2017年06月28日

トルキエ将国「燕の町」の孤児

 将国のアルタイル103fasilの冒頭では陥落したトルキエ将国の町「グラングチ」の殺害された守備兵たち。そして、二本の矢が刺さって倒れた母親らしき人物に泣きつく子供が描かれている。
 そして「住民に対する暴行は一切禁止のはずでは?」と問うグララットに、レレデリクは「軍人は別だよ」と答える。

 軍人にはとても見えない母親が殺されているじゃないか!
 おそらく流れ矢(二本も刺さっている点は疑問が残るが)で、レレデリクにとっては戦闘中の不幸な事故と見過ごされる死なのかもしれないが、どうしても面白くない気分にさせられる。
 レレデリクも母親になれば考え方も変わるのかなぁ。それとも、子供も政治の道具にしてしまえる強さの持ち主か……今までの印象では後者だ。

 最初期を思い出せば、権力者にとっては統計上の数字に過ぎない女性の死によって、生まれた存在がトルキエ将国の犬鷲のマフムート将軍である。
 あの少年が成長すれば第二のマフムート将軍になるかもしれない。だが、それこそが犬鷲のマフムートにとっての最終的な敗北なのである。

 戦術的には勝ちまくっているマフムートも人生の目標では、すでに二度も惨敗している。バルトライン帝国との戦争が再び起こって一敗、トルキエ将国領内に攻め込まれて一般市民にまで被害が出て、二敗目だ。彼と同じ戦争孤児の姿は、それを象徴している。
 このままアルトゥンが灰燼に期せば、連鎖的に起こる不幸から三度目の敗北に見舞われるだろう。

 常勝不敗で負けっぱなしの将軍としては、バルトライン帝国を平定してできるだけ長い「トルキエによる平和」をルメリアナ大陸にもたらして、やっと引き分けなのではないか。
 これ以上の小さなマフムートを生み出さないためにも、レレデリクとの決戦には絶対に負けられない。

将国のアルタイル 103fasil 侵略者の休息 感想
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