映画:な行

2010年10月04日

ナイン-映画:2010-

監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ・ルイス、ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン、ファーギー、ケイト・ハドソン、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ソフィア・ローレン

評価:60点

うう、この豪華メンバーで、このこの豪華メンバーでどうしてこんな映画になってしまうのだろう。
しかも私の好きなミュージカル映画だというのに、過去このブログで100点満点をつけた「シカゴ」のロブ・マーシャルが監督だというのに。

出演者が豪華すぎて、皆に均等に見せ場を作る必要でもあったのだろうか。印象に残らない歌とダンスのシーンばかり。
ここぞという見せ場なくて、ダメダメエロイタリアン映画監督である主人公の自業自得落ち込み人生が延々と続いて行く。
これではスカっとしないよなあ。
せっかくのミュージカルなのに。
かといって、オペラ座の怪人のような緊張感もないし、ほんとこれではいかん。

大好きなペネロペは相変わらず色っぽかった。
ニコールキッドマンの完ぺきな美しさも健在。
マリオン・コティヤールが予想以上によかったかも。真面目にいい演技していました。
ソフィア・ローレンは、新宿2丁目のオカマバーにいそうな感じだったぞ。などというとしばかれるか。まあいいか。

ナイン2

ナイン1





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2010年08月28日

ノウイング―映画感想―

ノウイング1ノウイング2

2009年アメリカ
監督:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ、チャンドラー・カンタベリー、ローズ・バーン

評価:58点

ネタばれしていいでしょうか。
いいよね。いいと言って〜!

先日DMMどっとこむで、1800円払って郵送でDVDが送られてくるシステムに入会したばかり。TUTAYAまで行くのもめんどくさいし、会社のそばにもレンタル店はないのでかなり便利な気がしている。

ということで、初めて送られてきたのがこの映画。
もちろん、私自身が選んだのだけれど、新着で人気ランキング上位ということ以外は何も分からず。映像が始まって初めて、ニコラス・ケイジだったのかあと思った程度の極端に浅い予備知識。
だからだろうか、予想外の展開にひっくり返ってしまった。

小学校の50年前のタイムカプセルに書かれていた謎の数字の羅列。
息子が持ち帰ったそれを見ていた大学教授のニコちゃんが、地球上で発生した大惨事の年月日と場所を表す暗号だときづく。そして暗号は将来の大惨事まで予言していた。
大変だ、俺が事故を防がねば!地球を救わなくては!
今回はハゲっぷりが少々控えめのニコちゃん。正義の味方、アメリカ代表としてなんとかせねばと必死に動きまくる。

この辺は十分想定内の展開。
どうせ暗号は宇宙人だろうし、最後はニコちゃんが地球を救うのだろう。キアヌもそういえば地球を救っていたなあ。はたしてニコちゃんはどれくらいカッコイイ救い方だろうか。
などと思いながらのんびりみていたが、航空機の事故、地下鉄の事故はスピード感ありまくりの迫力映像で思わず画面に引き込まれてしまう。
そしてついに終盤戦。息子と息子の友達の女の子が人類から選ばれて宇宙船へ。
ん?ノアの箱舟?地球はどうやって救うの?
そしてそのままラストへ・・・。

おお、なんというバッドエンドだ。人類が滅びてしまった!
私がソファからずり落ちると同時に、後ろで洗濯ものを畳んだり、洗い物をしながら映画を見ていた家内が一言こういった。
「ああ、真剣に見てなくて本当によかった」

ようやく和解した父と息子(ニコちゃん)が最後に抱擁しあいながらつぶやいていた。
父「これが終わりじゃない」
ニコ「わかってる」

なぜじゃ!地球は滅亡しとんじゃ!」

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2009年10月12日

20世紀少年<第2章> 最後の希望−(映画:2009年鑑賞)−

20世紀少年2-120世紀少年2-2

監督:堤 幸彦
出演:豊川悦司、常盤貴子、平 愛梨、香川照之

評価:79点

いまさらながら第2作目を鑑賞。
上映中の最終章もDVDレンタル鑑賞になるでしょう。きっと。
2時間20分もある長い映画なのに、どうしても消化不良感が否めない。数多くのイベントをぶつ切りでぶち込んであるうえに、ときおり過去にもさかのぼらなければいけないからまあ仕方ないんだろうが、もう少し丁寧に説明してもよかったんではないか。
私は原作を読んでいないので、どこが原作と違いどこがはしょられているかはわからない。でも、「ともだちランド」のボーナス・ステージの持つ意味や、ともだち記念保存ハウスはなぜあるのかもよくわからなかったし、世界の中でマスクを被った異様なオッサンがなぜあんなにリスペクトされるのかもよくわからん。しかも死んでから復活してるし・・・。

