ありがとうございます!ありがとうございます!
 テレシアのツマ先を味わいたい“騎士”が彼女の前に長蛇の列を作り、次々とお礼を述べていく。噂は村の外、領土の外、国家の外まで広がり、多くの人が押し寄せる。急遽整備された街道にはいくつもの宿場町が開かれ、末端に当たる村には大量のお金が落とされて行く。村が町になり、町が都市になる。
 やがて神殿が建立され、金蹴教はその政治的地位を確立。一生に一度は金蹴りされに行くことが、この世界に住むすべての住民の夢となる。領民が金蹴り巡礼を願えば、どんなに圧政的な領主であっても許可を出さざるをえない。
 俺も死ぬ前にテレシアたんの尻にネギぶっ刺して金蹴りされに行くんだ……。

 村人Aが金蹴りを食らった刹那の間に、そのようなイリュージョンが脳裏に花開いた。今年の漢字が「金」だったことがニュースになった直後に金蹴りとは気が効いているよね。
 そういえばガリア戦記にでてきたガリア人の中に「キンゲトリクス」って名前のやつがいて、心の中で「キンゲリ」と呼んでいたなぁ。
 それと、西洋の甲冑の中には睾丸を守るためのパーツが特別に発達した代物がある。この世界では別の理由から、あの様式が発達しそうである。いや、ノーガードで味わってこそ“騎士”か。

 村長の娘の方が村長よりもしっかりしている。さっさと席を譲った方が村の未来のためだと分かった。テレシアお嬢になら、たとえ火の中、水の中、天使の胎の中までついていって、洗脳されずに戻ってくるぜ!危なかったら、金蹴り頼む!!


 さて、シイドが現れてクゥを熱烈に誘った。ショタが欲しくて仕方がない感じだ。心の中の闇が大きいほど騎士の力は強くなるそうで――ロバートは禁忌の欲望に目覚めていなかったことが分かる。むしろ、ヘザーさんをブチ込んだ方が凄いパワーを出したかもしれないね。ノイエは……どうだろう?
 あと、少女の名前がオデットで、前髪の名前がエクトルかな。

 二人の交渉は決裂し、再び戦いの幕があがる。これは、クゥを諦めきれないシイドがトドメを刺さず、ノイエを攫っていく展開かなぁ。

ハーベストマーチ 第1話・受胎〜ちいさな村のクゥ〜感想
ハーベストマーチ 第2話・帰来〜「ただいま」の代わりに〜感想
ハーベストマーチ 第3話・勇気〜ノイエの決意〜感想
ハーベストマーチ 第4話・異形〜三つの影〜感想
ハーベストマーチ 第6話・霹靂〜長い夜の終わりに〜感想