2009年09月30日

チーム・バチスタの栄光<海堂尊>−(本:2009年読了)−

チーム・バチスタの栄光
チーム・バチスタの栄光
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# 出版社: 宝島社 (2006/01)
# ISBN-10: 4796650792

評価:84点

随分と前から話題になっていた第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。映画にもなっているし文庫本化もされているものをようやく読んだ。時代に少し追いついた感じだ。追いついてない?
すぐに「ナイチンゲールの沈黙」も読みますから。
それでもまだまだ追いつきませんね。

あらすじは最後に「BOOK」データベースから転載。
非常にテンポよく面白く、登場人物のキャラ設定も特徴的で印象深い。くわえて進行がスムーズで違和感がない。
医療現場を主題にしているのでどうしても専門用語が飛び交うことになり、下手をすれば物語がブツブツと切れてしまうところを丁寧につないで休むことなく物語が進んでいく。
田口による調査が失敗に終わると途端に厚生労働省から白鳥が登場する。
田口によるパッシブ・フェーズに白鳥がアクティブ・フェーズを重ねていき、調査対象者と丁々発止のやり取りを次々と行なうところは圧巻。またリスク管理委員会のやり取り等、病院内の描写も臨場感たっぷりだった。
さすが、現場の医者が書いた小説だけある。

聞き取り終盤になってから予想外の展開に一度舵が切られ、さらに最後でもう一度大きく方向転換する。
このあたりの構成にも無理がない。強いて言えば、最後のオチは少し納得性が弱かったかなあ。それだけの理由で簡単に殺人犯になれるのか若干首を傾げてしまう。
でも、この面白さはとにかく抜群だ。

内容(「BOOK」データベースより)
東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称“チーム・バチスタ”として、成功率100%を誇り、その勇名を轟かせている。ところが、3例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。壊滅寸前の大学病院の現状。医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。

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9. チーム・バチスタの栄光 〔海堂尊〕  [ まったり読書日記 ]   2009年10月01日 20:29
チーム・バチスタの栄光海堂 尊宝島社 2006-01売り上げランキング : 7599おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。 彼が構築した外科チー....
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長いこと積んであったのですが、間もなく映画が公開ということで慌てて読みました。 「神経内科で講師の田口は、高階病院長とバチスタ手術のトップ外科医桐生恭一に依頼されて、連続して三件起こった術死を調べることになった。単なる不運の連続なのか、医療ミスか、意
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チーム・バチスタの栄光 海堂 尊 東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チームバチスタ」を作り、次々と成功を収めていた。ところが3例立て続けに術中死が発生。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵が患者という事もあり、...
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 宝島社も、この際、“このミスの決定にあたって、自社出版物は公平を期すため集計からはずす”という紳士的な姿勢をやめたほうがいいだろう。そうでないと、次回のこのミス第1位作品が、集計からはずした自社出版物より面白くないという、とんでもない現象が起きる惧れがあ...
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この記事へのコメント

2. Posted by デコデコマン   2009年10月01日 00:40
水無月・Rさん、こんばんは。
ほんとに面白い本でした。
とにかくキャラのたてかたがうまいですよね。目の前に彼らが立体的に現れてくるようです。
ナイチンゲールがいまひとつだったので、ジェネラル・ルージュとイノセントゲリラを早く読みたいものです。
1. Posted by 水無月・R   2009年09月30日 22:06
こんにちは(^^)。
怒涛の展開、あちこちに転がる笑いどころ、大変楽しかったのを思い出します。
これがデビュー作なんだから、とんでもないですよねぇ〜。
続く作品群も、二ツ名持ちの立ちまくったキャラたちが、縦横無尽に大活躍してますよ〜!

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