AQUARIUS HEROES
 巻頭カラー。強烈な直射日光を浴びても死なない吸血鬼が主人公のゴルフ漫画。こんな化け物が相手でもKING GOLFのプレデターなら、敵意を燃やしてくれるはず!
 締めには懐かしのファイト一発的な謎の爽快感があった。ホールに貯まる水がデタラメでよい。意味不明に夏を感じる。
 色使いを統一しながらも、読みやすい画面構成も見事。でも、老師もといサポート役の博士がDr.ワイリー調なのは……小さなコマなのにペットボトルの曲面に負けない禿頭が目に焼き付いてしかたがなかった。チャージしてくれるのは結構だが、その頭の反射光で対戦相手に眼つぶしを加えてくれると話が早くて助かるよ。

史上最強の弟子ケンイチ
 泣くのは嫌だ、笑っちゃお♪
 一撃いいのが入れば形勢が逆転するのが個人同士の戦いで、一撃が入る理由には心理の要素も大きく絡んでくる。ボルックスはともかく、まどっている状態の千影なら心理戦で倒せてしまえそうだ。櫛灘美雲からみれば戦いを延期したことで状況が悪化している?
 師匠たちの竹を割るアドバイスは、戦闘経験豊富な人間の口から出るこそ説得力があるなぁ。逆鬼とアパチャイの場合は、口にする言葉は同じでも、意味するものがまったく違う気がする……戦う理由の時点から違うだろうから、まぁいいか。
 温存していた長老が授けし必殺技「孤塁抜き」が発動!まぁ、何をするのかは分からんが、これで決まらなかったら勝てないのは分かる。

結界師
 なぜ正守の戦いになると、こんなに面白いのか。言い換えれば良守の戦いがつまんない――時音が貫通結界技を磨いたエピソードなどは面白かったので、烏森が悪いわけでもなさそうだ。史上最大の戦いが形無しだなぁ。
 間時守の名前が、月久の口からいきなり飛び出した。土鬼の皇帝にトロルを与える結果になった管理人みたいな立場?ちょっと強引すぎるか。評価する人間が――人外だけど――人間なので、時守の人となりは読みとるべくもなかった。野心家よりは、職人気質に近い感じはする。
 夢路の不死の秘密は植物と関係があるのかもしれない。限りなく植物に近いところまで変容を遂げた精神で繋がってくる、みたいな攻撃だったら嫌だな。

はじめてのあく
 お隣の悪仲間がやってきた――ピンチなのにノコノコ動いて張り合うことで、正義の味方に大きな隙をみせてどうする。まぁ、内輪揉めが深刻なのは「正義の味方」側なんじゃないかという予感はある。善悪よりもオウガバトル的なロウとカオスで対比した方がしっくりくるかもしれない。
 たいへん美味なのろけ&かかあ天下でごぜえました。
 そして、遅ればせながら大変なことに気付いた!青春18切符は5回分ある!!――夏の間にあと一回ふたりで旅行しないともったいないね。切符の仕組み上、同一行程を辿らなければならない点もおいしい。なるほど「青春」18切符。
 さらにエーコ姉ちゃんも素敵で意図的な愚かさを発揮して18切符を買っていたら……。金券ショップオチなんて認めません!

アラタ カンガタリ〜革神語〜
 秘密の場所、秘密の時間にイチャコラ逢瀬を重ねるアラタと織部なのだった。実は下から目立っていて校内の噂になっているオチはないよな?いくらなんでも織部の友達が精神的にヤバい。
 アラタのあいかわらず果断な行動に口笛を吹き、もっと違うシチュエーションでよりにもよって自分に助け船を出してくれた相手を「いいカッコしい」だと非難する門脇にげんなりした。もう少し、こう……知能というか。とっくの昔に誇りは期待していないけどさぁ。
 メガネの絶叫が、結果的に秘女王を助けられなかったアラタに微妙に突き刺さる。まぁ、メガネの場合は、革を助けうる能力があったと思うのだが……。
 最後に、せっかくの着衣破壊幼女が成長してしまったのは、サンデーなりの児ポ法への解答なのか!?これを通り越して、お婆ちゃんになっていってしまいそうで慄く。もっと革に急いでほしくなってしまう。
 コトハの攻略前に問題解決して帰れることになったら困るが、攻略後に離れ離れになるのも困るな。実名と交換でお持ち帰りすればバランスは取れそう。寝起きコトハの口元が反則だった。

オニデレ
 修がその他の連中より策士であることを見せつける話。これを覇王巣に対してもやってくれれば話は早いのだけど、主夫スキルの延長線上でなければ通用しない可能性が高すぎる。
 できあがったブツにクラーケンが襲いかかってきて台無しになりそうで、ドキドキした。その時は返り討ちにしてイカ墨かき氷にしなイカ?
 サキの恋愛模様が怪しいことになってきたものの、正とくっついてしまうのも問題が多すぎるので、その後に匂わせるくらいなら許容すべきだろうなぁ。無人販売でチョコレートは頭が涌いている――まさにその通りの連中が経営しているので矛盾はないが。

