薬屋のひとりごと１１巻　先帝と皇太后 : ３６０度の方針転換

　皇太后と壬氏本人の中では、壬氏は皇帝の弟と認識されていることが判明した。皇帝はどうなのかな？皇太后が子供を阿多妃に入れ替えられたことを知ったら……怖すぎる！絶対に知られてはならない人物だな。
　そもそも入れ替えられたことを確定と考えていいのかも分からない。壬氏と先帝が皇太后の目から見てもそっくりなのは祖父と孫が似ているだけなのか？
　ややこしすぎる。真相が明かされるまでそっとしておこう。

　しかし、幼い頃の壬氏が皇帝を父だと勘違いしていたのは何故だろう。親子の皇太后と皇帝を夫婦と勘違いするのは流石におかしくないか。幼い時だからかな（彼の特殊な育ちでは一般的な夫婦の形もしれないのかも）。

　皇太后は先帝への思いを拗らせまくっていた……まぁ、権力目的で取り入ったのだとしても生涯を捧げることになった相手だからな。しかも命懸けで子供を産んでいる。
　皇弟を出産することになった経緯は怖かった。
　先帝の想いが気になるなら、あの絵の下も剥がして見ればいいのに……皇太后には勇気のいることだろうな。捨てるのはもったいない。この国は中国に似て中国じゃないので皇帝に絵の趣味があると不名誉になるらしい。

　猫猫は謎を解いたら即刻殺されるレベルの秘密を聞いて知ってしまった。壬氏の保護がなければ生きていられない（少なくとも生きて後宮を出られない）レベルだと思うのだけど、どれくらい自覚しているんだろう。おやじが生き延びているから楽天的になっているのかな。
　紅娘も侍女頭として必要最低限の圧を出してきた。妊娠している２人を含む妃４人の会合は何事もなかったのだろうか。

　ロリは流石にヤバいから奴隷ヒロインを使っているなろう作品に対して、「お前らの姿はこの先帝みたいなもんだぞ」と鏡として突きつけている気がしたのは気のせいだと思っておこう。

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