災厄の男の災厄
 水原さん今度の夏休みは何度目にござりますか?
 またもやアランが橙馬にちょっかいを掛けてきて、リアルにやられたら堪らないと思わせる騒動になる。南の島にバカンスはいいとして、コテージの配置状態からものすごく厄い気配が漂っていたのに殺人事件に発展しなかったことに感動した!加奈とエバの水着姿にも感動した!表紙のドレス姿もみせてほしかったかな……。
 まぁ、アラン編で殺人事件になられちゃ困る。被害者がアラン以外になったら、それだけで不条理だし、憎み切れない彼が死ぬのも悲しいから。
 橙馬の行動もミステリーのお約束をちょっと裏切っている気がしたが、あれをやり込めることができたなら満足せざるをえない。
 これって結局、美人秘書のエリーは、ツンデレなのかなぁ。最後の状況は社員にそういう関係だと勘違いされていなければ不思議なくらいだった。「エリーはいろんなことができるのさ。いろんなことがね」のセリフに物凄い曲解をしてしまう今日この頃。

いぬほおずき
 なるほどタイトルが間違っている……新鮮な驚きを与えてくれる事件だった。橙馬が珍しく熱血していたのも新鮮だったなぁ。
 ところで密室状態をみつけたときに、そのまま中に入らず上から写真を何枚か撮った方が良かったのではないか。死体発見時の橙馬の判断にちょっと疑問をもった。上の空間から時間差で血だけを垂らす時間差トリックは周囲の目があるから無理か。なにより実際の時間差トリックがエレガントで、日本の特質を上手く活かしたものだから文句をつけるのもナンセンス。
 いつまでも子供みたいな天才的な外国人たちのコメディの直後に、日本人たちのシリアスを持ってくるのも話の中で再三でてきた「コントラスト」って奴だろうか。

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