2006年08月22日

★NEWニッコ-ル50/F1.4の分解清掃-13

ハセベで衝動買いした「new Nikkor S 50mm F/1.4(カビ付き)」であるが、「デミC」より先に分解(バラ)してみた。  バラす前に、成る可く内部構造が分かっていないと作業がやり辛いのは当然で、外観から予測が着くのは極限られた手順だ。  しかし、ネットで散々検索しても、本製品にレストア記事を取り上げているサイトが見つからない。  
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本製品は、35ミリ版一眼レフ用でNikon初F値1.4の明るさを確保した標準50ミリ製品「Nikkor S.C. Auto 50mm F/1.4(1962年)」から、レンズ機構の変更無くマルチコ-ト化された「Nikkor S.C. Auto 50mm F/1.4(1972年)」となり、更に外観デザイン一新しゴム巻きロ-レットを採用した「new Nikkor 50mm F/1.4」を経て、現行品「Ai-S Nikkor 50mm F/1.4」と同一のレンズ機構に光学設計を一新し、最短撮影距離を60センチから45センチに改善した製品である「new Nikkor S 50mm F/1.4(1976年)」です。
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先代品のレストア記事でもあれば参考になるのですが。  取り敢えず、後群レンズの汚れが酷いので、マウント側からアクセスを試みてみました。

new5014_04★既に傷付けてあるネジ頭にドライバ-を差し込みます。  思うにこの作業、余程適切なドライバ-を使わなければ、傷付けずにネジを回すのは無理なのでは?っと毎回感じていマス。  通常、マウントを固定しているネジはキツク締まっているもので、作業中に気を抜くと簡単に舐めてしまいます。  正規修理の場居合い、締め直しでは新しいネジを使い、流用は避けているので、個人修理でのバラシは此のネジ頭を確認すれば分かるハズです。  マウントにあるネジは合計5本で、その内1本は絞りレバ-用のバネを受ける物で、マウントを固定しているネジは4本です。  ただし、バネ受けのネジも取り外さないと、マウントを外す際、そのバネが邪魔で外し辛いですし、過って引っ張り上げるとバネを破損させてしまいますから、全てのネジを外します。

マウントを持ち上げると、中央の黒い絞り連動レバ-ユニットごと着いてきます。  EOS10D本体と干渉する遮光板(カバ-)を分けて外せないか考えていたのですが、此の製品はユニットと一体になっているので無理な様です。  また、此のユニットをマウントから外すのも止めた方が良さそうで、このユニットはマウントとの間に、ご丁寧にベアリングが使われており、外せばベアリングがバラバラに取れてしまいマス。  絞りの開閉にバネの半力を用いており、その動きをスム-ズに伝えるため、ベアリングを使っています。  非常に凝っていて、費用の掛かる仕掛け(機構)を採用しているのに感心しました。  ですから、機能上の不具合が無い限りバラす必要は無いでしょう。

new5014_05さて、後群のレンズが現れたのですが、これ以上マウント側からバラすのは無理な構造になっている様です。  後群レンズの突きだし鏡胴は、反時計回り方向にネジ回せば外れる様な形状をしているのですが、全く回りません。  よく見ると、どうも、鏡胴の側面でネジで固定されている様なのですが、突き出せる量が短いために、ドライバ-を差し込める状態ではありません。  どう、みてもこれ以上バラせそうも無い様子なので、弱りインタ-ネット上で何かヒントはないか探してみました。  そこで見かけた掲示板から「この年代の製品はマウント側からの分解は無理、前面からアクセスすればユニットごと外れるハズ」なるコメントを探しあてました。  ヤハリ、このままでは無理な様子なので、時間が掛かりそうですが前面からアプロ-チに切り替えマス。

