日々是偵察飛行日記

座右の銘「生涯一座敷童、日々是偵察飛行也」をもとに、俺サマ口調で日々を語り倒す。

2015年06月

午後は学生とゼミ、来年度の長期出張の計画を考える

大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、昼前に大学に出勤。研究室にて、すこし早めの昼食を挟んで、昨夜書いた論文レビューの最終チェックをして、メールで送信。これにて1件落着。あと3件残っている。

13時から16時前まで、卒研・大学院合同代数幾何学ゼミ。ゼミで読んでいる広中先生のレクチャーノートは、初等的ながらも、なかなか刺激的な内容で、学生達とわいわい議論していると、あっという間に時間が経ってしまう。今日もまた、微妙な問題が残り、次回までの宿題となった。

ゼミの後、研究室で「宿題」を考えたり、雑用を片付けてから大学を発つ。

帰宅して夕食の後、夜はまた数学。「宿題」のメドが立ったので、論文レビューの2件目に着手。

来年度、合計2ヶ月間海外出張する予算を大学に申請していて、それが今日受理された。講義や試験の採点などがあるため、2ヶ月連続は無理で、たぶん学休期間の8月下旬からと2月中旬から、それぞれ1ヶ月ずつという形になる。

7月下旬までに計画書を出せということらしいが、何処に行こうかしら?防火扉の迷路が半端じゃなく、一度入ったら容易には出られないパリ大学数学研究所、6年前に招聘研究員に応募して「あんたは馬鹿だから来なくていい」とケンモホロロに門前払いを食らわされた、ボンのマックスプランク数学研究所、あとは、「拙者、名乗るほどの者ではござりませぬ」と、座敷童として一度だけ数学の質問をしたことがある、ミュンヘン工科大学の某教授の所が候補かな。

俺サマは馬鹿なので、首尾よく現地に潜り込み、最初は一応歓迎されても、そのうち俺サマが馬鹿だということがバレてしまって、以後、扱いが冷たくなるような状況は想定しておかないといけいない。

誰にも相手にされなくなっても、定期的に開かれるセミナーを聴講できて、図書室やインターネットが自由に使えて、日々偵察飛行しながら心静かに数学を考えることができる美しい街があって、治安も悪くなく、気候もまずまず穏やかなところが望ましい。

、、、となると、京都に居るのが一番だ!ということになってしまうではないか!?この際、俺サマが馬鹿だってことは、しばし忘れて考えないと、話が進まないな。

と、いうことで、まあ、夏にボン、ボン滞在中にミュンヘンもちょっと訪問し、冬はパリ。それまでにフランス語をマスターしよう!と、捕らぬ狸の皮算用で行こうかしら、と。

ああ、そう言えば、先方への打診はこれからだけど、ボンもミュンヘンもパリも、6年前のボンみたいに「お前みたいな馬鹿は来なくてよろしい!」ってことになる可能性も十分ある。

かように、俺サマのような馬鹿は、じっと死んだフリしてる分には平穏だが、何かしようとすると色々気苦労が多いのである。


以前レビューした論文を再びレビューする

研究日。午前中は自宅にて数学。ノートを作りながら、新しいことをチマチマと勉強。

新しいことを勉強すると、なかなか先に進めないものである。勉強するだけでは駄目で、その後、研究テーマを見つけて糞論文を書かないといけないから、全く、気の遠くなる話である。

だから、勉強が終わるのが先か、自分の寿命が尽きるのが先か、どっちだろう?なんて事を考え始めたら、やってられないので、寿命のことはとりあえず忘れることが肝要である。

午後は街に出る。新福菜館も最近常連さん扱いが顕著になってきたので、ちょっとセーブしてみようか、と。鍵屋のオヤジの修行の成果を見せてもらうのも、そう急ぐこともあるまいということで、久々に五右衛門ゼスト御池店にてスパゲティーの昼食。

その後、上島珈琲寺町通店に籠り、夕方まで数学。今日はようやく、溜め込んでいたヨーロッパ数学会の論文レビューの仕事に取り掛かる。

今日手をつけたのは、とても難解な論文で難儀した。似たような論文を以前アメリカ数学会の依頼でレビューした覚えがあるが、兎に角、概要を掴むだけでも大変である。しかし、まあ、何とか要約が書けそうな程度までは理解した。

