2007年11月27日

夜は短し歩けよ乙女<森見登美彦>−(本:2007年145冊目)−

夜は短し歩けよ乙女

出版社: 角川書店 (2006/11/29)
ISBN-10: 4048737449

評価:89点

詭弁論部に入部した大学1回生の女の子、黒髪の乙女に恋をした先輩。
現実と幻想が入り混じったような展開も素敵だし、言葉のひとつひとつも面白い。
一見読みにくそうな仰々しい文体で書かれているが、読んでみると意外とリズム感もあってすんなり頭に入ってくる。
思わずニンマリさせられるような表現がそこに挟まり、これは中毒になってしまいそうな感じだ。

しかし好き放題、書きたいように書いてるなあ。
著者が楽しんでいる様子が伝わってくるようで、読んでいるこっちも楽しくなる。
大学祭の記述も、ありえない話が延々と続いているのだが、一種狂乱状態になった場の持つエネルギーがとてもよく伝わってくるのだ。
大きな緋鯉のぬいぐるみを背負って首にダルマの首飾りをした女の子、なんて学園祭ならいそうだもの。

京都大学出身の著者ということで、舞台も京都。
大学のある百万遍近辺や四条川原町に先斗町。京都で生活したことのある人間にとってはさらにたまらない魅力を感じる内容だった。

さて、別の作品も読んでみようかな。

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この記事へのコメント

2. Posted by デコデコマン   2007年11月29日 00:58
こんばんは。
コメントありがとうございます。

とぼけた笑いが、結構私のツボに入ってしまい、一人でニヤニヤしながら読んでしまいました。

この文体はくせになりますよね。
1. Posted by 水無月・R   2007年11月28日 21:58
5 デコデコマンさん、こんばんは。
TBありがとうございます。
キャラの立った登場人物たちに囲まれ、果敢に京都の街を闊歩する「黒髪の乙女」とそれを追いかけるだけの「トホホな先輩」が、とにかく素晴らしかったです!
「昭和初期文学調」な文体がとても気持ちい作品でした。

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