作品がスケールの大きなまとめをせずに終わりそうな雰囲気に戦慄している。後日譚も似合わんし、いきなりキリコとのラブに走るのもエクストリームだろう。
 ジャンの答えよりもとことんレンゲにこだわる理由が不明すぎて興味をひいた。もうお前らレンゲを焼け。主人公の回答は審査員たちの「口の中に残っている味」にフカヒレをタダ乗りさせる戦法と予想してみた――いちばん最後だし。しかしそれでは庶民向きではないなぁ。

マイティ・ハート
 舞島がひさしぶりに安定して可愛くみえた。バカップルぶりもいい迂回路をみつけて描いている。これでバトルがハイレベルでまとまれば言うことなしなのだが、さて?

PUNISHER
 ロボットを仕留めるシーンに勢いがあってよかった。前後関係なんてものは忘れてそれを楽しむことにしたい。したいんだ。

風が如く
 この漫画、月打されすぎ。金太郎の鉞をふりまわす描写が物凄くてよかった。特に速太とかぐやが風圧に顔をゆがませる描写が好きだ。あまりの派手さに坂田さんが影を薄めているのは寂しいが……なぜ本人は田中?まさかパンダの血統に家督を乗っ取られたのか。
 五右衛門の風が如く我が道を行く態度が格好良い。

ナンバ デッドエンド
 突っ込まなくていいところまで首を突っ込んで自分の首を絞めていく剛なのだった……伍代たちに任せられるところは任せる!それができないのは「不義理」にみえてしまうこともあるぞ。
 ヤンキーだらけの世界なのに、妙にキャピキャピした雰囲気があって新鮮だ。ばんぴーバージョンのやよいが平然としているのが面白い。吟子のために剛が退学することになりそうでこの展開は不安だ。

ドカベン スーパースターズ編
 さいきん漫画で四国をみることが増えている気がする。瀬戸内海とか魅力的なフィールドだと思うし、いろんな場所に焦点をあててほしいものだ。
 山田すごい発言は何かのノルマを課せられている気分になった。ネウロのシックスがサッカー日本代表を影から操っていたような感じで……何故か、さいとうたかを先生の描いた山田を思い出した。

クローズZERO
 ヤンキーサファリパークの描写をみて、この作品がギャグ漫画であることを確信した、望月キャラもいるし。その姿勢で楽しみに行くから、応えろ!

現代怪奇絵巻
 感想を書く頃には内容を忘れていて、二度読む作品のひとつになってしまっている怪奇。だがそれがいい、と答えたくなるネタがいくつかあった。

電遊日記
 最後のコマのエリス王女の目が素敵だ。あんな目をさせたくないのにさせたくなってしまう、この乙女心!

CTC
 眠れる季語がどこかにシンクロしてきそうで歪んだ楽しみをかきたてる。発砲許可ってシグルイじゃあるまいし……。10の位まで値切りはじめた、でレオリオを思い出した。今頃何をしているのやら。
 ひとはイラストにパトスを爆発させ、全裸宮ナントカに消沈する……確かに葉っぱ族のウザさは通じるものがある。

第71回週刊少年チャンピオン新人まんが賞
 準入選組がまだまだ若くて未来への期待を抱かせてくれた。編集長がラヴマンJも本誌で読めそうなことを言っていたので楽しみだ。ただ、新人の中でもいろいろと競合する人がいる感じられるので、そこがどうまとまるかが気に掛かる。SLASHの評はそのままトラベラーに使っても違和感無さそうとか……。
 唯一30代の高槻先生が厳しめの意見を浴びているのが辛いかも――小沢先生があそこまでいうとは。絵柄は好みなんだけどなぁ。Gメモリーズに対する浜岡先生と米原先生の対照的な感覚が興味深かった。やっぱりこの二人の評はキレがいい。小沢先生は「感」をやけに使うのが気になった。佐渡川先生の言葉はどうも素直に受け止められなくなってしまったよ。そして、編集長はあいからわずに熱い。
 この人のペースに巻き込まれるのは危険で魅力だわ。
 投稿媒体としてMOが有効なのが興味深かった。今では結構廃れているうえにメジャーになりきれなかった印象のあるメディアだが……ZIPよりはマシか。

その他
 阿比先生のところのアシスタントさんが初心者多めなことに驚く。あの高レベル作画でそれでは先生の負担が大きそう。デジタル化ということもあり、初心者だからプラスに働く面に期待したい。先生同士の適度なじゃれ合いが良かった。手代木先生の淋しさを癒し隊――チャンピオン女流漫画家で合宿をやったら、どんな魔境が展開されてしまうのやら。

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1. 週刊少年チャンピオン 第51号 感想  [ 〜器用貧乏人宝〜 ]   2008年11月21日 22:34
今週のチャンピオン感想! まさか椿ナイの哲弘先生まで召還するなんて…。 落ち着いてきたように見えた(錯覚?)チャンピオンが、 また混沌と...
2. 週刊少年チャンピオン51号を読んだ  [ マンガ好きの戯れ言 ]   2008年11月22日 01:25
哲弘先生の「ムラマサ」が新連載。 西村ユウタ先生の「ヘラクレススピリッツ」が集中連載開始。 = ムラマサ【新連載】 = 刀+美少女路線は食傷気味ですが、変態分でカバーですね。 主人公・必勝シロはヘタレで、命の危険よりもエロを取る男。 そして、彼に触れる者...

この記事へのコメント

1. Posted by ジンガ   2008年11月21日 19:09
>ナンバ
不義理ではなく不器用の方が合ってる気がしますが。
打算的ではなく心配してるからこその
加勢なので義理が無いようには見えませんでした。逆にあそこで吟子達を無視してお絵描きに没頭の方が何からしくないと思いますけどね。
後輩助ける為に横浜遠征までした男が
目と鼻の先のゴタゴタ(しかも原因は自分)をスルーってキャラ的に無理があるみたいな。
2. Posted by nama_k1   2008年11月22日 01:38
こんばんは
トラックバックさせていただきました。

■ストライプブルー
コンバットなバッティングというのに笑ってしまいました。
上手い表現ですねぇ。

そして入間をどこまで引っ張るのか・・・
監督の采配が楽しみです。

■クローバー
今回は女性キャラ不在なのですかねぇ。
イチゴの所にもあの9人が行くなら、
サヤカさんに出番がありそうですけど。
3. Posted by こいん   2008年11月23日 23:53
>ジンガさん
 剛があそこで飛び出してしまうキャラで、それが魅力なのは分かったうえで一つの見方としてああいう感想を書いてみました。

>namaさん
 いつもありがとうございます。
 入間は決勝で三島の球威をもたせることを考えていましたが、準決勝で負けては元も子もないですからねぇ。かなり判断の難しい状態になっている気がします。
 あまり内面描写の目立たなかった繁森監督がここまで思考の気になるキャラになるとは思いませんでした。
 クローバーですが、そういえばあの9人組って彼女いないんでしょうか?あんなにほうぼうほっつき歩いていたらいても愛想を尽かされそうです。メガネちゃんやユイをみて、みんな揃って嫉妬に燃えはじめたら面白いかも。

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