みつどもえ１６９卵生「サンタが廻ってやってくる」 : ３６０度の方針転換

　サブタイの頭の上に「それでも」を付けてほしかった、チャンピオン連載陣的に。
　ハハハッ作画レベル微妙！と思ったセンターカラー裏のアニメ情報のあとからは、クリスマスパーティーに向けて移動する佐藤・千葉コンビ、その後ろを付け回すSSS隊――さらにその後ろにはクリスマスも勤務がある一朗太がいたに違いない。でも、かわいい婦警さんも一緒だ、クソッ!!

　聖夜でもいつもと変わらない様子のおがちんたちや食欲雌豚をみていると非常に和むが、悪い魔女海江田先生がすべてを台無しに！
　あんたって人は、恋人ではなく小学生を攻撃の対象にしてどうする。しかも担当学年がぜんぜん違う生徒に魔の言葉を囁くとは。まぁ、小学生カップル相手なら多少はいいけどさ――商業主義に踊らされた恋人たちが憎いならそれこそクリスマス本来の意味を守るべく、サンタの正体を隠すべきだろう。
　それくらい視野狭窄に陥っている海江田先生は、ある意味、かわいい子どもっぽい。

　千葉氏は杉崎家全体に馴染んできているなぁ。雌豚ではなくみくなら背中に乗られても生命の危険にさらされることはないってことか。
　千葉雄大のフラグは雌豚の尻から雀の化物まで横滑りしていたのである。連載は予想以上に伸びていた。精妙なる人間関係の調節が出来なければ、相関図はいんらん眉毛の方向へ飛んで行ったろう。「ブラホック外し」は千葉流中目録以上の秘伝であり、水泳がある日に使用することは禁じられている。

　最後、エロスに敬意を払うことにかけては丸井家と双璧をなす、千葉家の女傑、和実ママも大活躍して龍太の童心が守られた裏には、大人への階段を飛ばして登った少年が二人いるのだった。
　アニメ化を目前にしているのに「友達の母親」を二連発するのりお先生は偉大なフェチ神だ。

　麻里奈ママと杉崎パパの夫婦仲は良すぎるくらい良さそうだ。吉岡家も夫婦円満欲求充満だし、すでに孤独で先週全裸で涙していた草次郎が余計に悲しくもなるよ。ここはひとつ海江田先生に――。