上島珈琲を出て、JEUGIA三条本店を偵察。これといったCDは見つからず。

それから明治屋で、またもプンパーニッケルを購入。今日はひまわりの種入りのものにしてみた。

その後さらに、朝日会館のジュンク堂書店で「サイコパス・インサイド、ある神経科学者の脳の謎への旅」を捜してみたが、見つからず。まあ、大学の図書館で借りればいいか、と。

帰宅して夕食の後、夜はラクトスポーツプラザへ。今日は楽しいZUMBAと楽しくない筋トレ。

帰宅後、昼間読んだ論文のレビューを書き始める。レビューするには少し古い論文のようだし、アメリカ数学会のデータベースには、既に誰かがレビューしたものが載ってるかも知れない。ちょっと参考にしてみよう、と検索してみた。

そしたら、何と!?俺サマが以前書いたレビューが掲載されていた。似たような論文を前にレビューした覚えがあったが、「似たような」ではなく、「まさに同じ」論文をレビューしてたのだ。

まあ、自分が書いたレビューとは言え、アメリカ数学会のデータベースに載ってるのを、そのままヨーロッパ数学会に流用するのもいかがなものかと思い、新しく書き下ろす。

レビューの依頼文書を見ると、"Fast Trac!!!"と書いてある。「至急!!!」ぐらいの意味だろうか。どうも、難解すぎて何人かのレビューアーに「こんなん、よう読まん!」と拒否されて、たらい回しにされてたのかも知れない。それで、高山が同じ論文のレビューをアメリカ数学会に書いてることが判明し、「あいつに依頼したらどうか?」ということで、俺サマのところに回ってきたのであろう。




論文を投稿した以外は、ぶらぶらとすごす

午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルをやっつけ、その後、昼食を挟んでしばし数学。今日は糞論文の最後の仕上げと、某学術雑誌への投稿作業などをやっただけ。まあ、これで肩の荷が下りたというか、期末テストが終わった直後の中高生の気分である。

1つの論文を書いた後の俺サマは、大抵、書き終えたばかりの論文とは違うことを勉強したくなる。新しい勉強にどっぷり漬かって、「次の論文のテーマに何にしようかな」などと夢膨らむ日々を送り、前の論文の内容をすっかり忘れた頃に、論文の査読結果が返ってくる。

俺サマとしては、江戸の仇を長崎で討たれたようなもので、「そんな昔のこと、水に流してくれよ!」と言いたいところ。自分が過去に書いた論文を見直すなんて、そんな辛気臭い仕事など真っ平なのだが、そうは問屋は卸さないのである。

査読レポートには多くの場合、やれ、この部分に疑問点があるから、それを明らかにして修正せよだの、この論文は低レベルで間抜けな事しか書いてないから、ウチのようなマトモな学術雑誌には掲載できない。もう少し手を加えてマシな論文に書き換えてから、他の雑誌にでも投稿すればどうか、などと書いてあるので、大慌てする。

まあ、ここ何年か、そんなことばかりやっているのよね。

夕方は山科区内のスーパーや大丸ラクト山科店に買出し。帰宅して夕食の後は、水曜日のフランス語の予習をした以外は、何となくぶらぶらしてすごす。

ぶらぶらしてたら、ふと、1年ぐらい放置してある論文レビューの仕事の山(!)を思い出したので、とりあえず明日からは、それを片付けることから活動再開する予定。





鍵屋再開、夜はまんざら本店へ

午前中は自宅で糞論文仕上げ作業と、投稿先学術誌の選定。銀行回りも。

人事評価では、「自己評価は他人の客観的評価の2割増」ということがよく言われるが、研究成果の評価もそんなものだろうと思う。2割増しでも受理されそうにない権威の高い雑誌はパスし、とりあえず2割増でボーダーに食い込めそうな雑誌を狙う。それに落ちたら次のランクに雑誌に再投稿、という風にするのが普通である。


午後はまず新福菜館へ。土曜の13時過ぎは大変混雑する時間帯。俺サマも久しぶりに店の前で待つはめとなった。


俺サマは食事にありつくために行列するのが大嫌いなので、「5分待って駄目なら、何ヶ月かぶりに再開した鍵屋のランチにしよう」と考え始めていた。そしたら店の人が出てきて、とりあえず今日は何にするかと、注文を聞いてきたので、何となく答えてしまった。


