テルマエ・ロマエ５巻 バスがなければ馬車を使えばいいじゃない？

　ヤクザ屋さんが絡んだ温泉街を巡る騒動が勃発。
　ヤクザもゲルマンの蛮族に比較すれば可愛いものか？いろんな意味で比較しちゃいけない気もするが。まぁ、アリオウィストスにも五分の理。いちおう話は聞いてあげましょう。ヤクザ言葉がラテン語に訳されていると思えば、胸が熱くなってしかたがない。
　最終的には最強おじいちゃん軍団とローマ人によって壊滅する展開しか思い浮かばない。

　ルシウスが裸馬を軽々と乗りこなしたことで古代ローマ人と確信されるくだりは興味深かった。ただ、古代ローマの鞍はしっかりしていたので鐙なしでも結構乗れたーー足はむくむけどーーという説も聞く。ヌミディア人並の乗馬術が一般的だったとは思えないなぁ。
　そういえばカエサルが交渉の席に連れて行ったローマ人歩兵の偽装騎兵は、どんな鞍を使っていたんだろうか？

　バスが破壊されて、すぐに馬車の応用を思いつくところも流石に文化がちがーうと感じた。ベン・ハーばりの走りをする古代ローマ人運転の馬車で温泉へ送迎……これは受ける。受けるが、必要な人材になるほど古代ローマ世界に還ったときの問題も大きくなる。
　もっとも、古代ローマの方では既にルシウスは帝国にとって必要不可欠な人材であったわけで、ハドリアヌス帝が酷い状態になっていた。徳川家康が、だから薬は自分で作っておけと諭しそうな真似をしちゃって……それでも個人的な悲劇を世界規模に拡大していないところは、さすが五賢帝である。
　死後に記録抹殺刑を食らい掛けた？何のことです？

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