先週とのこの対比は少女漫画は男子にとってのエロ本のようなもの、と言っているのも同じでは?少なくともエロ本のほうは「いろいろ」は勉強にならない。すべて色の勉強だから。

 書店からかわいい顔して出てくるひとはたんにばったり遭遇した「エロスを求める心に卒業なんてないんだ」こと、千葉氏は宮チェホンウーマンが乗り移ったかのごとき鬱陶しさをみせて、つきまとう。
 ちくしょう、ひとはたんに抱きかかえられる雑誌と袋がうらやましい。おがちんみたく自分の本を遠くに蹴り飛ばしたくなるが……できない。私には、できないっ!!うぅ…。
 透明人間になったと思うならチェックはひとは本人にやれよ、てめぇ!と思いつつ通りがかりの女子高生に萌えた。

 エロスへの探究心を欠かさない千葉氏は、問題の書店でエロ本購入を試みる。
 しかし、凍京使いの素質をもつ女性店員に凍れる瞳で睨まれてしまったり――恥ずかしい表情より御馳走であることに気付かないとは、まだまだ基礎工事中か――爺様にまさかの天誅を浴びてしまったりでいいことがない。
「あれれ!?」と唱和しているムッツリ前科重犯野郎については、あかりちゃんに報告して叱られる姿を遠目に楽しむべきか、ちょくせつイジるべきか。綱渡りは千葉氏にまかせて利益をせしめようとする点やイケメン補正を自覚している点が黒い。
 伊藤詩織に愛されすぎたばかりに伝染ったか……。

 河川敷でたそがれる性少年二人に大八車一杯の夢がプレゼント――ここまで貯め込むとはいくらなんでもおぞましい。めぼしいプレゼント相手として特に問題ない――いや、女子生徒からエロ本をもらう男子教師は十分にスキャンダルだけど――矢部っちを選択しなかったのは、「自ら責任をもつ所存」だからですか?
 いんらん・・・わかりきったことだな。

 戦利品をもって帰還をこころみる千葉氏のミッションはしかし、小学生の天敵、ヤンキーABCに捕捉されることであえなく失敗。春本のニオイから女の子を嗅ぎ分けるこいつらは佐藤が好きでしょうがない隊の関係者?
 佐藤きゅんが女の子だとしても小学生相手に本気で迫るのは情けなすぎるよ……。
 オチはしゃがんだ姿のひざこぞうがこれ以上ないおわびになっている気がする三女のおわび、主婦雑誌が千葉母にみられて一件落着。欲望に走る男をみごと手玉にとっているひとはの将来が楽しみだ。

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