2014年10月09日

アルスラーン戦記 第16章「イノケンティウス王の恋」

 以上、シリア・イラク北部からお送りしました。

 そんなナレーションが入っても違和感がない大司教ボダンの狂気。過去作品のコミカライズなのに現代性を帯びて読めるところが、田中芳樹作品の恐ろしさであり……人類の進歩のなさである。それを突きつける田中芳樹作品の恐ろしさとまとめるべきか。
 イアルダボート教の名の下に自由を約束されていたはずの奴隷たちは、ルシタニア人に裏切られ、元の生活を余儀なくされている。雇い主がいなくなり、もっと悪い状況になった奴隷も数多いはず。まったく酷いことをしやがる。
「貴様らは豚や牛と約束などするか?」という兵士の言葉には「八軒勇吾ならする!」と胸を張って答えたい。来たれ、エゾノー生。

 ボダンも異教徒に対しては厳しい態度をとっても、改宗者は聖典に従って快く認める一貫性をもっていれば、もうちょっと魅力的になれるのに。
 けっきょく自分の権力を味わうために、宗教を利用しているようにしか見えない。現実のあれと同じく、開祖がみたら呆れて声もないだろうなぁ。
 醜悪な大司教がナルセスに命を狙われるのも無理はない。殺すよりも首だけにして、ナルセスの絵を死ぬまで鑑賞し続ける刑に処したらいいんじゃないかな?
 そのうち、本当の悟りが開ける可能性があるよ。

 サブタイトルは折り目に来ているせいで「イノケンティウス王の」までしか見せなくて、「恋じゃないといいけどなぁ……」と思いながらチェックしました……恋でした。
 さすがに言い寄られるタハミーネに同情するわ。

アルスラーン戦記 第十五章「正統の王」感想
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