今日も佐藤が好きでしょうがない隊は絶好調!とくに伊藤詩織の黒さが止まらないっ!
 おがちんや終わった夏休みを過ごしたクンクン加藤さんが一方通行な行為で満足しがちなのにたいして、詩織だけは佐藤との双方向性のある関係を望むことがある。消しゴムや今回のリコーダーからそんなことを見てとった。
 それが他人を出し抜いて、佐藤を罠に陥れる方向に働いてしまうのは非常に困ったものである。誰かを出し抜く必要がなくなって想い人と相思相愛になれれば、普通(ちょっと嫉妬深い)のいい奥さんになるのかもしれない。
 ともかく、最後のリコーダーを抱いている詩織は可愛すぎた。黙っていてくれればなぁ、と良くいうけれど、彼女の場合は黙々と無言で腹黒い策略を実行されると余計に怖い気がする……。


 リコーダーが分解する原因になったふたばの投球は、バスケットボールをあらぬ場所からゴールする彼女にはあるまじきノーコンに見えた。しかし、超人次女のことだからあれが持っているバットをホーミングする「大リーグボール1号」だった可能性もなきにしもあらず。

 佐藤きゅんにイラつく千葉氏たちは、詩織がやったのを真似て佐藤のリコーダーに自分のを合体させる作戦はどうだ!?
 ……濃厚な佐藤ブツだから、口をつけて腐られる前にバレるのがオチか。おがちんが真由美の居場所を把握した理由には笑ってしまった。SSS隊はもはや人類の域を逸脱している。佐藤をストーキングするためにだけに定向進化ような連中である。
 ふたばはふたばで人外だし、しんちゃんを本気で好きになるには、人間を止める覚悟が必要なのかもしれない。

 魔性の少年が幼馴染と普通に間接キスしているオチには、千葉氏たちと思いを共有した。小学生が見るには強烈すぎる愛憎劇を、ごりやくもないのに毎日見せられる彼らこそ憐れだ。

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