犯人の犯沢さん８巻　資産家令嬢殺人事件 : ３６０度の方針転換

　（前編）はあるのに（後編）がない資産家令嬢殺人事件。そもそも、殺人未遂事件が正しい。空手家の彼氏が犯人を殺しそうになっていたから。
　コナンがそれっぽくヒントを提示していたが、たぶんちゃんとトリックは考えられていないんじゃないかとの感想を持った。
　園子が日頃から麻酔針で撃たれまくっているおかげで毒に耐性が出てきていて死なずに済んだ展開は笑わせてくる。園子が何かの手術のときに麻酔がまったく効かなくて地獄を味わう展開は見たくないな……。
　犯沢さんもコナンの腹話術の犠牲になってしまった。タイトルでは犯人なのに……犯罪を減らそうと悩む町内会のみなさんに共感している姿には、お前も犯罪を発生させようとしているだろと突っ込んだ。
　まぁ、とても実行できそうにない。

　でも、ラッキーヒットで工藤新一に毒を盛ることには成功していたな。一口舐めただけで吐血ってどんだけヤバい毒なんだ。子供は体重が少ないから毒が効きやすいって指摘をすると、事件現場の粉をペロッしたコナンの行動がますますヤバいことに向き合わなくちゃならない。

　服部平次が「工藤」連呼することや西の名探偵なのに東京に来て事件解決することが皮肉られていてニヤッとした。背格好が似ているから新一であることを犯沢さんが疑うなら、怪盗キッドも疑われる日が来るかもな。

犯人の犯沢さん７巻感想