2月14日、童貞歴=年齢+十月十日の矢部っちが下駄箱にて未知との遭遇を果たす――平成21年と違ってみつどもえ時空のバレンタインは登校日らしい。巻末コメントを読んだらのりお先生がド忘れしたとのこと。
「……頑張れ ひとは×矢部っちのラブコメ成分……全勢力をもってバレンタインデーにむふぅ展開をさせたまえよ 頑張れ…頑張れ…!!」 と念じた甲斐があった!神はいるよ!
あまりのことに動転し、マッハ下駄箱閉めのうえ職員室に走る23歳童貞の背中が青春している。黒い足跡はミダス王のごとくチョコレートだ!
明確な個として認識されると、注意する海江田先生が妙に気になる。みそじは教職員用下駄箱ではなく、児童用下駄箱に忍びより佐藤きゅんにツバをつける仕事に戻るんだっ!!……しょうがない隊がいくところまでいってしまった現状では「下駄箱がチョコに…」状態になっていても不思議はないなぁ。
いそぎ職員室にたどりついた矢部っちがハァハァ息を荒くしながら膝下のひとはたんに相談を持ちかける。
「いやいやいやホントに見たよ!!一瞬だけど」――「まさかぁ」
「ホント!!」――「バカな」
(パンチラかパンチラ、それともパンチラの話…?)
……みつどもえに限ってはツチノコや矢部っちのモテ期に匹敵する現象だ、パンチラ。童貞だろうが足クサだろうが、ひとはたんに弄ばれあまつさえ踏み台にされる新任教師が羨ましい、パンチら!!
しかし、足の臭いを散々いじりながら、いつも矢部っちの机の下にいる三女はマゾなの?童貞は童貞で、ひとはたんの腹式呼吸した前科があるし――雌豚でやったら溺れ死ぬな――とんでもない変態カップルだよ!
青酸カリのアーモンド臭までネタにしたアカデミックでバカバカしい緊迫の末、矢部っちが黒い物体Xを口にする。なんとそれは女生徒たちからの心づくしだった……短文からでも個性が溌剌と発散されているのが凄い。
このイベントを主導したであろう吉岡の文章はあいかわらず一言余計だ――余りものじゃないってことは「誰かに本命プレゼントしたよ」と主張していることにもなりかねないのだが。眉毛は優しさで男を勘違いさせる天然の悪女だからなぁ。バラまいていないか心配だ。
宮下のセリフはやっぱりというか、うざい……お前こそ早く本命渡せるようになれよ!!でも、渡すときの行動がこれまたウザそうだ。想像するだに、かわいいなぁ。
みつばのセリフは典型的なツンデレにみえるが真実はそれほどビターチョコではない。彼女の気持ちは(ヘタレのドーテーはこの時期チョコが食べられずに苦しんでるに決まっているわ。いくらなんでも可哀想!)という食いしん坊思考からくるミルクチョコの甘さである。豚はそれでいい。
杉崎は矢部っちのことなんか眼中になく、みつばに首ったけなのが分かりやすいこと!字の小ささが、なんかいい。
ふたばのは純真すぎて目に入れても痛くない感じが……でも、おっぱいを描いているのが微妙に気になる。まさか、いまだに女体化を狙っているのか?
オチではひさびさ登場の栗山っちに、むふぅ悪女が因果応報を受ける。
矢部っちが「ツジツマが 合う…」と得心できているのは憎からず思いながらも流石にロリコンではないからで、三女がギヌロに徹しきれないのは満更でもないから――そんな吉岡回路が暴走してむふぅが止まらなくなった私こそガチでギヌロされるんじゃよ。メリーバレンタイン!
みつどもえ131卵生「もももも吐息」感想
みつどもえ1巻感想
「……頑張れ ひとは×矢部っちのラブコメ成分……全勢力をもってバレンタインデーにむふぅ展開をさせたまえよ 頑張れ…頑張れ…!!」 と念じた甲斐があった!神はいるよ!
あまりのことに動転し、マッハ下駄箱閉めのうえ職員室に走る23歳童貞の背中が青春している。黒い足跡はミダス王のごとくチョコレートだ!
