車掌さん姿のふたばカワイイ扉絵で、電車話がはじまった。コスプレがとても似合い、どの制服を着せても不安になる娘である。

 今回はおかしをむしゃこらしながら電車旅行がしたいと訴える長女の主張が発端だ――そんなに杉崎の電車旅行が羨ましいなら結婚すればいいでしょ!新婚旅行に使いなさいよ!!そして、家畜専用貨車にドナドナと乗せられていく雌豚の姿が。
 吉岡は「飛行機でいけば?」と言っていたが、タイミング的に西欧北欧には電車で行くしかないのだよ……なんとも厄いタイムリー。吉岡も羨んだであろう――主にロマンス的な意味で――豪華客船旅行は時間が掛かりすぎる。

 乗りたい乗りたいと娘たちから突き上げられて草次郎は自分が電車に乗りにくい理由を告白する。
 電車に重量制限はないけれど、みっちゃんが新幹線に乗るときはペッドボトルの蓋は必携の品である!ひとり驚いていないひとはの顔が花丸の幼稚園児。
 見るからに怪しい草次郎は、なんどもなんども痴漢に間違われるそうで……冤罪で捕まったら娘三人も路頭に迷うことに。まったくもって笑えない。怖い。
 私も気をつけたいので、混んだ電車に乗るときは両手を壁についていることにしよう。というわけで、ひとはたん、協力してくれ!

 草次郎が実際にとっている冤罪予防策は連結部に乗ること……みていて無茶苦茶切なくなるなぁ。痴漢的ではないが、これはこれで非常に怪しい。
 いっそ怪しすぎる格好をすれば、人が自然と近寄ってこなくなって疑われる危険も減るのでは?中途半端になりがちなパパにそんな無責任なアドバイスをしてみる。
 おでかけ姿のひとはたん可愛いよ。おなかの痛い三女にお薬捜索されたい。可哀想なおっちゃんが「薬持ってたよね。どこ…?」とやられているのは、別の意味でヤバい気がした。

 ふたばのニュースになってしまった壮絶なオチにむせるほど笑った。みんなに置いて行かれそうになった次女の動揺ぶりを想像すると愛おしい。

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