2007年03月07日

赤い指<東野圭吾>−(本:2007年25冊目)−

赤い指講談社 (2006/7/25)
ISBN-10: 4062135264

評価:90点

んー、うまい。
「引きこもり」「少年犯罪」「親の介護」「認知症」「家族の崩壊」
読むのをやめたくなるような暗い題材を数珠繋ぎにしていながらも、スピード感溢れる展開で最後まで一気に読ませてくれる。
これが重松清の本なら、途中で読むのが息苦しくなってなんども息継ぎのために休憩しなければならないところ。

もちろん、書き込みを浅くして読みやすくしたぶん感動は薄れてしまう。ある程度は仕方ない。
しかしそこはさすがの東野作品、絡み合ったふたつの物語にそれぞれ感動的なラストシーンを入れて畳み掛けてくる。
ホームランがなくても、2塁打と単打できっちり点は入るのだ。

愚かという言葉を家族にあてはめればこうなるんだというような、前原家の崩壊物語のラストには心が締め付けられ、そして、加賀恭一郎と父との確執物語のラストでは、恭一郎のセリフに思わず目頭が緩んだ。

今のところ我が家の娘は引きこもっていないようだが、だが、学年末試験は数学が再試だったらしい。
だから勉強せえよ、深夜アニメにうつつを抜かすなバカタレが。

ミステリというには物足りないが、確かな満足感は残してくれる作品。
やっぱり東野圭吾はうまいのだ。


Comments(6)TrackBack(18)

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赤い指 ¥1,500 株式会社 ビーケーワン 身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に練馬署の名刑事、加賀恭一郎が立ち向かう。ひとつの事件を中心に描き出されるさまざまな親子像。東野圭吾にしか書き得ない、「家族」の物語。 東野圭吾の新...
11. 『赤い指』東野圭吾  [ ほんだらけ ]   2007年03月09日 00:16
赤い指 東野 圭吾 2006年 講談社 P.270 ★★★★★ この家には、隠されている真実がある。それは警察の取調室で強引に引き出されるべきことじゃない。この家の中で、彼等自身によって明かされなければならない。 捜索願の出ていた少女の遺体が発見された。 ...
10. 見知らぬ主人公  [ 活字の砂漠で溺れたい ]   2007年03月08日 23:47
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4. 赤い指 東野圭吾  [ かみさまの贈りもの??読書日記?? ]   2007年03月08日 09:52
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2. 赤い指 東野圭吾  [ 粋な提案 ]   2007年03月08日 00:46
装幀は緒方修一。 1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞。1999年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞を受賞。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。主な作品『宿命』『白夜行』『幻夜』『どちらか????????
1. 東野圭吾『赤い指』  [ 浅読み日記 ]   2007年03月08日 00:37
ニュースに登場するような幼女殺害事件、その加害者の親を描くことで家族のあり方を見つめ直す物語。これなかなかすごいです。

この記事へのコメント

6. Posted by デコデコマン   2007年03月11日 22:23
トミーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

そうですよね。
おっしゃるとおりで、どんなに重いテーマでも読むのがつらくて嫌になることはないですからね。


5. Posted by トミー   2007年03月11日 21:33
こんばんは、
いつもTBしていただき
誠にありがとうございます。

東野さんはホントにテーマの扱い方が
上手いですよね。

非常に重いテーマを
一気に読ませる力には
毎回感心させられます。
4. Posted by デコデコマン   2007年03月11日 00:54
ERIさん、こんばんは。
ERIさんのところもそうですか。
深夜ばかりではなくて休日は早朝アニメも見てますよ。
テレビを見るためなら早起きできるんだから不思議なものです。
たまには早起きでもして勉強してくれんもんだろうか。
3. Posted by ERI   2007年03月10日 23:25
うちの子どもたちも、深夜アニメ大好きですよ〜。一緒ですね。あんな最悪の一家にはなりたくないですよね、ほんと
!!
2. Posted by デコデコマン   2007年03月08日 22:45
みわさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

本当に最悪の一家でした。
あの嫁さんなんてしばきたおしてやりたくなりました。怒る気持ちはよくわかります。

ミステリー、ではなかったですよね。w
1. Posted by みわ   2007年03月08日 14:37
本当にこの本に出てくる家族は最悪でしたよねぇ・・・。
本を読みながら、1人でプリプリ怒ってました。(笑)

ミステリーとして読んでしまった私は
どうも物足りなさが残りました。(^_^;)

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