明確な個として認識されると、注意する海江田先生が妙に気になる。みそじは教職員用下駄箱ではなく、児童用下駄箱に忍びより佐藤きゅんにツバをつける仕事に戻るんだっ!!……しょうがない隊がいくところまでいってしまった現状では「下駄箱がチョコに…」状態になっていても不思議はないなぁ。
いそぎ職員室にたどりついた矢部っちがハァハァ息を荒くしながら膝下のひとはたんに相談を持ちかける。
「いやいやいやホントに見たよ!!一瞬だけど」――「まさかぁ」
「ホント!!」――「バカな」
(パンチラかパンチラ、それともパンチラの話…?)
……みつどもえに限ってはツチノコや矢部っちのモテ期に匹敵する現象だ、パンチラ。童貞だろうが足クサだろうが、ひとはたんに弄ばれあまつさえ踏み台にされる新任教師が羨ましい、パンチら!!
しかし、足の臭いを散々いじりながら、いつも矢部っちの机の下にいる三女はマゾなの?童貞は童貞で、ひとはたんの腹式呼吸した前科があるし――雌豚でやったら溺れ死ぬな――とんでもない変態カップルだよ!
青酸カリのアーモンド臭までネタにしたアカデミックでバカバカしい緊迫の末、矢部っちが黒い物体Xを口にする。なんとそれは女生徒たちからの心づくしだった……短文からでも個性が溌剌と発散されているのが凄い。
このイベントを主導したであろう吉岡の文章はあいかわらず一言余計だ――余りものじゃないってことは「誰かに本命プレゼントしたよ」と主張していることにもなりかねないのだが。眉毛は優しさで男を勘違いさせる天然の悪女だからなぁ。バラまいていないか心配だ。
宮下のセリフはやっぱりというか、うざい……お前こそ早く本命渡せるようになれよ!!でも、渡すときの行動がこれまたウザそうだ。想像するだに、かわいいなぁ。
みつばのセリフは典型的なツンデレにみえるが真実はそれほどビターチョコではない。彼女の気持ちは(ヘタレのドーテーはこの時期チョコが食べられずに苦しんでるに決まっているわ。いくらなんでも可哀想!)という食いしん坊思考からくるミルクチョコの甘さである。豚はそれでいい。
杉崎は矢部っちのことなんか眼中になく、みつばに首ったけなのが分かりやすいこと!字の小ささが、なんかいい。
ふたばのは純真すぎて目に入れても痛くない感じが……でも、おっぱいを描いているのが微妙に気になる。まさか、いまだに女体化を狙っているのか?
オチではひさびさ登場の栗山っちに、むふぅ悪女が因果応報を受ける。
矢部っちが「ツジツマが 合う…」と得心できているのは憎からず思いながらも流石にロリコンではないからで、三女がギヌロに徹しきれないのは満更でもないから――そんな吉岡回路が暴走してむふぅが止まらなくなった私こそガチでギヌロされるんじゃよ。メリーバレンタイン!
みつどもえ131卵生「もももも吐息」感想
みつどもえ1巻感想
コメント
コメント一覧 (1)
全く予備知識を持たない僕は、職員室の男性教師の机の下に潜む無表情な女子小学生の、淡々として目上の人間に対してタメ口利いたり愚弄したりする姿にぶっ飛ばされ、その男性教師を踏み台にして下駄箱覗き込んで異臭云々と叫ぶ時の表情やアクション、更にはチョコレートらしき物体をニトロ・グリセリンの如く運搬し、爆弾解体の如く扱わせ、掌の上で翻弄する姿に「恐ろしい子だよ!」と思わしめるところに、ただならぬ才気と上質なギャグ漫画とを感じました。
それだけの知謀を働かせた彼女が最後の最後に窮地に陥るだなんて、誰が予想し得たのでしょうか。
このドンデン返しが、また素晴らしい。
これを読んで、すぐに書店に走って既刊単行本を全巻購入し、布教用に数セット予約して早くも9ヵ月、すっかり僕は『みつどもえ』ジャンキーになってしまいました。
これで人生を踏み誤ったなら、全く後悔することがないと断言出来る自分の変化に戸惑うばかりです。
しかし、そんな面白いコミュニケーションが取れる先生・生徒の絆を育んだ時間こそが羨ましい。
これからの二人、いや六年三組の毎日こそが僕の生きる励みになりました。
本当に有難う。