アーティストアクロ
 ネネかわいいよ北政所。もっと早くに投入されていれば、と思わずにはいられない。回想のネネが目の前に現れたら、アクロは反応するのかなぁ……微妙な想像をしてしまった。スバルへの印象を固めていく流れから、何が生まれるのやら。
 とりあえず、スイカのスキルを支援できる立場ではあってほしい。HUNTER×HUNTERのセンリツを思わせる超聴力は十分に能力者的だと思った。青天の都人の身体能力を考え合わせれば普通にアーティストと戦うことも不可能ではあるまい。
 ちょっとしたイベントながら、扉を開いた機転が愉しめた。

マギ
 いい扉絵。砂塵と血の臭いが漂ってきそうだ。カラーのおかげでモルジアナの粗末な服の上からわかる脚のラインがエロいことをやっと理解した。ごほうびをくれるなら彼女からお願いしたい。ゴルタスはまだしもジャミルだけは嫌だ……。
 二人っきりになったときにマギは少女と言葉をかわしてモルジアナの故郷が、カルタゴの安直な変形「カタルゴ」であることを知る。史実のカルタゴは滅亡にいたるまでバリバリの先進海洋都市国家なので、原風景としてみるにはなんか違う感じがした(そういう土地がないわけではないが)。まだ、リビアやヌミディアならしっくりくる。
 地中海世界からみたアジアやアフリカが無茶苦茶拡大されて大陸の名前になったように、レーム帝国(考えてみればこれも安直なローマの読み違えかぁ)からみた暗黒大陸もひたすら大雑把な概念なのだろう。いずれ話が北の方に移ったらフン族ちっくな蛮族とか出てきてくれるのかなぁ。楽しみだ。
 モルジアナを縛る鎖は強靭で、せっかくジャミルを抹殺してすっとぼける機会にも気付いていない様子――アラジンはそれをそそのかしているようにみえてしまった。たまに見せる据えた目つきが怖い。意外としゃべれないゴルタスの方が、叛意を抱いているかもしれないなぁ。
 あとアリババが生きててよかった。怪我もなしとは運のいいやっちゃ。

絶対可憐チルドレン
 驚きで喜びを倍増させようと秘密にするの、いいかげん止めません?なぜか「いい年して…」のぼやきが漏れそうになる、なぜか。まぁ、なんだかんだ言っても凹む盗撮系幼女の杉ちゃんが可愛かった記憶から青信号が灯る。
 集中豪雨の水害を防ごうとする行為は、無理して自然に逆らうみたいで単純な事件の予防より微妙に印象が悪いかもしれない。実際に被害に合わず共感の能力に乏しい人間だけが思ってしまうことかもしれないが、下手に手を出すと厄介なことになりかねない問題にまで予知が及んでしまうのは厄介でもある。
 流体向けの念動能力を覚えたければ、水でおっぱいを形作られては?薫さまの適正なら、それは見事なファントムおっぱいが作れるでしょうよ…。

KING GOLF
 カリ男が落ちた!掌を返したように、プレデターに好意的になり、土壇場でアドバイスをくれる気配すら感じてしまった。けっこうあっさり決着のつくもんだ。臨との差が十分に埋めれるものに落ち着いていて意外なようで納得できる。
 相崎のことをずっと相澤と誤記していた……ごめん。

金剛番長
 金剛類が本気をだせば富士山だって手ごろなかき氷?食物自給率を考えればまったく迷惑な種族である――第二次世界大戦で勝利の原動力になりえなかったのは、その辺りに原因があったりして。蝦夷の地で屯田兵をしてこい!
 スジを通して文学番長成敗完了。モロに精神論だけに、兄貴が同じように倒せる可能性は低いとわかる。

ジオと黄金と禁じられた魔法
 サザーイアリエス。名前がすでにひとつの呪文である。まぁ、ジオもイレガウラも名前が呪文的な点では同じ。変なところで統一感を与えてくれる世界だよ。
 魔法を使った回想が、ジオは人間魔道兵器だったオチを持ってきそうで脅えている。そうだとしてもタイミングが早い。助けて、サザイさん!

クロスゲーム
 こ、こいつら。何の呪いだ…。
 ――本当に呪いだよなぁ。くわばらくわばら。見知った顔といわれても、こちらの感覚がまったく追いつかない。そのギャップを利用したギャグだというならアリだな!

MAJOR
 なぜか大ファールにみえた、メロドラマが私の中でファールってことではなく。
 直撃した看板の「MS−JB」からJr.は何か良い物もらえそう。昔の大打者話で覚えがある特典からくる物欲パワーも描いたら面白いと思うのだけど、時代にはそぐわないのだろうなぁ。

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