2011年07月26日

将国のアルタイル 49fasil大戦の始まり

 変態だーっ!!!

 ――アマデオとロニ、風の襞いっぽんいっぽんまで見える天才船乗り同士の会話を聞いて思ったこと。ライアン・ロゥの副官にも意味不明とは次元が違う。まぁ、副官は木こりの兼業でやっている可能性があるか。
 この世界でボッカネグラ一族と似た真似が出来るのは雲から上昇気流を読むスレイマン長官くらいではないか。
 きっと、リゾラーニ人は水平方向の、トゥグリル族は垂直方向の風の動きを読むのに長けている。この二者が組んでグライダー部隊で世界を席巻するとか100年後にないかな。風のケアルって小説を思い出して、そんな妄想をする。
 あと、若い方のボッカネグラが付けているスカーフがモチーフにしているのは「デビルフィッシュ」のようで……いい趣味してるでゲソ。彼が偉大なる将王バラバンと出逢うことができれば、通じ合うものがあったはず。いや、まだ会うことはできるな、あの世で。
 考えてみると「あの世組」も充実してきたなぁ。副市長に三将王、水門、フランツ大臣……(エレノア姐さんが加わっていないことが不思議だ)。
 まさしく、神に愛される芸人人間ほど、早く神の御許に迎えられる。

 衝撃的な報告を受けたアルトゥンでは、アイシェ宰相が自らに注目を集めて、男たちを現実に引き戻す。見事なおっぱいおっぱいですじゃ。願わくば机をもう少し低めに……アイシェが地図に手をつくシーンを正面のアングルから……。
 話の中で出てきた世界地図が、あらすじのものとは違っていて、本当の世界地図と古地図が違っているのを思わせる。もっとも今まで出てきた「本物っぽい世界地図」も細部が何度も変わっていたりするのだが。
 地図によれば、西風の都が西央海南岸にあることが意外だった。私はてっきり西風の都が天上の都(チエロ)の位置にあって、近隣のポイニキアが落とされ帝国と陸続きになっている恐怖からバルトラインに加担したものと考えていた。
 サロスがなんちゃって独立国である以上、西風の都の位置でもプレッシャーがあるには違いないが、案外積極的な意図があって帝国についたのかもしれない。
 三国同盟から最も遠くにある湾の都(ゴルフォ)は助けられる気がしない。帝国が南の陸地に進出しなかったのは、それを狙うと必然的にゴルフォが属する央海十二都市と激突する状態になっていたせいと見える。非常に邪魔である。


 失敗もするさ、人間だもの るちお と全てを悟り、衆人環境の中でまんまと裏をかかれたと自嘲する元首に違和感があった。央海の狐を名乗るなら、この状況でも計算通りと虚勢を張るべきではないか。それともコマの枠を殴れるほど飛び抜けた存在である彼は裏の裏をかいて、弱みと誠実さを見せることで、同情を買ったのか? 
 愚直な美少年に甘いジグモンド3世の様をみて、しなを作って見せたのなら、ルチオこそ最もおぞましい何かだ。これが当たってた場合ジグモンドもおぞましいけど。
 同盟締結の日のうちに具体的な数字まで決定しているのを見ると、ウラドや四将王が到着する前に、同盟の内容はかなり詰められていた気がする。国力的にはトルキエとヴェネディックが大きく、ウラドは衛星レベルということもあるのかもしれないが、都会に出てきた田舎者として最初は警戒心満々だったジグモンド三世はまんまと踊らされた気がするなぁ。
 まぁ、気持ちよく踊らさせてやるのが、あきんど達の巧みなところ。ウラド国王は自分が、ルチオ姫を救う騎士やトルキエの幌馬車を守る騎兵隊の気分を味わったことであろう。ちょろいっ!!?


 同盟が成ると、早速ザガノス将軍がタカ派の面目躍如をみせる。彼は西央海へ出るため半島にある小国家群の土地を通過しようと主張するのだった……大国に挟まれた小国の悲哀を感じてしまうね。第一次世界大戦のベネルクス三国みたいな立場か。
 バヤジットの完全武装で庭先に踏み込みつつ「私たちお友達になりましょうね」作戦はやられる側にとっては堪らない。帝国と三国同盟に挟まれた小国家群の位置が悪かったとしか言いようがないな。ムシのいい中立なんて許されない。
 しかも、西からは帝国が兵を進めて来たわけで――小国家群の視点からは強国同士が対立を演じつつ、自分たちを山分けを企んでいると写ってたりして。
 有望な進撃路ではあるものの、政治的にも複雑で国境線が入り乱れ、小さな城塞が無数にありそうな小国家群は、双方にとって泥沼の戦場になる予感。タイミング次第では帝国に近い国が将国を、将国に近い国が帝国を支持する展開にさえなりかねない。制海権が一方の手にあれば話は違ってくるのだろうが……。

 イスマイルは良い手だと褒めていたけど、いきなり小国家群に意識を集中してしまうのは、実際どうかな。個人的にはポイニキアを狙うと見せかけて、サロスを攻め落とす手を一度検討してほしかった。敵の海上戦力が封鎖に専念しているってことは、こちらも東央海での活動にフリーハンドを得られるわけで、サロスの南にトルキエ軍を上陸させて一挙にムワナイディ王を泣かせちゃうのも面白いのではないか?
 ただし、トルキエ人の海上輸送にはルチオの馬車輸送と同じ問題がある。それでもニキなら!ニキならトルキエ軍を船にしまっちゃってくれる!

 まぁ、ルイ大臣は当然次の展開を考えているはずし、ザガノス将軍が栄誉ある最高指揮官の席を蹴ったのも大局的な視点を維持するためだ(まさか毒薬を使うには地形が悪いからではあるまい)。ルメリアナ大戦が不幸な小国家群だけを戦場にした局地戦で終わることはなかろう。
 一方、カリル将軍は最後の奉公と思い定めて最高指揮官の地位を望んだ様子。小国家群への進撃に懸念を抱いていた彼がその指揮官になるとは、ニキアスがシチリア遠征を率いるがごとき皮肉である。
 しかし、カリル将軍なら兵士の略奪を押さえ、小国家群から好意を勝ちえてくれると信じる。そうして兵力の余裕を作ったところで、戦いを現地の連中に丸投げ任せて、主力をヒサール戦線へ転用だ。


 それにしても、目立つ十三将軍が結局、カリルとザガノスの二人に絞られてしまっている点が残念だ。せめてサルジャ将軍が生きていれば、とんちんかんな発言で将国の恥もとい場を和ませてくれたのになぁ――

水門「あ!それじゃあ、黒死病で本当に死んだ人はいなかったんですね!よかったぁ〜〜」
イスマイル、ルチオ(て、天使!?)

将国のアルタイル 48fasil三国同盟会議 感想
将国のアルタイル 50fasil岩の都、小川の都 感想
将国のアルタイルの目次

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