この流れでは、今更鍵屋に鞍替えするわけにもいかんな、と。何だかこれに似たようなことが最近あったっけな。。。えーと、あっ、そうだ、明治屋でプンパーニッケルを買ったときだ。プンパーニッケルはないか?と店員さんに聞いたら、どこからか「これでございます!」と5箱ぐらい両手で抱えて持ってきたので、「この流れでは、買わないわけにはいかんな」と思って1つ買うこととなったっけ。

まあ、仕方あるまい!と観念して待っていたが、結局6、7分待ちで空いて、店に入れた。それと同時に俺サマが注文してた料理も出てきた。


ところで「鍵屋」というのは、府立医大の向いにあって、4月ごろだったかに「店長が修行に出たため、6月26日まで閉店する」との張り紙1枚で謎の長期閉店をしていた店である。

本来は洋菓子屋で、梶井基次郎の小説をモチーフにしたレモンケーキというのが自慢らしいが、ハンバーグなどの軽食喫茶もやっていて、俺サマも1、2度ランチに入ったことがある。


それで、6月27日の今日、店の前を通りかかったら、予告通り、ちゃんと開店してたのである。一体何の修行をしてきたのか、ちょっと確かめてみたいような気もしている。


昼食の後、17番のバスで百万遍へ。京大ルネ生協書籍部をすこし冷やかし、自販機コーヒーを一杯飲んでから、アンチュチュへ。来週からの夏学期の講座申し込みをしてから、図書室でしばし数学。今日は中庭でプチバルを中心として、模擬授業や楽団の演奏など、アンチュチュ宣伝のための催し物をやっており、なかなか賑わっていた。


16時40分から18時10分過ぎまで、寺子屋にてドイツ語の授業を受ける。


その後、前から目をつけていた河原町夷川の「まんざら本店」で夕食。国立研究所時代の元同僚も、東京から出張してきてたと見えて、別の人と一緒に来ていた。「こんな所で出会うとは、奇遇ですね」とご挨拶。確かに申し合わせた訳でもないのに、まんざら本店で偶然出会うとは、確率的に物凄く珍しいことだと思う。


21時前に帰宅。美味い酒もたっぷり飲んだので、数学なしでしばしぼんやりとすごす。



講義日、夜は語学の予習など

講義日。梅雨らしく、よく雨が降る一日であった。

10時過ぎに出勤し、10時40分から12時10分まで、3回生「複素解析学I」の講義。今日は矩形領域のコーシーの積分定理の証明を終え、特異点つきの場合の拡張の話に入り、証明の途中で時間切れ。

研究室で昼食の後、13時から14時半まで、2回生「代数学序論I」の講義。今日は正規部分群と剰余群についての補足説明(正規でないと剰余群が作れないこと、剰余群の演算のwell-definednessの別証明など)の後、対称群の元の分解の話に入り、巡回置換の定義と具体例を示したところで時間切れ。

後で学生が質問に来て、正規部分群の話で証明をひとつし忘れてたことが発覚。次回に示すことにする。

その後、研究室に戻り、17時前ごろまで講義の準備。代数学序論Iの最後の2,3週に話す予定の、代数方程式論と群論の関係についての講義メモを書き上げる。

その後、図書館に寄って、漱石の「草枕」を返却して「虞美人草」を借り出してから、大学を発つ。

「草枕」は、どうもあの肩肘張ったような文体が鼻について我慢ならなくなり、とうとう放り出した。小学生ぐらいの頃は、ああいうものを喜んで読んでたのだけど、半世紀近い歳月を経た今、自分の中の何かが変わってしまったのだろう。

子供の頃は、小説家がこの世で一番創造的で偉いと思っていて、その後、小説家よりも悟りを開くべく修行に励む修行僧の方がうんと偉いと思っていた時期もあったような気がする。

大学生の頃からは、数学者が世界で一番偉いのだ!と固く信じていたが、計算機屋を辞めて可換環論屋になった頃には、それほど偉くもないかと思うようになり、代数幾何学に転向した今は、「あんな人種と同じにされるほど、俺サマは落ちぶれてはいないぞ!」みたいな事まで言うようになった。

俺サマの中で「数学者」と「草枕」の株は、ともに暴落してしまったわけだが、その原因については、よくわかっていない。

ただ、どういう人が偉いのかということについては、俺サマが「誠実で思慮深い」と判断した人が偉く、然らざる人は偉くない、という風に単純化されてきている。結局、俺サマはそういう人しか尊敬しないのだということが、最近になって分かってきた。

帰宅して夕食の後、夜は明日のドイツ語の予習と来週のフランス語の予習。


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