自己啓発
2011年01月22日
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■ 書評 ■
私を啓発させるのはこういう本だ! ビジネスリーダーの熱さ満載。『7つの習慣』なんかよりよほどモチベーションアップにつながった。私とたいして年の変わらない著者が頑張っている姿は心打たれるし、自分も頑張ろうという気持ちになる。それにしても岩瀬さんは上手に”物語”を売っているなぁ。
▼ 赤ペンチェック (印象に残った言葉など) ▼
・新しい会社の商品そのものを売るだけではなく、「会社を売る」
・”物語”をつけることで他社と差別化する
■ アクションリスト ■
□ 目先の枝葉ばかりにとらわれない大きな生き方を目指す。まずはビジネスマンとしての人生を考え直す。
2010年12月30日
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■ 書評 ■
本書は昨今の自己啓発書の原点と言われている。確かにその通りかもしれない。勝間本で知ったパラダイムもそのままあった。例えば第二の領域つまり、”緊急ではないけれど重要なこと”を明確にしてそこに投資しないといけないとか。
ほかにも、”葬式から考える”とか、”Win-Win”といった有名な言葉はこの本が起源らしい。
たくさんの逸話をちりばめながら自己の主張の正しさを結論づける様は、カーネギー本を思い起こさせる。逸話が多すぎて内容の割にはページ数が多く間延びした感も似ている。海外のビジネス書はみんなこんな感じなのだろうか。
全世界で広く読まれているとのことで、実は相当期待していたのだが、肩すかしをくらった感じ。確かに良書であることは間違いない。が、何故かあまり啓発されなかった。淡々とした語り口で熱さが感じられないからだろうか。
■ アクションリスト ■
□ 手帳は週間刻みがよいとの紹介があり、私も手帳術を一考したい
2010年04月29日
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■ 書評 ■
激動の時代を生き抜くために、個人個人がリスクリテラシーを身につけないといけない。でも日本人にはそういう意識が低くて、その原因が終身雇用制にあるという主張だ。
人生のリスクすべてを会社に預けてしまう日本の一般家庭に育つと、小さい頃からリスクに対する感度が鈍くなってしまう。欧米ではキリスト教にリスク教育が組み込まれている一方、日本ではそういう道徳がなく、リスク教育を受けないまま大人になってしまうという斬新な指摘まである。
現代日本の不合理を全て終身雇用のせいにするかのような書き方はいただけないが、言っていることは良くも悪くも”正統的”。でも著者が言っているように、終身雇用反対派はどうも少数派らしい。新入社員アンケートで終身雇用賛成派が統計開始以来最大というニュースがあったばかり。団塊世代を若者が養っているという図式は年金制度と同じわけだが、それに気づいていないのだろうか?年金制度と同じで終身雇用制度もいずれ金銭的に立ち行かなくなることに気付いていないのだろうか?
とまぁ、終身雇用の批判は多々あれども、その制度を維持している大企業の方が一人当たりの付加価値が大きいという事実も示している。私自身大企業に勤めていて、ずいぶん非効率なことばかりさせる組織だと感じているが、中小企業は限られた人員で雑務でも何でもこなさなければならないからもっと大変なのだろう。
本書では個人のリスクリテラシーを高める一つの策として、「源泉徴収・年末調整制の見直し」を挙げている。お上に何でも任せてしまわないで、せめて納めているお金の出入りぐらいもっと敏感になれということだ。私も株取引や医療控除があるため確定申告しているが、正直結構面倒。これを国民全員に教育するのはかなりしんどそう。税制がもっとシンプルであればよいのに。
▼ 赤ペンチェック (印象に残った言葉など) ▼
・「リスクは一生の友」、そして「リスクはチャンス」
・リスクを避けることなく、逆に仲良く付き合った方が、かえってコントロールしやすくなる
■ アクションリスト ■
□ 事業リスクを会社が背負ってくれる大企業勤めのメリット(?)を活かして、リスクのあるプロジェクトでも邁進する
□ 終身雇用が崩壊しても生きていけるような働き方を心がける
