日々是偵察飛行日記

座右の銘「生涯一座敷童、日々是偵察飛行也」をもとに、俺サマ口調で日々を語り倒す。

2017年11月

昼前に大学に出勤し、あれこれ雑用に励み、夕方は会議

午前中は自宅で朝食の後、すぐに出勤。11時半ごろに大学に到着。

それから教務委員関係の雑用。卒研仮配属の一次発表の準備や、工学部の基礎数学担当の先生との面談など。

その後、生協食堂が空いてくる13時過ぎに昼食。相変わらずダイエットメニュー続行中。

昼食後、研究室にて来年度の卒研の研究グループ構成の構想を練ったり、使用するテキストを探したり。まだ学生とは相談してないが、ガロア理論と代数的整数論の基礎を学ぶ代数学グループと平面代数曲線とリーマン面を学ぶ代数幾何学グループの2つに分けてやっていこうか、と。

16時30分から18時半頃まで、学科の某委員会。俺サマのような年寄りは、こういう会議で出しゃばってはいけないのである。定年制の効用の一つは、人間、終わりが見えて来ると、もうどうでも良くなって、こういう所で突っ張ろうという気が起こらなくなることである。

その割には、結構憎まれ口を叩いてるけど。どうでも良くなると、かえって出鱈目な事が平気で言えてしまうから怖い。これは定年制の悪いところか。

その後、図書館で本を借りてから大学を発ち、帰り道に山科駅前のスーパーで、切らしていた日本酒や食材など少し買い物。

帰宅してすぐに夕食。徳島で買ってきたB級グルメの王者フッシュかつも、今日のおかずの一品。その後は、しばし野暮用の後、教務委員関連の雑用で来年度の非常勤講師の担当科目変更の手続きなどを片付け、土曜日の寺子屋ドイツ語の予習を少し。その後も断続的に教務委員関連の雑用。こういう事務仕事に励むと、エクセルの使い方が少しは上達する。

もうすぐ12月だが、師走というだけあって、先生稼業は多忙を極める月で、定期試験の出題締め切りや、何やらかんやら色々雑用系の仕事が一杯ある。そういうのにかまけていると、そのうちアメリカ数学会あたりから、論文レビューはまだか?みたいに、研究系の仕事で督促が飛んでくるに違いない。

若い頃は自分の担当する研究開発の仕事だけやっていれば良い毎日で、たまに職場の会議などがある程度。スケジュール手帳など買っても、ほとんど何も書くことが無いし、数少ない予定はいちいち手帳に書き留めなくても、全部覚えていられた。

今では俺サマのスケジュール手帳には、何やかや覚えきれないぐらい一杯予定が書かれていていて、それでも手帳など見なくても自分の予定は覚えてるさ、などと舐めてかかっているので、時々大事な予定を忘れてたりして、焦ることもしばしば。

単に歳を取ったというだけで、何でこんなにあれしろ、これしろ、あれもやらなくっちゃ、これもやらなくっちゃとなってしまうのか、不思議と言えば不思議である。


昼間は徳島大学で集中講義、夜は山科に戻る

早起きして、ホテルの近くのSbuxで珈琲とサンドイッチの類をテイクアウトで調達して部屋で朝食。その後、支度をしてホテルをチェックアウトし、徳島大へ。

9時半から12時前まで集中講義。それから徳島大学の先生に連れられて、徳島駅前の蕎麦屋で昼食。その後、徳島大学に戻って先生としばし談笑。

14時から集中講義再開。昨年は同じ内容だけど時間が足りないぐらいだったが、今回は意外と早く進んで、予定していた講義を全て終えて、さらにレポート課題を丁寧に説明して15時には終了。

今回の課題は以下の3問:

(1)ディープラーニングAIで20年後に無くなるとされている職業を一つ選び、その仕事のどの部分がAIで代替されるのかを詳述せよ。

(2)ディープラーニングAIで出来ない事は何か?それをコンピュータで実現するためには、ディープラーニング以外のどんな技術を開発してAIを構築する必要があるか?

