2011年10月17日

アラバ族の放浪と黒死病の蔓延

 年表を整理して気付いた。アラバ族の放浪が始まった時期と、央海に黒死病が蔓延した時期は、どちらも100年前である。
 ちょっと想像するだけでも惨憺たる有様が脳裏に浮かんでくる。

 疫病が流行している状態で、人々が大陸中を移動しようとすれば、どうなるか?答えは明らかだ。
 アラバ族の放浪開始が先ならば、黒死病を広めたのは彼らであると噂されて激しい迫害を受けたかもしれない。逆に疫病が広がっている最中に放浪が始まったなら、彼らを受け容れてくれる先住者はなく、人がまともに住めないような荒蕪地に追いやられてしまう可能性が高い。
 実際、1巻140Pにあるアラバ族の分布図は森や山間など、貧しそうな土地に彼らが住んでいることを示している。マフムートが放浪の民を指して「悲劇の民」と言うわけである。100年前の放浪によってアラバ族は、人口の3分の1を失ったという央海諸国以上の、凶悪な打撃を受けたのではないか(そんな目に遭いながらも100年間も民族を維持できている点が凄い)。

 まぁ、黒死病が猖獗を極めたのは主に央海地方であって、西ルメリアナ内陸部においては大して酷くはなかった可能性はある。
 それでも央海方面への移動は制限されるので、現在のアラバ族の分布には黒死病の件が大きく影響しているはずだ(ただし、分布図によれば央海沿岸にも2つほど彼らの居住地が存在する)。
 あぁ、憐れなるアラバ族!彼らは大陸に安住の地を見つけることが出来るのであろうか!?さもなければ、同胞の中から“預言者”を見つけそうだ……目立った一神教がないんだよねぇ、この世界。


 ちなみに黒死病蔓延中の大トルキエは、まだ国家の体をなしていないので、交流を遮断した自給自足の遊牧生活で乗り切ったと想像できる。いま再び疫病が蔓延したら将国の生命線である交易網が壊滅的な被害を受け、生活が立ちいかなくなる人が大量に出るだろう。
 その時はザガノス将軍が正攻法で活躍する機会もまた生まれるわけだが。

将国のアルタイル年表
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