ひとはとチーム杉崎で松岡を入院させることになった不幸な病院へお見舞いにきた。窓に鉄格子が入っていないけど大丈夫か?
 クラスメイトの用意した黒い666羽鶴に菊の花束で、怪我で入院した病人は大喜び。なにもかもひどい。

 そんな咲子の嗜好を読み切ったひとはの良い話ではある。菊はともかく鶴の用意は一苦労だったはず。本当に友達想いだね。他の患者には果てしなく迷惑なお見舞い品だけど。
 さらっと飛び出した「今日もいないよ…」発言から、ひとはが毎日に近いペースでお見舞いに来ていたことが知れる。イイ子すぎるだろ!きっと(先生にプリントを渡されたから…)なんて理由を付けて足しげく通っていたに違いない。

 咲子の趣味を理解しきったひとはに勝手に対抗心を燃やすのがいんらんまゆげ。まぁ「三女さんと松岡さんは以心伝心なんだね!私たちの入り込む余地なんてないよ!」と勢い付かないだけマシだった。
 最終的には思われるのだが……。

 どう考えても女子小学生に仏さんが安置されている霊安室への突入はキツイ。傷口の開いたビョーニンを心配して勇気をふりしぼった三女さんは偉い。声に幽霊が驚いて生き返るくらい偉い。「お…おほ〜…い」がシュールすぎて笑った。
 あのまま松岡を死体用のベッドに寝かせておいたら、本物と間違えられて……なんてホラーな展開はないよな?彼女はバカをくりかえしたあげく喜んで百鬼夜行に加わりそうだから怖い。

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