「お金は稼いで使って初めてお金になる」

「お金は使ってなんぼ」

というようなことを言われますが、私もその通りだと思います。

別に貯金を否定するわけではありません。

なぜ貯金するのかも人それぞれですが、例えば、「老後のため」と言う目的がある場合、「老後の安心」を買っているのかもしれません。積立型の保険も似ていますが、保険の場合は、万が一の時の保険金という安心も付いてくる一方、他に買いたいものが出てきたときに少し不自由なところがあります。

私見ですが、若い頃からコツコツと老後のためにお金を貯める方は、色々な意味で計画的ですから、老後になっても何らかの収入があり、貯金が減らず、使わないままお金を遺す方が多いように思います。

高齢化社会が進んで行きますから、年をとっても収入を得られるように自分を磨いていくのが、一番の老後対策で老後の不安から解放される方法だと思っています。

あまりに遠い将来のことよりも、今、どんなことをするのか、どんな仕事をするのか、どのような姿勢で仕事に臨むのか、を大切にすれば良いのではないかと思います。


さて、秋から国民の皆にマイナバーが付されますが、当初は任意ですが、そのうち金融機関の預金口座とマイナンバーが一体化する可能性があります。

それが一般化した場合、個々人の預金口座が簡単に「名寄せ」できると言うことになります。

タンス預金をしようと考える人が増えるのかもしれません。


しかし、視点を変えますと、タンス預金を相続財産に計上しない場合や、名義は相続人の子どもの口座でも実質被相続人の預金は、結局は相続人が使えないお金になる場合がほとんどだと私は思っています。

死に金になってしまう可能性が高いと言うことです。

親から普通に遺産で受け取ったお金も使いにくいものですが、親がコソコソと貯めたお金で楽しむのも難しそうです。

それならば、子どもや孫が使いたい時に正々堂々と使えるお金の方が当事者も世の中にとっても良いのだろうと思います。

要するに、“隠そう”とすると上手く使えないと言うことです。

お金に限ったことではないと、私は感じています。

政府による管理の強化!と消極的に考えるのも一つの考え方ですが、私なら、新しい制度の中でいかに子どもにも世の中にも有効になるのか、生きるのかを前向きに考えていく方が良いのだろうと思うのであります。