それでも「平 愛梨」の力強い素敵な視線に見とれているうちに時間はどんどん過ぎる。トヨエツは相変わらずかっこいいしなあ。
トモダチの正体は誰なのか。
世界征服して権力を握るのであれば、細菌兵器で世界を滅亡させては元も子もないというのに何がトモダチの目的なのか。
最終章ではきちんとまとめて整理されているのだろうか。
楽しみのような、怖いような・・・。

とりあえず、DVD待ちで。

そうそう、小池栄子の底抜けな笑顔が怖い。はまり役でした。

<内容紹介>
さぁ、みんな
“つづき”を始めよう―――。

“ 血の大みそか”から15年後の西暦2015年。人類滅亡計画は悪魔のテロリスト・ケンヂ一派の仕業とされ、“ともだち”は世界の救世主と崇められていた。一方、高校生に成長したケンヂの姪・カンナは、やがて洗脳施設「ともだちランド」へと足を踏み入れ、 “ともだち”の真相にも近づいていくが、新たに現れた“しんよげんの書”の存在に、再び翻弄されていく。
やがて、世界最大の危険地帯と呼ばれる新宿・歌舞伎町に、“ともだち”が視察に現れることになった。折しもカンナは歌舞伎町の教会にいた。
「しんよげんの書~ 2015ねん、しんじゅくのきょうかいで、きゅうせいしゅは、せいぎのためにたちあがるが、あんさつされてしまうだろう」
<救世主>とは誰なのか・・・?そして、世界は・・・?

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2009年02月21日

20世紀少年 第1章 終わりの始まり−(映画:2009年10本目)−

20世紀少年120世紀少年2

監督:堤幸彦
出演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、石塚英彦、宇梶剛士、宮迫博之、生瀬勝久、小日向文世、佐々木蔵之介、石橋蓮司、中村嘉葎雄

評価:90点

現在公開中の第2章ではなく、こちらはDVDレンタルが始まっている第1章。
原作を読んだこともなく、作品についての情報をまったく持っていなかったので果たしてその世界観を理解できるか心配だったのだが、かなりすんなり感情移入できた。
ケンジたち主人公とほぼ同世代だからかもしれないなあ。
ああいう「基地」遊びって今の子供達はしないのだろうか。
そもそも空地とか原っぱなんていうものが近くにないんだろう。

子供ころに友達と集まって作った予言の書、それが21世紀を目前にして蘇る。
主人公ケンジの周りに次々と不穏な事件が続き、同時に世界各地で細菌テロが起こる。
少年時代の回想シーンと、現代のシーンを折り混ぜて物語を説明していく様子は決して手際いいとはいえなかったが、ノスタルジックな感じが画面から感じられてなかなかよかった。
しがないコンビニ店長が、悪の組織の世界征服計画に巻き込まれて、地球を救うためにたちあがる。そんな荒唐無稽な設定も、丁寧なつくりでなかなか無理なく説明できる展開にしてあって好感が持てる。
もうひとつ、登場人物の豪華さが非常に魅力的。
唐沢寿明は十分に演技もうまいが、豊川悦司のカッコよさがたまらない。
この人はいい役者になったなあ。
常盤貴子の凛とした美しさも健在だったし、香川照之の少し情けないサラリーマンもいい雰囲気だった。他の役者もみんな芸達者だ。
忍者ハットリくんのお面をかぶった「ともだち」がいったい誰なのか、ケンジたちは悪の組織の世界征服を止められるのか、第2章を見に劇場に足を運ぶのかDVD待ちにするのか、ここは難しいところだ・・・。

といいながら、ネットでだいたいのあらすじを読んでしまった。
読んでしまっても、やっぱり面白い。
原作も機会を見て読みたいが、漫画喫茶に行ってもしばらくは競争率が高そうだ。

レーザー銃、ためしに1回は撃ってもらいたかったのだが。

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2008年04月29日

NEXT -ネクスト- −(映画:2008年37本目)−

next1next2
監督:リー・タマホリ
出演:ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビール、
トリー・キトルズ、ピーター・フォーク

評価:84点

公式サイト

(ネタバレあります)
闘うハゲは美しい、でも恋するハゲは少し醜い。
同じハゲ仲間として、ケイジの中途半端なハゲっぷりは非常に共感できるところ。。
2枚目で通用しなくなった俳優が、ズルズルと3枚目に落ちそうになりながら、必死でかっこつけてる姿も郷愁を呼び起こしてくれてなかなか味わい深かった。
頑張れ我らのケイジ。
あまり真面目な恋愛モノにはもう出ないで欲しいところ。
このままB級っぽい映画を好んで出続けて欲しいものです。

