エッセイ他

2010年11月24日

思考の整理学 (ちくま文庫)思考の整理学 (ちくま文庫)
外山 滋比古

筑摩書房 1986-04-24
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自分的満足度 ★☆☆☆☆

■ 書評 ■
悪い本ではない。が、なぜこれが東大ベストセラーに鎮座しているのか理解できない。本書の半分は27年前の情報整理ハックといったおももち。ハック本といっても ITの普及した現代人からすると、やり方が古く現代のスピード感にマッチしない。さすが文系教授はノンビリしてるなぁと正直思ってしまった。
あと半分は「考えるというのは、どういうことか」を論じている。”思考”そのものについての議論は、まぁ人それぞれいろんなスタンスがあるよねとしか言いようがない。


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2010年08月30日

拝金拝金
堀江 貴文 佐藤 秀峰

徳間書店 2010-06-17
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自分的満足度 ★★★☆☆

■ 書評 ■
文章が拙いとか一部でたたかれているけど、実に楽しく読めた。さすがホリエモン! 自身の起業からライブドア事件までを虚構を交えて描いた青春経済小説。一般的な小説と比べると細部の描写は少ないものの、その分展開が速い速い。これが彼のスピード感なんだろうな。枝葉にとらわれず、本筋だけを突っ走っていく。気取った小説のような思わせぶりな表現はない。妙なメタファーや頑張って美文書きました的な技巧もなく、素直な文体が好感持てる。

今回は書籍を買ってしまったが、こういったライトノベルは電子書籍でも良かったな。

■ アクションリスト ■
□ ホリエモンの感性は常人より半歩以上進んでいる。ブログを適度にチェックしながら良いアイデアがあれば盗んでいきたい。

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2009年11月08日

To Japan,with Love―Essays by a New Yorker to Make You Laugh and CryTo Japan,with Love―Essays by a New Yorker to Make You Laugh and Cry
Adiya Dixon

日本放送出版協会 2008-02
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自分的満足度 ★★★☆☆

■ 書評 ■
日本で5年間暮らしたアメリカ人によるエッセイ集。今はニューヨーク住まいということだが、それでも日本に対する愛着は端々から伺える。

日本の英語学習者を意識して書かれているようで、英語のレベルは易しい。高校の副読本レベルか。本の帯にも「本場アメリカ英語のエッセイ集。英語力アップに最適!」とある。肩肘張らずにとりあえず英語の長文にトライしたいという人にはお奨めだろう。

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2009年08月17日

人を見抜く技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」 (講談社プラスアルファ新書)人を見抜く技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」 (講談社プラスアルファ新書)

講談社 2009-01-21
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自分的満足度 ☆☆☆☆☆(星ゼロ個)

本書は半年ほど前から方々で取り上げられ、何かと話題になっている。日経の書評欄でも紹介された。

元プロマージャン士である桜井章一氏の著作だが、何故かビジネス書として売られている。サイバーエージェント社長の藤田晋氏がブログで本書を取り上げたのがきっかけらしい。というのも、著者の主催する雀鬼会という麻雀道場に、藤田晋氏が昔出入りしていたということだ。

そんなわけで「藤田晋氏絶賛」などと書かれたりしているが、実際には絶賛などしていない。おそらく昔を懐かしんで少し触れたかっただけなのだろう。そういえば、ホリエモンの著作に、藤田晋氏は麻雀がメチャメチャ強いと書いてあったなぁ。

プロ雀士は人を観察することが生業だから、たぶん人間分析が好き、というか習慣なのだろう。しかし、本書の内容は、アマゾンに寄せられたコメント、つまりこの一言に尽きる。
酒屋の会話に似た内容が延々と続く。
新書で価格は安いため諦めはつくが、時間を浪費した感は否めない。

ところで、私の経験では麻雀の強い人は必ず頭が良い。なので、著者もきっと尋常でない頭脳の持ち主なのだとは思う。でも、なんか虚勢を張っているように見えるのは何故だろう? と思っていたところ、本書の中ほどに「虚勢の人は大事なものがない人」という節があった。ふ〜ん。

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2009年03月31日

徹底抗戦徹底抗戦
堀江 貴文

集英社 2009-03-05
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美学はないけど、志の高さに驚嘆した。
ソニーとライブドアを合併させることでライブドアブランドを捨て、新生ソニーはiPhone的端末で世界を席巻、世界で一番利益を上げる企業体になる。これが、私の考えたゴールであり、そのゴールが見えたところで宇宙ビジネスに完全にコミットする予定であった。
これについては、「沈黙を破ったホリエモン,ITを語る」でも書かれている。本当だったなら「さすがっ」としか言いようがない。

きっと今でも夢(宇宙事業)に向かって邁進したいだろうに、働き盛りのこの数年を裁判などに費やされてしまうのが不憫に思える。最近はメディアによく出るようになってきたけど、なんか逮捕前と比べると覇気が無くなっている気がするし。

さて、本書を読むとホリエモンは社長として責任をとる経営責任はあるだろうけど、刑事的な責任まで負っているのか微妙に思えてくる。実際最近は「逮捕されるほどのことではない」といった論調を良く見かける。2ちゃんねる開設者のひろゆき氏も「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」のなかで同様の見解を綴っている。とはいえ、彼が罪に問われる程の事をしたかどうかは、当然両サイドから見る必要があるだろう。実際にそれが出来るのは中立な立場にある一般人かもしれない。とすると、この事件に対して陪審員制度が適用されていたら相当面白かっただろうに。残念ながら近々開始される陪審員制度は刑事訴訟だけを対象とするので、ライブドア事件には未来永劫関係ない。

彼は、いわゆる「ライブドア事件」は特捜部が起こしたと主張している。もし無罪判決が下ったとしたら、損害賠償請求しているライブドアの元株主たちの矛先はどこへ向かうのだろう? 株暴落を仕掛けた検察を訴える展開になればちょっと面白い。。。

そもそも検察側はリスクを取っていないからフェアな戦いじゃないよな、負けても誰も責任取らないし。ライブドア事件を当初から担当して長期間ほぼ一人で捜査していたという北島孝久検事なんかはホリエモン逮捕後すぐに検察庁を退職しているということだ。う〜ん

ところで、本書の宣伝番組がニコニコ動画にあってかなり面白かった。これを見たいがためにようやくIDを取得して、その価値はあった。おすすめ!
堀江貴文×ひろゆき緊急対談

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