2011年10月06日

夏目家順路<朝倉かすみ>

夏目家順路
夏目家順路
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出版社: 文藝春秋 (2010/10)
ISBN-10: 4163296506

内容(「BOOK」データベースより)
夏目清茂七十四歳、本日脳梗塞のためめでたく昇天いたしました。「どこにでもいるただひとり」の男の一生を、一代記とは異なる形で描いた傑作長編小説。

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一人の老人の死を契機に、彼らの周りの人間たちが赤裸々な告白を始める。
その生々しい人間さが、妙にかわいらしく好ましく、先へ先へと小説を読ませるのだ。
構成の巧みさに加えて、登場人物たちもみなキャラが立っていて面白い。

個人的には最後に出てくる孫娘の詩織の言葉が素晴らしくて好きだ。
ラスト3行は不覚にも涙ぐんでしまった。

人の死にちゃんと相対し、命について真摯に考え、自分の人生を振り返る機会は誰にだって必要なのだ。
年齢にかかわりなく。

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