この映画の設定は、「2分先を読める男」。
目立つと生きていくことができないということで、ベガスの売れないマジシャンをしながらひたすら目立たず地道に生きている。カードゲームだって大勝しない。
いつもそこそこ。
しかし、そんなニコラス・ケイジにFBIが目をつける。
核爆弾を盗んだロシアマフィアを追い、爆弾の居場所を突き止めるために、ケイジの予知能力がどうしても必要だというのだ。
どうやってケイジを見つけたのか、そんな疑問には一切答えない。
核爆弾が今にも爆発しそうな状況になっても、FBIはひたすらケイジを追い続ける。
マフィアとの交渉とかそんなものはないのか。
ケイジの予知能力が役に立たなかったらどうするんだ。
そんな疑問にも答えない。
この潔さはB級にはかかせない。

当のケイジは、800万人の命よりも自分の恋愛が大切だといい、序盤から中盤にかけては捜査に協力せずひたすら逃げまくる。
予知能力をただひたすらに逃げることに使うあたりもきっぱりと潔くて気持ちよかった。
ジェシカ・ビールも綺麗だったしね。
そうはいっても終盤には悪に立ち向かう。
特殊能力は持っているが見栄えのしないハゲのおっさんが、いやいやながら捜査に協力し、徐々に気合を入れていく。そして、「さあ、でかいカタルシスに向って一気呵成の盛り上がり!」と思ったところでつんのめってこけそうになるようなドンデン返し。
ま、前向きなドンデン返しなので納得感もそこそこあってよかったですが。

ワン・アイデアで引っ張るには、時間も内容も手ごろ。
個人的には、様々な突っ込みどころを一切無視して割り切ったこういう映画は結構好きだ。

さて、2分間の予知能力が自分にあったらどうするか。
やはり、金儲けに走ってしまいそうだなあ。
仕事でも使えるか。いろんなパターンの上司への報告を予知しているうちに、めんどくさくなってしまいそうな気もするが。
マメな人にはたぶん貴重な能力のはずだ。

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2008年03月15日

ノーカントリー−(映画:2008年23本目)−

ノーカントリー1ノーカントリー2
監督:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン

評価:79点

公式サイト

(ネタバレあります)
「理由なき反抗」というジェームス・ディーンの映画があったが、実は反抗の理由は「若さ(ゆえのもやもや感のようなもの)」だったりするわけだ。
反抗だって犯行だって、当事者にとってはそれなりの理屈があるわけで、
この映画のように理由も理屈も通らず次々と人が人に殺されていくというのは恐ろしい。

トミー・リー・ジョーンズ演じる田舎町の保安官が映画の冒頭で「私の祖父も保安官だった、伯父も保安官だった。信じられないかもしれないが銃は持っていなかった」とかいうようなセリフを語る。
正義を信じる年老いた保安官にとってみれば、理由も理屈もなく、破壊と殺人を続けるこの映画の犯罪者に対してはなすすべもない。
彼ら古い人にとって、もはや住むことのできる古き善きアメリカはなくなってしまったということなのだろうか。

などとちょっとややこしくかいてしまったが、映画のストーリーは単純だ。テキサスの荒野で行われた麻薬取引で争いがおき共倒れが発生。金と薬と死にかけた男ひとりだけが残った現場にたまたま出くわしたべトナム帰還兵のモスは、200万ドル入ったスーツケースを持ち帰る。

200万ドル持ち逃げしたことがばれて追われるモス。
モスを追うのがアントン・シガーという殺人マシーンで、彼をハビエル・バルデムが演じている。
気持ちの悪い中途半端な髪型と、牛を殺すためのエアガンを改良した奇妙な兵器で表情ひとつ変えずに次々と人間を殺しまくる、恐るべき存在感。
逃げるモスと追うシガー。
モスもベトナム帰還兵だけあって、簡単には捕まらない。
BGMがほとんどない中で、驚くほど緊張感の高い映像が延々と続いていく。
これは凄いもんだ。
無力な保安官の映像が挟まらなければ息苦しくて見続けることができなかっただろう。

前半から中盤でいやというほど見せていた殺人シーンを終盤ではバッサリカット。葬儀のシーンや血のついた靴を気にする演技だけで淡々と進めていく。演出の意味がよくはわからなかったが、緩急のある展開ということでまあいいのか。

最後まで役にたたなかった保安官や、結局生き延びてしまうシガーなど、なんとなく収まりどころの悪い映画になっているが、予定調和に終わらないからこそアカデミー賞も獲れたのかもしれない。
個人的にはこんな映画は結構すきだ。
結局何が言いたい映画なの?って人に聞かれると説明するのに困るのだが。

モスがアメリカとメキシコの国境を越えるとき、ベトナム帰還兵であることを伝えるとあっさりと通してくれるシーンがあった。
今でもベトナムはアメリカ人にとって特別なのだな。

