2009年11月29日

流星さがし<柴田よしき>−(本:2009年読了)−


流星さがし
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# 出版社: 光文社 (2009/8/20)
# ISBN-10: 433492672X

評価:78点

京都の小さな弁護士事務所で働いていた、コテコテ大阪人若手弁護士が、修行のために東京の大手弁護士事務所にやってくる。
言葉の問題から始まり、様々な苦労を乗り越えて弁護士青年が成長していく爽やかな物語。
爽やかすぎて少し物足りないくらいだったけど、安心して読めるうえに、ミステリ色が適度に散りばめられた短編も交えてあって、それなりに多彩な味わいです。そう、連作短編集になっているので解決もすぐにやってくる、これまた心安らかに読むことができた。
ミステリと言っても「すっぱいもの」事件のオチはどうかと思うけど・・・。

大阪人として私が上京したのが入社3年目の春。この小説の主人公ほどではないけれど、私も確かに肩に力を入れて東京に立ち向かおうとしていたところが少しはあったようにおもう。
幸いすぐに営業職にはならなかったので、大阪弁が災いの元になることもなかった。
さらに言えば、東京は大阪なんて相手にしていないんだよなあ。
20年近く東京で働いてきてようやくそんなこともわかってきたように思う。でも、大阪魂は捨てないのだ。仕事では完璧な標準語を話してはいるけれど。たぶん、ん、ちがうか?

弁護士という職業についてあまり深く考えたことはなかったが、著者は小説の中で何度も、弁護士は善人だけを応援するものではなく、善人ではない人の応援も唯一の存在としてしなければならないのだと書いている。
これからはそんな視点も持って弁護士を見てあげたほうがいいのだろう。簡単にヒステリックに他者を責めてしまう風潮は確かにあるだろうから。

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2. Posted by dekodekoman   2009年12月01日 00:35
BECHAさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

はい、私も反省です。
1. Posted by BECHA   2009年11月29日 23:13
TB有難うございました。
ついつい他人を批評してしまう自分に反省です。

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