(3)ディープラーニングAIブームの次は何がブームになると思うか?社会のニーズとディープラーニング以外の技術のシーズのどちらか、あるいは、両面から考えてみよ。

(2)については大体正解があるのだが、(3)については俺サマにも皆目正解がわからないので、まあ、学生さんに自由に考えてホラを吹いてもらおうか、と。どんなレポートが集まるか、楽しみである。

コンピュータ屋さんというのは、その時々のブームにわーっと飛びついて、しばらくやってみて技術面での本質的な難問にぶち当たると、すぐに放り出して次のブームを探してそれに飛びつくという事を繰り返している。本質的な難問にぶち当たった時こそが本当の研究の始まりだと考える人は稀である。

俺サマが計算機屋だった頃は、そういう計算機科学業界の雰囲気について、「何だかなあ」って感じで常に不信感を持っていた。

しかし今のディープラーニングのブームは、潮が引くように人々が撤退していった後でも、難問に取り組み続けた研究者の発見によってもたらされているから、「あっぱれ!」モンである。

数学業界では、誰もが敬遠して撤退していった分野と心中する積もりで難問に取り組む研究者を尊重する気風は、世界的に見ればまだ十分残っている。俺サマはその気風に甘えて、馬鹿の我が身を省みず、競争相手が少ないから、のんびり研究できていいや!という安直な理由で、結構な難問に取り組んでいる。

集中講義の後、また徳島大学の先生の部屋でしばし談笑の後、16時頃に退散。徳島駅前まで車で送ってもらって、昨日の昼に行き損ねたいつもの徳島ラーメン店で早めの夕食。それから徳島駅前をぶらぶらして、17時15分発の京都行き高速バスに乗る。

バスは20時半頃京都駅前に到着。ここんところ観光シーズンということもあって、昼間の京都駅の混雑ぶりは大変なものだが、この時間帯になると賑やかではあるものの、人出は比較的まばらである。近代的な巨大駅ビルの夜の風情もなかなかのもので、やっぱり京都に住んでて良かったなと思う瞬間でもある。

21時過ぎに無事帰宅し、出張の荷物を解いて、しばし野暮用に励み、その後はのんびりとすごす。


昼は徳島大学でディープラーニング技術の集中講義、夜は絶品鯛飯

午前中はホテルの部屋で朝食と数学を少し。教務委員関連のメールのやりとりも少し。

11時前にホテルを出て、駅前の徳島ラーメン屋で早めの昼食。毎年行っている店が今年は改装されて、ずいぶん雰囲気が変ったし、ラーメンの味もずいぶん変ってしまったなと思いつつ、まあ、いいかと思って例によって完食。

店を出て、ふと隣を見たら、、、例年行っている店がそのままやっていた!この1年の間に、例年の店の隣に新しい店が出来てしまってて、それに気づかずに入ってしまったことに気づいた。

まあ、いいか、ということで徳島大学へ。そこの情報系の先生の部屋でしばし歓談。

最近、メールの使い方で色々五月蝿い事を言っている数理科学科の同僚が居るのだが、昔、計算機屋をやっていた俺サマの感覚として、どうも首を傾げたくなるような事を言っている。それでもう相手するのが面倒臭くなって、まともに取り合わずに放置してあるのだが、どうだ?俺サマも計算機屋を離れて長いし、最近は状況が違ってきているかも知れないから、俺サマの認識の方がズレてるのか?と色々聞いてみた。

結局今日のところは「放置続行」で良いという結論に達した。来年3月には、別の大学の情報系の先生と飲む予定なので、その時も同じことを聞いてみるつもり。

それ以外にも、ディープラーニング技術の最近の動向についても、色々聞いてみた。

12時50分から集中講義。内容は最近流行のディープラーニングの数学的原理について。数学的原理とは言っても、実は未解明な部分が沢山あって、数学としては研究すべき問題は沢山あるような気がする。

しかし、この方面の数学は俺サマの専門とはかなり離れているし、それに俺サマの計算機屋時代の経験から言えば、そんなものを研究したところで、計算機科学者には大して有り難がられもしない上に、数学業界でそれなりの数学理論として認められるにはハードルが高いしで、まあ、よほど画期的な発見でもしな限り、割りが合わない仕事なのである。

ただ俺サマとしては、20年以上前までは、ディープラーニングとは全く違う、論理的推論に基づくAIの研究をしていて、ディープラーニングの先駆けとなったニューラルネットではまともなAIは作れまいと信じていた手前、計算機科学から離れて20年ぐらいの間に何故「AIと言えばディープラーニング!」みたいになってしまったのかが、素朴に疑問なのである。

その素朴な疑問を解き明かそうと、ちょっと趣味的にディープラーニングを勉強したので、ついでに大学院で講義してみようかということになって、ちょうど徳島大学工学部の大学院で講義する機会があったので、そこでやらせてもらっているのである。

レポート課題としては、ディープラーニング技術を盲目的に信じる世の中の動きから少し距離を置いた、情報系の学生らしい立場から、この技術の可能性を見極めてもらうようなものを出題する予定である。