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2008年02月11日

28週後−(映画:2008年14本目)−

28週後128週後2
監督:ファン・カルロス・フレスナディージョ
出演:ロバート・カーライル、キャサリン・マコーマック、イモージェン・プーツ、マッキントッシュ・マグルトン

評価:78点

公式サイト

(ネタバレあります)
おかしい、この映画は随分前にDVDで見たはずだ。
そんな風にずっと思っていたのだが、それは「28日後」だった。
そしてこの映画は「28日後」の続編。ウイルスに感染したイギリスのその後が描かれている。
なんでも前作の評判が随分とよかったために続編を作成することになったそうだ。
詳しい話は覚えてないが、かなり雰囲気のあるゾンビ映画だったような気がする。

ということで、この映画。
ゾンビに隠れて住んでいた人たちがゾンビに見つかり襲われるところから始まる。
前評判どおりこのゾンビたちは凄い。
とにかく全力疾走だ。
目を血走らせて走りまくる(ほんとに目から血がでてるけど)。
腕のふりもしっかりしているし、太腿の引き上げも十分で、まさに陸上競技の中・短距離走者の走り。
おいおいその走りだと400メートル持たないよ、と思うほどなのだが、なんといってもゾンビなので疲れることを知らないようだ。
こんな奴らと競争したら、人間が勝てるはずがないじゃないか。
ひとりくらい「私は走るのが苦手なんです!」という感じのゾンビがいてもいいと思ったのだが、おばさんゾンビまで気合入れて走りまくっていた。
怖いよなあ。あまりに怖い。

妻を見捨てて逃げてしまった夫は、子供達から罵られた後で、当然自分もゾンビ化する。これはお約束。
イギリスの街をウイルスから守るためにやってきNATO軍は、ゾンビも一般人もかまわず撃ち殺し、化学兵器まで使用する。
アメリカだもの、それくらいはするだろう。

あとはまあ、逃げまくるだけだ。
成長した子供達に続編での頑張りを期待したい、なんて思うものの、精神的ショックはもの凄いだろうな。
ということで、前作ほどのインパクトはないものの、かなりの緊張感を終始キープしている秀作。
多少グロイのでご注意を。

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2008年01月20日

ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記−(映画:2008年6本目)−

NT2-1NT2-2
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ、ダイアン・クルーガー、ジャスティン・バーサ、ハーヴェイ・カイテル、エド・ハリス、ブルース・グリーンウッド、ジョン・ヴォイト、ヘレン・ミレン

評価:80点

公式サイト

ニコラス・ケイジがでる映画を見ると、どうしてもここから書かずにはいられない。
「いつまで中途半端なハゲやっとるんじゃ!このボケがっ!ブルースを見習え!敵役のエド・ハリスを見習えっ!」
などと言ったものの、私もロゲインに一縷の望みを託す中途半端なハゲである。
したがってニコラスへの思いは近親憎悪に近いもの。
だから実は強いシンパシーを感じ、心の底から応援しているのである。
ニコラス、頑張れ!毛がすっかり抜けるまで死ぬ気で頑張れ!

ということでディズニー映画、ナショナル・トレジャーの第2弾。
相変わらずニコラス演じる「ベン・ゲイツ」は宝探しで頑張っている。
リンカーン暗殺犯の黒幕の汚名を自分の先祖が着せられてしまったために、それをすすごうとベンは立ち上がるのである。
そのためには残された暗号を解読することが必要だった。
ところが暗号には宝の存在が隠されており、結局ベンはその存在を証明しなければならなくなる。
ベンと宝探しを争うのは、リンカーンの暗殺者ジョン・ウィルクス・ブースの子孫である(違うかも、ちょっとよくわからなかった)ウィルキンソン(エド・ハリス)。
このハゲ対決は、一族の名誉をかけた対決という崇高な名目があったはずなんだが、いつの間にか宝探し対決になってしまっていたりした。
まあ、そのほうが楽しいからいいのだけど。

ということで、頭から最後まで結局はスリル満点の宝探し。
辻褄の合わない、というかご都合主義は次々とでてくるものの、そこはエンタメの王道としてこれでいいのだよ、たぶん。
だって面白かったから。
それにしてもちょっと簡単に暗号を解きすぎだったけど。

ヘレン・ミレンの貫禄ある演技はいつ見ても惚れ惚れとする。
今回はちょっとかわいらしい女性を演じているところもあって見とれてしまった。
ダイアン・クルーガーは、遠目には美しさがわかりにくいが、アップになるとその正統派の美貌が際立つ。
ニコラス・ケイジにはもったいないというものだ。

興行的にも成功しているようだし、たぶん次回作もあるのだろう。
そして物語は47ページから始まるのだろうか?

