アニメとのコラボセンターカラー。センターというには前よりだが……声優さんたちの写真写りがチャンピオンにしてはよくて胸を撫で下ろす。草次郎がアニメと漫画で絵にいちばん違和感がないキャラクターであることを確認した。さすがはどっしりとしたアンコ型の身体。
 他のキャラから父親が浮いていないのりお先生の線はすごい。アニメの場合は浮かせることでギャグにしている関係もあるけれど――色がついている、いないの違いも影響しているのだろう。

 夏休みも真っ盛りということで、丸井家の面々は何度目になるか分からない夏祭りにやってきた。プールや初詣もだけど、人ごみ描くの好きだなぁ。マゾなの?
 冒頭、編集者にそそのかされて自然と探すようになった咲子の姿は確認できず……「祭りなど行っていられない!さあ墓場へ出撃だ」!?いてもいなくても心配になってしまうキャラである。松岡さん、本誌にホラー作品が充実してきて悦んでいるだろうなぁ。けっきょく、チーム杉崎と一緒に行動していることが分かって胸を撫で下ろす。住職には金輪際接近してはいけない。
 あまりにも意識を彼女に割いているせいで、驚いている背景キャラの顔が不安の種にみえてきた。アンパ○マンのお面さえチョンパを暗示する怖いものにみえてきた。

 迷子になった龍太をなぐさめるためのガチレンゴッコで、ひとはがいつもどおりに悪役を演じている。そこには彼女なりの美学がある気がしてきたけれども……かわいい後輩のためとあれば、善玉に転じるのも躊躇わない、優しい戦隊オタクさんなのであった。祝、モンギラスひとは!
 大丈夫だよ、三女さん!怪獣のお面をかぶっていた方が、暗オーラ全開のときよりもよりもヒーロー役、似合っているよ!
 仮面と後ろ姿で丸井家と気付かれないことで通報されるオチがあいかわらず巧い。動転する周囲と対照的な、正面からみた龍太の笑顔が良かった。変態サラブレッドだし、君、丸井家に入ってもやっていけるよ!


 アニメの声優がいい演技をしているおかげで、岳さん級の甘くない主役である矢部っち分の不足を感じる今日この頃……大人の背丈でガチレンお面を被った大人げないモブがいれば、その正体を矢部っちと確信できたのに。
 200回記念に期待したいところだが、編集が次回予告で気にしているのはやっぱり松岡の存在なのであった。しかし、アニメ放送中で200回でDVD&Blu-ray発売直後で10巻の発売を間近にしている状況でも、巻頭カラーを取れないのかー。

みつどもえ198卵生「胸当てを揺らす手」感想
みつどもえ200卵生「帰路の旅」感想
みつどもえ1巻感想

おもひでぽろぽろ [DVD]
おもひでぽろぽろ [DVD]