2016年02月16日

覇者の戦塵:戦略爆撃しか手段の無くなったアメリカ合衆国

※この記事は「本土防空戦前哨を読む前に書かれたものになる」

 いよいよ佳境の覇者の戦塵はアメリカ軍がマリアナ諸島を部分的に占領して、なんとか日本本土を戦略爆撃する体勢を整えつつある。
 しかし、いくたの戦闘でアメリカ陸海軍は消耗しており、急速に攻勢の限界に近づきつつもある。ここで作戦が頓挫すれば、最終的な敗北がないとしても、多大な犠牲を余儀なくされるのは必定の流れだ。

 なんといっても当たりどころがよければ、空母すら撃沈する翔龍の存在が馬鹿でかい。日本沿岸への接近が困難になるばかりか、空母機動部隊戦でも非常に大きな要素になっている。
 艦隊防空からはずれた大型の落伍艦は消されると思ってもいいのではないか。兵士のうけるストレスも大きいはずだ。
 時間が掛かれば掛かるほど翔龍とプラットフォームとなる大型機(銀河と飛龍)の配備が進んで、日本の防御を破りにくくなる。

 そんな状況でアメリカが光明を見出すのは戦略爆撃機による空爆だろう。高高度性能に関しては技研機の影響があるとは思うが、次期主力戦闘機も紫電改に落ち着くおとなしさだから、空の守りには海の守りよりも隙がある。そのうち戦闘機化翔龍が

 逆に言えば覇者の戦塵世界の日本には空にしか隙がない。
 史実であれば潜水艦や機雷封鎖、艦砲射撃なども大きな役割をはたして、戦略爆撃はその中で最もセンセーショナルな一手段だったのに、この世界では戦略爆撃がほとんど唯一の手段になっている。
 思い返せばガトー級潜水艦のサルベージ成功は非常に大きな出来事だった。実はガトー級を手に入れていたことを伝えるのも外交カードにならないか。
 ソ連による裏口からの攻撃も、史実より遙かに満州の関東軍が充実していることを考えると難しいはず。ジューコフもいないし、秋津大佐が二度も痛打を与えている。
 忘れられた主人公である大慶油田によって資源問題も緩和されている。

 こうしてオプションの絞られたアメリカが最後の戦略爆撃をくじかれれば講和を考えるかもしれない。
 考えなければ原爆を防備の甘い前線に夜間爆撃で使って(数を揃えるのにまた時間が掛かる)、自分たちもミサイル兵器を整備かなぁ。そこまで長引くと今度はヨーロッパ情勢が変化してくるはず。

覇者の戦塵1944〜本土防空戦 前哨 感想

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