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2007年12月08日

ナンバー23−(映画:2007年137本目)−

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監督:ジョエル・シューマッカー
出演:ジム・キャリー、ヴァージニア・マドセン、ローガン・ラーマン、ダニー・ヒューストン、ローナ・ミトラ、リン・コリンズ

評価:80点

公式サイト

(ネタバレあります)
結構素直に映画にのめりこんでいたからだろうか、あの結末は想定していなかった。
というかもうちょっと捻ったラストにしないと肩透かし過ぎはしないか。
23という数字の意味は結局最後まで明かされることなく、妄想狂男のほんまもんの妄想ということで結論付けられてしまったようだ。
そもそも、無理矢理23に結びつけるロジック自体が馬鹿馬鹿しくて変すぎる。
どんな数字だって、足したりひいたり割ったり、バラバラにしたり、あげくには位を入れ替えたりすれば望む数字にはなろうかというもの。
それを体中や壁一面に書き付けた上で、小説に仕立て上げること自体が強引だ。
自分の殺人を隠すために、さらに妄想にのめりこんでいったとしてもだ。

物語は、2月3日生まれの野犬保護員の男、ウォルター(ジム・キャリー)が、自分の誕生日に1冊の本を妻からプレゼントされたところから始まる。
待ち合わせの場所にあった古本屋で妻がたまたま見つけた古本は、「ナンバー23」という題名の赤い本だった。
本を読み進めるうちに、ウォルターは、小説の中に出てくる主人公が自分によく似ていることに気づく。そして小説に書かれた殺人事件が本当に起こったことだと推理し、行動をおこすのだった。
ラストに向けてのネタバレはさすがにこの映画のキモとなる一発ネタなので書けないが、いくつかのレビューを読んでいると結構自明でもあったようだ。

ジム・キャリーは顔が随分と老けたように思うが、体の鍛え方は凄い。
ううむ、あれくらいになりたいなあ。

映像処理の斬新さは、一歩間違えば「スタイリッシュ」の言葉で片付けられてしまいそうなところをよく工夫していた。
過去と現在、現実と妄想をうまく使い分けながら違和感なくつないでいき、ボケっと見ていても置いていかれることはない。それでいてカッコよさをきっちり見せてくれる。
洗面台で上からうつしたシーンが2回ほどあったが、これって最近見た映画でも使っていたなあ。
そうそう、ボルベールだ。
あのときはペネロペの胸に思わず視線がいってしまったのだった。
普段使わないカメラ位置だけに、突然出てくるとドキっとするものだ。

ということで、脚本のヒネリがいまひとつ足りないものの、終わった瞬間の満足感はそこそこアル映画。個人的には、妻があの本をたまたま本屋で手にして夫の誕生日プレゼントに買うということが、一番ありえないことだと思ったが。

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2007年04月08日

涙そうそう−(映画:2007年44本目)−

涙そうそう1涙そうそう2
監督:土井裕泰
出演:妻夫木聡、長澤まさみ、麻生久美子、塚本高史、中村達也、平良とみ、森下愛子、船越英一郎、橋爪功、小泉今日子

評価:77点

公式サイト

(ネタバレあります)
「涙そうそう」って本当にいい歌だ。
この映画でも満を持しての最後に登場。死んだにーにー(妻夫木聡)から届いた成人式の着物と手紙を抱きしめて号泣するカオル(長澤まさみ)、そこに流れ始める「涙そうそう」。エンドロールに突入。
エンドロールでは二人の写真がアルバムをめくるように次々と登場し、そして最後にはきちんとカオルの成人式の写真が登場する。
もう誰がどう考えてもお約束どおりの予定調和の世界。
でも、涙が出てくるから不思議だよなあ。

しかし、いくらなんでもにーにー殺す必要はないだろう。
自宅でひとり咳き込んだときに嫌な予感はしたんだよなあ。
ちょっと入院するくらいで済ませてくれるのかと思ったらいきなりポックリだから唖然としてしまった。
これは何か、驚きのあまり涙もでないカオルの心境を観客にも味わせようという監督の心憎い演出なのか。それとも、どうにも盛り上がりにかける脚本に乱暴な起伏をつけてしまった結果なのか。
画面を見ているときは泣けても、後からどうしても違和感がおこるのだった。

血のつながらない兄と妹が惹かれあうという設定は、懐かしい「みゆき」そのもの。
もう途中からは、イケイケにーにー!、自分の気持ちに素直になるんだニーニー!、頑張れにーにー!と応援しまくりでした。
絶対に結婚するって思ったのになあ。
ニライカナイに行ってしまうだなんて・・・。