2010年03月19日
![]() | 転職は1億円損をする (角川oneテーマ21) 角川グループパブリッシング 2008-10-10 売り上げランキング : 34533 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■ 書評 ■
ずいぶんとキャッチーなタイトルだが、目の付け所は面白い。転職を否定する著者が「転職による金銭的な損得勘定」と「人材ビジネスのカラクリ」の2点を論じている。
転職の損得は単純に年収の増減だけでは計れず、退職金や年金、健康保険、福利厚生などいろんな要因を考えないといけない。こういったものを一生分計算していくと、転職による収入ダウンは一生で1億円に達する。大きめに見積もられてはいるが、ざっくりとした数値例が示されており、結構な金額になることは納得できる。
人材ビジネスについては、あくまで業界外の著者がまとめた内容だが、お金の流れがつかめて興味深い。転職が成功した場合、紹介業者が採用した企業から受け取る成功報酬は転職者の年収の3割くらいらしい、へぇ〜。
ところで、本書では、会社側の損得勘定にも触れている。つまり会社がどれだけ採用や社員教育にコストをかけているかという視点だ。例えば新卒一人採用するのに1千万円くらいかかっているとのこと。こういったことを考えると転職が会社に与えるダメージも相当大きい。ちなみに、私の勤めているような研究所では各種研修や国際学会への参加費用など、会社業績との関係が直接的にはわかりにくい部分へもかなり投資されている。人を育てるという観点が大いにあるのだろうけれど、もっと感謝しないといけないと思った。
▼ 赤ペンチェック (印象に残った言葉など) ▼
・お説教され、やかましいと思えば価値はない。しかし、アドバイスを上司という名のコンサルタントから受けていると思えばどうだろうか。上司の自給3千~15万の価値をもらっている
・日本の会社員の多くは、上司・先輩社員のアドバイスをタダでもらえる
■ アクションリスト ■
□ 『辞めるなんてもったいない! 入社3年たったら読む本』(大和賢一郎)を読む
□ 自分の会社の社内転職制度について調査
2010年03月09日
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■ 書評 ■
かなり斬新な切り口のビジネス書だ。系統はベストセラーになったヘルスハックに近いだろうか。フィットネストレーナーなんだけど、おそらくビジネス書好きな著者による”筋トレハック”本の面持ち。とはいえ、具体的なハック集というよりは、「正しいトレーニングの原理原則」と「良いトレーニングを続けるための考え方」の紹介が主な内容。おおいに筋トレのモチベーションアップに役立つ。
筋トレの原理原則については、さすがにその道のプロらしく正統的。とくに「トレーニングの常識・非常識」の章は、巷に氾濫する情報の誤りをズバリ切って落とす。そして筋トレ成功へのキーとして強調しているのが、”目標の明確化”と”仕組み作り”。今やビジネス書分野では使い古された感のある言葉だが、筋トレのようにルーチンワーク化しやすい作業では実行しやすい。
ところでパーソナルトレーナーの単価は7000円/時間が相場とのこと。結構高いんだなぁという印象。ちなみに、大手英会話は(私は2校通った経験あり)、少人数グループレッスンが4〜5000円/時間くらい。それより高いのかぁということで、一般ピーポーにはちょっと敷居が高い。
私は数年前に筋トレにはまったことがある。数ヶ月で体に変化が出てきて、自分の体を使った人体実験のようで面白かった。最近はすっかり運動不足でお腹周りの肉が・・・。久々に筋トレを再開しようと決意。 会社の福利厚生で加入しているベネフィットステーションを使えば、ティップネスなら1回 1500円で利用できる。週1回くらいで通いたい、できたら平日に。
■ アクションリスト ■
□ 週一回ティップネスに通う。効果が出やすいというベンチプレスを重点的に。
□ 筋トレシューズの購入。仕事帰りに行こうとすると小さくて柔らかいのが持ち運びやすい。著書によると、筋トレには底の薄い小学生の体育館シューズが良いらしい。
□ ストレッチは毎日やる




リスクをめぐる概論
結局、著者に人生を預けるなか?
