December 12, 2009
名盤 Voices of Omens (2007, Rwake)
名曲:"The Finality", "Crooked Rivers", "Leviticus", "Of Grievous Abominations", "Inverted Overtures"
アヒャー
このアルバム大好きだぁぁぁ。
すごい!これはすごいぞ!
一応はドゥーム / スラッジに分類されるけども、そんな一般的なカテゴリには当てはまらない、固有のサウンドを有するアーティスト(っていうかあまりスローテンポではないしね)。
絶叫ヴォーカル、ミドルテンポ、変拍子や転調で入り組んだ曲展開・・・これらをとるとポストメタルっぽいかも。
しかし一番の魅力はメロディーセンス。なんとも形容しがたいけれども、二つのギターが分厚いリフをどしどしぶちかましてくる一方で、高音域の細い音でハモったりしてコントラストをつけてくるところはMastodonに共通点を見いだせる気がする。
エスニックなメロディーやアコースティックギターが聴きとれる部分はフォークとの類似点があるとも言えるかもしれない。
プロダクションはあえてシャープな音を避け、輪郭を少しぼかしたようなのにしているけれども、楽曲そのものは大雑把なんてとんでもない。かなり綿密に作り込まれていると言える。
ぶっといリフの中に中毒性の高いメロディーが織り込まれていたり、ごく自然に流れるようにリフとリフ、静と動、そして緩と急がつながる。
っていうかメロディーが印象的なのはほんっとうに冗談抜きでそうなんです。上に名曲で挙げた曲なんて中毒性が異常ですよ。曲が長いのに終わるのが惜しい気に毎回させる。
ドゥームに苦手意識がある人も好きになれるんとちゃうか、って思う素晴らしいアルバムですぞ。取りあえず、下にPVを貼っておいたので聴いてみてくださいな。
"Leviticus"
"Crooked Rivers"
(曲が終わる20秒ほど前で切れちゃってるけど)