妻夫木聡も長澤まさみも演技はうまかったと思う。
底抜けに明るい妹思いの不器用な兄、素直で一生懸命で大好きな兄への想いでいっぱいの妹。
出てくるのは善人ばかりで、見終わってだからどうなんだと言われればなにかが残る映画ではないけれど、まあいいんじゃないでしょうか。
耳に心地よい沖縄弁を聞きながら美しい海を見ているだけでも心安らぎます。
そうそう、主人公達の沖縄弁は地元の人にしたらどうなんだろうか。

<追伸>この物語のもとになった歌自体が、森山良子が亡くした兄への想いを込めて書いたということらしい。
それならこの展開も仕方ないのだろうなあ。

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2007年03月24日

NOTHING−(映画:2007年38本目)−

NOTHING1NOTHING2
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:デヴィッド・ヒューレット、アンドリュー・ミラー、ゴードン・ピンセント、マリー=ジョゼ・クローズ、アンドリュー・ロワリー

評価:55点

(ネタバレあります)
こういう映画は嫌いじゃないが、途中あまりに眠くなってしまったのでちょっと厳しい点数を。

どこのレビューでも「サスペンスだと思ったのに!」というコメントが書いてあるがまさにそのとおり。
CUBEを作った監督の作品であること、そしてDVDパッケージの煽り文句からはこんなアホアホシュール映画だとは想像もできない。

対人恐怖症引きこもりのアンドリューと、お調子者のデイブは二人で暮らしていたが、デイブは彼女に振られたうえに横領罪の罪を着せられ会社を首になり、アンドリューは幼児への暴行罪容疑をかけられる。
おまけに家は取り壊しを宣言され、警察やお役人や解体業者が次々と押しかけてくる。
「みんな消えてしまえばいいのに!」
二人がそう思った瞬間。彼らの家だけを残して周りからは何もかもが消え去り、無の世界になったのだった。

消えて欲しいと思うものが消える、というのはありそうなネタだが、いきなり「全部消え」という設定は強烈。
いったいその後どうやって話をつなぐのかと心配になったが、心配通りのグダグダが繰り返される。
設定がシュールなのでそこそこ面白く見られるものの、なんだか単調なコントを見ているようですぐに飽きてしまった。

ラストに向けては二人のケンカが始まるが、これは始まった時点で行き先は明白。核戦争そのもので、最後には自滅しか残っていない。
相手の大切なものを消してダメージを与えてはその報復があり、最後には相手を消してしまう。
首だけ残ったのはちょっと意外で、私は最後にお互いが消しあってまったくの無になる(もしくはカメだけ残るのか)と思っていた。
仲直りさせたのはテーマが「友情」だったから?
それはまたそれで笑いをとりにいっているのかも。

映像は斬新です。
上下左右前後、どこもかしこも真っ白な画面は眩しいくらい。

そうそう、カメはおなかが空いたことを自分の怒りで消せないだろうからあのままでは餓死してしまうぞ。

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2007年03月10日

ナイト・ミュージアム−(映画:2007年31本目)−

ナイトミュージアム1ナイトミュージアム2
監督:ショーン・レヴィ
出演:ベン・スティラー、カーラ・グギーノ、ロビン・ウィリアムズ、ディック・ヴァン・ダイク、スティーヴ・クーガン、リッキー・ジャーヴェイス

評価:83点

公式サイト

(ネタバレあります)
深夜の博物館。
ドタバタコメディをつくるのにこれほど適した素材は他にはないだろう。
まさに禁断の果実かもしれない。
プロレス団体が他団体との対抗戦を実現した後に一気に衰退していくように、これ以上はない、という状態が終わった後は寂しくなるもんだから。

だって凄いよね。
時間を飛び越え、種の違いを飛び越えた絡みの連発。
ティラノサウルスの骨格標本やライオンの剥製が動き出し、モアイ像は風船ガムを噛み、ネアンデルタール人がライターで火を起こし、西部時代の開拓者達はローマ帝国の騎士たちとケンカを繰りかえす。
フン族は暴れまくり、マンモスが博物館の外に飛び出す。

そう、博物館の全ての展示物が、ファラオの石版の不思議な力で夜になると生命を吹き込まれて動き出すのだった。

何も知らずにこの博物館の夜警になったのがベン・スティラー。
相変わらずオバカコメディはうまい。
ルーズベルト大統領の蝋人形として登場するロビン・ウイリアムスとの絡みは安心して笑ってみていられる。

物語には、父と息子の信頼、なんていうものも少しは含まれているが、基本的にはありえない状況を笑って楽しむための映画です。
日々の生活に終われて疲れてるときには、こんな映画が一番いいのかも。なーんにも考えなくていいですから。

