2011年06月12日

バルトライン帝国が領土を広げるための6つのルート

 ルメリアナ大戦開戦の機運が高まるなか、西ルメリアナ大陸の暗い侵略国家バルトラインが大陸の東側に進出するために取りうるルートを北からひとつずつ整理してみる。

外海ルート:重要度 小
 ウラド王国の沿岸をいくルート。帝国の海運能力には不明な点が多いとはいえ、一般的に海上輸送が大量補給を可能とするのは間違いない。問題は寄港地となる鳥追い海岸を敵性国家であるウラド王国に抑え込まれていることだ。
 時代的にまだ遠洋航海技術が充分に発達していないと思われるので、海岸をいけないのは大きなネックとなる。急な嵐にあったとき、逃げ込む港がないのではリスクが大きい。ウラド王国そのものへの上陸作戦も、槍騎兵という機動打撃部隊が迎撃側にある以上、成算は高くないのではないか。ただし、嫌がらせはできる。

北岸ルート:重要度 小
 400年前に5万人の犠牲者を出した地獄のルート。ウラドの槍騎兵が組織的な戦闘力を保持しているかぎり、ウラド高原奥深くへの侵攻は不可能である。
 可能性があるとすれば、ウラド王国内の一勢力を抱き込んで叛乱させる手だ(木曽義昌の寝返りが武田家を滅ぼしたように)。しかし、鎖国を守っているウラド王国には調略のとっかかり自体が皆無に近い。帝国担当交渉大臣のゲルトルード御姉様を口説くのは、あからさますぎて上手く行く気がしない。
 むしろ裏を掛かれて領内に誘い込まれ400年前の再現を食らう恐れがある。さらに裏の裏をかいた海陸同時攻撃なら、もしかしたら道が開けるかもしれない。他に侵攻ルートがある状態でそこまで無理する意味は怪しいが。

山脈越えルート:重要度 極小
 聖ミヒャエルから発して、森の街道に接続する無理の多い山脈越えルート。現時点では未開通である。この隘路を無理にこじ開けようとしても、道の存在を将国側に知られてしまった現在では迎撃部隊を出口に展開されて無駄な犠牲を増やすだけである。ウラドの槍騎兵に回り込まれたら目も当てられない。すでに一度失敗しているので出口にあたるブチャク将国への調略も困難を極める。
 何かのミスで兵力配置に隙ができたら、一気に打通する。その姿勢を示し続けることで少しでもトルキエ軍を吸引できれば上等である。
 まぁでも、私の妄想が的中すれば、この道の存在が大戦の行方を決するのだが。

隊商の街道ルート:重要度 大
 トルキエ将国の首都であるアルトゥンに通じる重要ルート。多くのキャラバンが行き来してきた実績をもつため補給への不安は比較的小さい。
 それだけにトルキエ将国の防御体勢は厳しく、難攻不落の砦の町(ヒサール)が国境に築かれている。将国軍が焦土作戦にでてオアシスの町を破壊すれば、砂漠を抜けるアルトゥンまでの道のりも容易ならざるものになる可能性がある。にもかかわらず、他のルートに比べればマシなのだ。

南岸ルート:重要度 中
 西ルメリアナ大陸の南岸に沿っていく不明点の多いルート。地形次第ではそんな道自体がないかもしれない。だがもしも存在するなら、めぼしい国家がないだけに、有望なルートとなりうる。経済性も何もなく、ただ勝つことだけが目的なら、ここから攻勢に出ればいいだろう。燈台の町、島の町、西風の町はすでに帝国の傘下である。
 ただし、海沿いを行くときはヴェネディック海軍(海兵隊)が背後に上陸して、補給線を切断する可能性がある。制海権がなくても、まったく前進できないことはないが、あった方が遥かに進軍がはかどるのも確かだ。

央海ルート:重要度 大
 もっとも多くの物資・兵力が移動できると推定される。しかし、制海権を完全に掌握することができなければ、東央海への上陸作戦は無謀である。双方の海軍力争いが焦点となる。
 バヤジットが「こんなこともあろうかと」“大砲”を搭載したムズラク海軍のガレアス船を建造していないかなぁ。唯一、海に接している大トルキエの国として彼らの海軍力にちょっぴり期待している。

 央海の対岸を行くルートもあるにはあるが、ルメリアナ大戦に影響するかは疑わしい。バルトラインの中心から離れすぎている上に、制海権の重要度は央海ルートと変わらないので、現状で東央海まで侵攻することのメリットはあまり感じられない(半ば孤立した西央海の南岸都市国家を攻めるなら話は別だ)。
 以上整理すると、ウラド王国が北の2ルートを、大トルキエが中央の2ルートを、ヴェネディック共和国が央海ルートをそれぞれ担当している(南岸ルートは現地の同盟国を将国と共和国が支えるる形になるか)。
 大トルキエについてはトゥグリル村の悲劇の例もあるので、隊商の街道(のヒサール)だけを守っていれば良いわけでもなさそうだ。重要度が高いのに、同じく重要な央海ルートよりも兵力比が不利になっている点も見逃せない。
 こうして見ると帝国を封じ込めるために三国同盟を持ちかけて来たルチオ元首の提案はやはり理に叶っている。同盟が成立したら、その後の外交において焦点となるのは、小国の乱立する半島部(南岸ルート)だろうか。
 スレイマン長官が指導者の知遇を得ている花の都(フローレンス)も、おそらくそこに含まれているわけで、久しぶりに彼の出番かもしれない。

将国のアルタイルの目次
砦の町ヒサールを要としたトルキエ将国の防衛システム
ウラド王国が誇る槍騎兵の運用方法について

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この記事へのコメント

1. Posted by 7743   2011年06月13日 22:36
ネタに走っていいなら、、、、、
帝国→同時に3、4ルートを総勢20万単位で進軍
トルキエ→マフ君が数万の兵で各個撃破

ええ、いわゆる内線と外線というアレですね
ソレを利用するしか10倍、という帝国軍と五分の戦いは困難かと
幸いトルキエ本土は ソレっぽい形はしていますし

先ずはマフ君がトルキエの全軍を握ることが条件ですが

さらにネタに走るなら エルルバルデスブルク山岳兵の皆様には、ウラド侵攻の暁にはパイク等で槍衾をやって頂きたいと思います
2. Posted by こいん   2011年06月26日 22:43
 コメントありがとうございます。

 3のルートは20万の兵を突っ込んでも前線で戦えるのは数万だと思いますよ。ほとんどが食糧を運ぶので一杯一杯になるかと。

 エルルバルデス山岳兵が集団戦の場合にどんな陣形を取るかは気になるところですね。

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