戦争は数だな。さすがの桓騎も李牧が相手では兵数の差を覆しきれず、一部の兵を逃がして幹部は死にまくる結果になってしまった。
 戦闘の実態はともかく、これまでの戦略的な流れで秦軍に勝って将軍まで討ち取っちゃう李牧が凄すぎる!まるで物理法則に逆らう魔術師だわ。まぁ、桓騎たちの壮絶な抵抗によって趙軍にも甚大な被害が生じてしまったが……カイネや傅抵が無事だから良いか。カイネはギリギリ。
 桓騎が李牧を「中身が普通」だと言ったのは、趙王の二代続く乱行を見逃している点からも理解できる。だから歪みから嬴政みたいな人間が生まれてきてしまうと。
 ただ、李牧が桓騎の遺体を辱めることを許さなかったのは「凡人」から抜け出していた。案外、桓騎に凡人と言われたせいで心を動かされたのかもしれない。それが最終的にマイナスに作用すれば桓騎の呪いが李牧を倒すことにもなりかねない?

 桓騎のいろいろなエピソードを読んだ後に、桓騎軍の蛮行を読み直したらどんな気持ちになるかな。酷いことされたから酷いことをしていいなんて思わないけれど――しかも、酷いことをしてきた以外の相手にも――多少は行動に納得感が出るかもしれない。
 砂鬼一家から桓騎が出た後に加入した連中はまた背景が別だから本当はややこしい。

 ものすごく思わせぶりなシーンのあった衣央と桓騎が未遂だったと知って魂消た。黒桜とも数えるほどしか関係がないみたいだし、桓騎は別に女性を抱かなくても平気なタイプだったのかな。
 大事な相手だから出来ないだけで……という可能性はある。皇国の守護者の新城直衛が高級娼婦しか買わないみたいな。

 飛信隊が地獄の追撃戦を逃げ切って倉央の威力偵察に救われたのは非常に運が良かった。鈍重な車に乗せられた力持ち三人組すら生還。ツキにおいては六将候補でも抜群だな。

キングダム68巻感想
キングダム70巻感想