一番かわいかったのはREXの骨格標本かな。
骨を拾いにいきたかったんだろうね。しっぽ振ってたし。

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2007年01月28日

日本以外全部沈没−(映画:2007年12本目)−

日本以外全部沈没1日本以外全部沈没2
監督:河崎 実
出演:小橋賢児、柏原収史、松尾政寿、土肥美緒、ブレイク・クロフォード、キラ・ライチェブスカヤ、イジリー岡田、つぶやきシロー、デーブ・スペクター、筒井康隆(特別出演)、村野武範、藤岡弘

評価:58点

(ネタバレあります)
筒井康隆の原作はかなり短いものだったが、それを1時間半に引き伸ばしているのだから間延びもするというものだ。
いくら強烈なブラックユーモアが満載の美味しい題材であっても、どんどん水増ししてしまうと美味しさも半減してしまう(クルーズとキャサリンのロマンスなんて全く不要)。
しかし、劇場公開するためにはショートフィルムを作るわけにもいかなかっただろうし、これはこれでしょうがないのか。
さらに、日本沈没の公開時期に間に合わせるための突貫作業をしたためか、つくりはとんでもなく粗い。
外人の話す日本語が少々噛んでいようが間が悪かろうが全く気にせず進んでいく。
日本音頭を歌っている村野武範の眼が時々脇に飛んでいようが無視だ。
世界中のビルが爆発し、沈んでいく様子など、いくら金がなくてももう少しなんとかできなかったものか。

しかし、設定の面白さと、ブラックユーモアの凄さは健在だ。
さすが筒井康隆(変なオッサン役ででていましたね)。
日本以外が全部沈没して日本中に外国人が溢れた状態でおきる、外国人の価値下落と貨幣の暴落。
外国人はホームレスに身を落とし、社会の底辺で生きるようになる。
さらに外国人の犯罪率が高まったために、日本は外国人検挙のための特別チームを結成し、どんどんと外国人を国外追放していくのだ。
国外っていっても、日本以外はチベットぐらいしか陸地はないのだが・・・。

オスカー俳優が日本の怪獣映画のエキストラをやり、1ドルが5銭になって、うまい棒が一本10万円になる。
ひたすら傲慢になっていく日本人と卑屈になっていく外国人。
差別的な発言も連発される。
右寄りにシフトしつつある最近の日本人を考えると、これくれいはあるかもしれない。気をつけないと。

河崎 実って、『いかレスラー』『コアラ課長』『ヅラ刑事』の監督なんだ。まあ、日本にこんな人がひとりくらいいてもいいか。

ラストは当然お約束で日本も沈没。
でも、蝋燭を囲んでのシーンはとてもよかった。
世界の平和が、そうやって早く訪れますように。
もしこの映画を外国人の方々が見たときには、全て冗談なので、決して怒らないでくださいませ。

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2006年11月14日

ナチョ・リブレ−(映画:2006年139本目)−

ナチョ1ナチョ2







監督:ジャレッド・ヘス
出演:ジャック・ブラック、エフレミ・ラミレッツ、アナ・デ・ラ・レグエ

評価:88点

公式サイト

(ネタバレあります)
うはははは。おもろかった。
溢れるB級感、まったりとした進行、うさんくさいジャックブラック、異様に美しいヒロイン、さらにうさんくさい相棒、笑っていいのか迷うようなバカバカしいコネタの数々。
マジメに見ていて怒り出す人もいそうだな。
ビシッとしたスーツのエリートサラリーマンは絶対に見そうにない映画だ。
いや、見に行く人がみんなそうでないとはいいませんが。
さらに、ルチャ・リブレ(メキシコのプロレス)のシーンが予想外に本格的で楽しかった。
さすがルチャの本場メキシコだ。さりげなく大技が連発されていて、思わず感嘆の声を上げてしまったぞ。

教会の運営する孤児院で、食事係として働くジャックブラック。
ルチャドール(ルチャ・リブレに出場するプロレスラー)に憧れる彼は、ある日レスラーとして孤児院のために金を稼ぐことを決意する。
実は、このストーリーは実話で、あのタイガーマスクもこの話を元にしてるらしい。
元ネタだけを聞くと相当感動的な話に思えるのに、ジャックブラックが演じるともうメチャクチャ。タイガーマスクで伊達直人が持っていた悲壮感なんてかけらもなく、ただひたすらに馬鹿馬鹿しく大げさなコントが続いていく。ろくに練習もせずに強くなって、いつのまにかチャンピオンってご都合主義すぎる。
でもこれが結構おもしろかったりするのだ。
爆笑はできないけど、ずっとニヤニヤ笑いっぱなしになってしまう。

あの、とうもろこしに練乳がかかったような食べ物は美味しいのだろうか?よくわからない3輪のオートバイのようなものはメキシコでは一般的なのだろうか?最後のラ・マヒストラルはどう見ても場外でかけていたように思うのだが、なぜスリーカウント入ったのだろうか?エニウエアマッチだったのか?なんてマニアックな・・・。