★円柱上の物に2ミリ程のゴムシ-トを巻き付け、レンズ前面の押さえ枠(名板)に押し付け反時計回りに回し、名板を外します。  処が、名板ダケを外そうと試みたのですが、前群のレンズユニットごと外れて、カップ状の内部鏡胴の奥に絞り羽根が表に現れました。  奥の後群レンズにアクセスし易い様に絞りを全開にし開くと、問題のカビ汚れが現れました。  割り箸の先にクリ-ニングペ-パ-を巻き付け、先端にレンズクリナ-をたらし絞り奥のレンズ汚れを拭います。  処が、一向にカビ汚れが落ちません。  此で、中途半端な清掃でに前の方が放置したのか分かりました。  カビの発生から長い間経ってしまい、ガラス玉への浸食が進んだのか、落ち辛くなっているのです。  ガラス自体を浸食しているならアウト!なのですが、試しに「カビキラ-」を薄めずにクリ-ニングペ-パ-に含ませ、拭ってみました。  OKです、硬化していたカビ汚れが綺麗に消えました。

取り敢えず、絞り裏の後群レンズのカビ汚れは清掃出来ましたが、光に翳(かざ)すと、その裏(中)にもカビの存在が確認出来マス。  絞り羽根を押さえているカップ状の内面鏡胴が外れなければ、その奥にはアクセス出来ませんが、アクセス方法が定かでは有りません。  内面鏡胴の丁度カップの底に当たる部分に、カニ目らしい穴が2箇所有るのですが、通常ミラ-対象(180度反対)に有るべきカニ目が、少し角度が異なってあります。  何故?カニ目では無いの?っと考えさせマス。  此の内面鏡胴は、アルミ製なので、手製のカニ目レンチを使うと、穴が変形して使えなくなる事が考えられます。  また、内面鏡胴の縁側一箇所に、ネジ止めしている様なピンが有ります。  此方は頭が意図的に潰された様な形状になっている為、出っ張りを削り取らなければ取れない様子です。  削り取れば、元に戻せなくなります・・・アクセス方法が違う様な気がします。

此処は、もう少しバラし方を検討する必要が有りますので、今回は此処でストップです。  前群ユニットを込み直そうとしたのですが、組む前にカビ対策で此方も「カビキラ-」を使って拭ってみました。  処が、拭った跡の痕跡がナカナカ綺麗に落ちません。  ヒョッとすると、「カビキラ-」の強い「酸」でコ-ティングを傷めてしまったのかと慌てて、レンズに直接イオン水クリナ-をノズルから吹きかけてしまいました。  すると・・・何と、前群内部のレンズとレンズの間に「クモリ」が現れ始めました。  前群のレンズ内は、完全に密封されていた訳では無く、隙間から水が入り、水分で内部を曇らせてしまった様子です。  あちゃぁ-、コリャまずい!  時間が経つと「クモリ」が薄くなりましたが、翳してみると目立ちます。  何とかならない物かぁ〜?  良くみると、前群ユニットの内側にある名板(前面レンズ押さえ)ダケ外れそうです。  ただし、名板の幅が薄ので、サイズにあった道具が必要。

名板の径にあった筒状の物を用意して、1ミリ程度のゴムシ-トを用意し巻き付け取り外すのが良いでしょう。  前玉ウラ面のクモリの状態からしても、後群の玉と同じ様に、自己修理で拭っている可能性があります。  焦らずに道具を用意して事を進める様にします。  今回の分解清掃は此処まで。  最後に、失敗談を書き込みましょう。

★今回の要注意手法/反省 > 
1) 「カビキラ-」は、カビ取りには抜群の効果があるが「酸」が強いため、レンズのコ-ティングにダメ-ジを与える。  次回は、1/10〜1/5に稀釈(きしゃく)させての使用を確かめてみよう。
2) レンズに直接クリ-ニング剤をスプレ-しない。  クリ-ニングペ-パ-に、一度染み込ませてから使いましょう。

>続く


dega_55 at 01:16│Comments(0)TrackBack(0)★れすとあ日誌 | Nikkor

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