Ritsの大学院では講義しないのか?というと、こういう話を数学科の学生相手に講義しても面白くないし(上記のようなレポート課題について情報系の専門的な立場から考えてもらうことができない)、そもそも俺サマはRitsでは代数の先生なのだから、大学院で講義するとすれば代数の講義をしたい訳で、代数専攻の院生が居ないRitsで、俺サマが大学院で講義する理由などないのである。

自分が若い頃、見向きもされてなかった理論が、今は大変な活況を示しているという例は数学でもある。代数学には可換代数と非可換代数があって、俺サマの学生時代は非可換代数学の研究はあまり活発ではない印象だった。

しかし今や非可換代数学は大変な活況ぶりで、代数系の若い人は我も我もと非可換代数学に流れているという感じ。俺サマが学生時代から専門にやっていた可換代数の方は押され気味である。これもディープラーニングと同じで、この20年ぐらいの間に大きなブレークスルーがあったからなんだろうけど、まだそっちの方は勉強する気が起こらない。

いずれにせよ、科学技術研究ってのは、こういうことが良く起こるんだなということが、この歳になると分かってくる。

17時過ぎに今日の講義は終了。徳島大学の先生の招待で、夕食は鳴門の鯛めし屋に。徳島では人気店らしく、絶品の鯛めしで大満足であった。

その後、駅前のホテルまで送ってもらい、駅ビルにて徳島土産を色々買い集めた後、部屋にもどってゆっくりする。


徳島なう

午前中は自宅で朝食や野暮用。その後、出張の準備をして少しだけ数学。昼食は残り物で軽く済ませる。出張準備をほぼ完了させ、時間調整のため、土曜日の寺子屋ドイツ語の予習など。

14時過ぎに自宅を出て、京都駅へ。15時10分の京都駅発徳島行きの高速バスに乗る。いつもの事だが、この時間帯の徳島行きのバスは満席である。

最初の1時間ほどは居眠り。その後は少し数学。途中、淡路島のサービスエリアでトイレ休憩、ついでにコンビニでアイスクリームを買って車内で食べた。

18時過ぎに徳島駅前に到着。すぐに駅ビルにあるホテルにチェックインした後、夕食の調達に出る。例年、徳島駅ビルで、ぼうぜ寿司などを買うのだが、去年あたりから、それが難しくなり、今年も調達できなかった。

以前は「渭の山」(いのやま)とかいうテイクアウトの寿司屋が駅ビルに入っていて、ぼうぜ寿司や鯛寿司の折り詰めなどが買えたのだが、何年か前に無くなった。

もう一つ地下1階の惣菜や弁当を売ってる店でもぼうぜ寿司を扱ってたのだが、昨年来た時には改装工事とかで潰れてしまってた。今年はどうなっているかと思って行ってみたら、単に改装工事エリアが広がっただけで、新しい店は何も出来ていなかった。

しょうがないので、駅ビルの向いのそごうのデパ地下に行ってみたが、そごうとは言え、かなり寂れた感じで、ぼうぜ寿司も売ってなかった。仕方あるまいと、テキトーな惣菜や寿司、酒などを買ってホテルに戻り、夕食。

その後、しばらくして、ホテルの近くのコンビニに、明日の朝食などの買出しに出て、それからは部屋でのんびりすごす。


観光シーズン真っ盛りの週末、寺子屋ドイツ語を休み、午後は大阪

午前中は自宅で軽めの朝食と野暮用の後、しばし大学の雑用。教務委員関連のメールをいくつか出し、来年度の卒研ゼミのプランを考える。それから近所の銀行で明日からの徳島出張のお金を下ろす。

昼頃に支度をして大阪に発つ。今日は天気も良く、観光シーズンたけなわということもあって、特に京阪電車はかなり混雑しているようだった。それで三条から淀屋橋までのプレミアム特急券を買って指定席を取った。荷物が多いときは特に便利である。

淀屋橋に着いたのは14時前ぐらいだったので、駅前のカフェベローチェで簡単に昼食の後、拠点マンションへ。搬入物資を下ろした後、1時間ほどまったりすごし、15時過ぎに退散。

帰りの京阪電車もかなり混んでいたが、プレミアム特急券は買わなかったけど、かろうじて特急の席が空いていた。

今朝も教務委員不穏メール関係のことが気になって、明け方ふと目が覚めてからは、ちゃんと寝られなかったこともあり、七条駅あたりまで爆睡。

帰宅して一息ついてから、夕食を挟んでしばし数学。合い間に来年度の卒研のプランを練ったり、明日からの出張の準備をしたり。


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