ふたばとひとはとガチレンジャー。ふたばも子供なりにガチレンが好きだからなぁ。ひとり関心の薄い、みっちゃんの普通の女の子っぽさが際立つ設定だと思う。
 そして、ひとはは……小学六年生にしてオタクの末期症状だよ。お金を姉に借りようする時のセリフがダメ人間すぎる。焦点も定まっていないし。
 待っているちびっ子にお金を借りるくらいなら「坊や、ガチブラックは好きかい?」と聞いてみれば良いのである。完全に判断力が御臨終召されている三女なのであった。

 自宅に帰ってガチレンフィギュア集めの作戦会議。敵の手下軍団とまで言われるブラックの扱いが酷い。
 ふらふら散歩に出かけるひとはたんが浮いて見えたのは私だけではないはず。廊下との接点は必要だ。
 まぁ、あのひとはなら普通に宙を飛んで散歩に行ってしまっても違和感はないけれど。

 ふたばがピンク以外は造形が同じで、色が違うだけだと発見したことによって、余計にひとはがフィギュアに必死になったことの可愛らしさが増した。なんという子供騙し。
 ブラックを赤く塗ってレッドにしてやろうとする次女はひさしぶりにクラッシャー。これがレッドをおっぱい魔改造してピンクにする作業だったら一発で決めたんだろうな……おそるべきおっぱい職人。

 ガチレン話の大御所はもちろん、矢部っち。
 子供たちに嫌な目で見られているのはともかく「全色ダブっている」なら、何故ガチャガチャをやる!?もしかして、ひとはたんに後でプレゼントしてあげようと?むふぅ。
 ふたばにカプセルを渡すときの顔が爽やかなイケメンすぎて怖い。
 レッドをもらえば良かったと気付くふたばは思ったよりバカじゃない!読んでる途中は感想で突っ込む気満々だった。
 オチはすばらしい出来で、なんといっても手前のガチレンジャー達がキラキラしているところが良かった。まるで、彼らがブラックを爽快に殺ったみたいに見えてしまう。
 特にブラックの姿はブラックであった。

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