いつもの「仲良しグループ」が下駄箱に到達してみると、そこには怪しい手紙を投函する男子の姿が……!余談ながら3コマ目のひとはたんの目をみるだけで、宮下が何かをしかけていることが容易に想像できる!ウザッ☆
 なんと花も恥じらう男子小学生が手紙を渡したがっていた相手はよりにもよって松岡咲子!
 あのヒロインは駄目だ。一つ予言をしておきましょう。「あの女は久保田君を破滅させる」なんせラブレターより不幸の手紙のほうを確実に喜ぶ変人なんだから。

 しかし、松岡さんに手紙を送った男子の視点からは松岡は非常に魅力的な女の子に写っていた!まぁ、外見はマーベラスだし、相手が主に霊であることを除けば気さくな態度も親しみやすく、クラスのアイドル兼ムードメーカーになりうる逸材なのかもしれないが……いったい彼女は何を間違えたのだろう。
 本当に黙ってほしい。


 ラブレターの内容に真っ赤になる初心なヒロインたちが最高に可愛かった。ひとたび合コンをくぐり抜けた“いんらん”さん達とは信じられない。とくに周りの女子から突っ込まれて赤面するひとはたんの可愛さは幽体離脱もの!
 もうね、あの瞬間、矢部っちのことが連想されたかと想像をたくましくすると心拍がね……。
(先生はいっつも私のことを気にかけて優しくしてくれる。でもきっとそれは私が先生の教え子だから。先生……私が卒業しても優しくしてくれますか?)――うわぁああああああッ!!!私は死んだ。すいーと(むしゃもぐむしゃもぐ)。
 最大の勝負所がサザエさん時空のおかげでみれないという、このもどかしさ!!あの様子からみて心の底では草次郎に感謝しているし、先週の杉ちゃんには懐いたことであろう。
 まぁ、甘気持ちいいのと同時に「ヘーイヘーイ」のコマに(私はここに居てもいいんだろうか?)とじゃっかん思ってしまったのも事実だ。

 憐れな男子を更生させるべく、胸キュンハッピー大作戦を仕掛ける仲良しこよしたちも良かった。特にやんす言葉できちんと喋るみくは融通が利きすぎる――スズメの化け物もこなしているし、お嬢さまキャラにあるまじき親しみやすさだ。というか他の女子が変態すぎて迂闊には手を出せないのだが。
 そして、吉岡のいんらんアタックを受け付けない某男子の恋がすさまじく盲目であることにも和んでしまった。ボロボロ泣く松岡もかわいいよ、松岡。なんとか幸せになってほしい!

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