2013年12月31日

クジラの子らは砂上に歌う1巻 梅田阿比

 すべてが砂に包まれた世界。砂上を滑るように移動し続ける船「泥クジラ」で生きる人々。記録を仕事とする少年チャクロ(乙女)は、通りすがりの島で謎の少女リコスと出会う。
 しかし、彼女が隠す秘密が明らかになる前に、連合帝国とやらの兵隊たちが泥クジラに来襲。平穏な暮らしは破壊されてしまう。

 ボーイミーツガールなのだが、褐色娘リコスの反応が微妙で、幼なじみのサミがぐいぐいチャクロと惹かれ合っているところが「不穏」だった。だが、不穏さの本隊は砂の下にいた!
 いきなり1巻のラストであんな事になってしまうとは……滂沱と流れる涙が止まらない。ひどい。末永く爆発してほしかったのに。長いといっても三十までだし。
 世界観の割にやたらと悠長な恋をしていた首長の人たちも殺されてしまって、長老たちは最初から無気力。泥クジラの人間で頼りになりそうなのはオウニと体内モグラの連中くらいか。技術屋連中もいたな。
 主人公のチャクロが頼りないことは(黒髪キャラなので)梅田漫画の例に漏れないが、サミの恨みで覚醒もありえる。だが、ひたすら書き続けることに徹するのもチャクロらしいかな。2巻以降は感情のこもった記録をつけるそうなので、期待。
 激減した人々をリコスと彼らが引っ張って、砂漠を連合帝国から逃げ回ることになるのかな。荒涼としているが、ロマンも溢れる戦いと放浪の旅をいろいろと予想する。
 ともかくリコスが砂先案内人になって、泥クジラの乗員が助かる方法を示唆してくれないと絶望だな。でも、ただの人形兵士がどこまで重要な情報を知っているか……


 情念力をつかえる印の持ち主は30歳程度までしか生きられない設定や、泥クジラには娯楽が少ない設定から、エロいことしか考えられなくなったのだが、どいつもこいつも阿比時空の牧歌的な雰囲気でなんだかギャップが凄かった。
 まぁ、見えないところではきっと――

クジラの子らは砂上に歌う2巻感想

クジラの子らは砂上に歌う 1 (ボニータコミックス)
クジラの子らは砂上に歌う 1 (ボニータコミックス)
Edit こいん │Comments(0)TrackBack(0)漫画 

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