アナ・デ・ラ・レグエは美しい。
ペネロペ・クルスをちょっとぽっちゃりさせた感じです。
完全にストライクゾーンのど真ん中。ベッキンセール様は2位に落ちてしまいました(何の順位やねん)。


ナチョ3

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2006年10月29日

寝ずの番−(映画:2006年132本目)−

寝ずの番1寝ずの番2








監督:マキノ雅彦
原作:中島らも
出演:中井貴一、木村佳乃、木下ほうか、田中章、土屋久美子、真由子、石田太郎、蛭子能収、高岡早紀、堺正章、笹野高史、岸部一徳、長門裕之、富司純子

評価:88点

(ネタバレあります)
故中島らも原作。
笑った、あきれた、そして泣いた。
ええ映画やないか。
ベタな大阪丸出しのボケと突っ込みの応酬、そして落語界のカッコよさを存分に味わせてくれる粋で洒落た芸の数々。
個性豊かな登場人物達の細かな演技も見ごたえがあるし、3つの通夜を通して溢れてくる死者への愛情がまたたまらん。
ま、一番の見どころは遠慮のかけらもないシモネタの数々なんですが。

監督のマキノ雅彦とは、俳優の津川雅彦のこと。
マキノ省三を祖父に、マキノ雅弘を叔父に持つ、といっても私はこの二人のことを全く知りませんでしたが、日本映画界を代表する映画監督だったらしい。
知らないものは知らないので申し訳ないが、でも、血は確実に引き継がれているのだろう。マキノ雅彦監督構想3年の会心の映画だった。

オープニングから名シーンだ。
上方落語界の重鎮・笑満亭橋鶴(長門裕之)が臨終の間際に弟子に伝えた言葉とは、「そそが見たい・・・」だった。
「そそ」とは京都弁で女性器のこと。
急遽、弟子の橋太(中井貴一)の嫁の茂子(木村佳乃)が呼び出される。
すったもんだはあったものの、「師匠のためや、わかった」と言って、茂子は寝ている橋鶴の顔の上にまたがって立ち、スカートを捲り上げたのだった。
「何するんじゃ」と言わんばかり長門裕之の眼と、恥ずかしげな木村佳乃の表情が最高。
結局、「そそ」は「そと(外)」の聞き間違いというオチがついて、オープニングは終了する。

DVDには、出演者の座談会音声入りで映画を再生できる特典がついているが、これを聞きながら観るのがまた面白い。誰がどこでアドリブかましたのか、誰がこの演出を考えたのか、そんなことまでしゃべりまくりだ。

寝ずの番とは通夜のこと。
物語は、師匠(橋鶴)の通夜、一番弟子の橋次の通夜、そして師匠の妻・志津子の通夜の席で、弟子たち、その妻たち、客たちの故人への思い出話で綴られていく。
バカバカしいオチの話もあれば、えげつなく下品な話もある。
でも、通夜の席ということと、噺家の会話と言うことで、微妙なオブラートにつつまれ、いい感じに「なんでもあり」の雰囲気になっているのだ。
「チンポ」や「オメコ」が連発される映画って、普通は上映できないだろう。

志津子の通夜の席では、弔問に訪れた堺正章と噺家たちが、三味線で小唄の歌合戦になる。
もちろんシモネタオンパレードなのだが、これがなぜかジーンとくるのだ。
合唱もよかったし、師匠の死体を抱き上げて踊るラインダンスは笑えた。

出演者の大阪弁はほとんど違和感がない。
中井貴一は関西出身じゃないはず。特訓したのだろうか。堺正章の関西弁だけがちょっと変だったなあ。
映画館の観客の平均年齢が随分と高かったようだ。確かに若者には面白くないかもしれない。これを面白いと思う俺は相当オッサンなのだな。
それとテレビ放送は無理だよなあ。「ピー」ばっかりになってしまうはずだ。
いい映画なのに、もったいない。テレビ東京あたりが頑張ってくれんかのう。
寝ずの番3

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2006年08月19日

ナイト・オブ・ザ・スカイ−(映画:2006年105本目)−

ナイトオブザスカイ1ナイトオブザスカイ2







監督:ジェラール・ピレス
出演:ブノワ・マジメル、クロヴィス・コルニアック、ジェラルディン・ペラス、アリス・タグリオーニ

評価:70点

(ネタバレあります)

美しい。
空はこんなにも青かったのか。
雲はこれほど幻想的だったのか。
まばゆい太陽の光をキラキラと反射するミラージュの美しいボディに見とれながら、いつしか私は深い眠りにと落ちていったのでした。

寝たらアカンがな。
でもストーリーがあまりに薄っぺらでついつい。

フランス映画界がトップガンを作ったらこんな映画になるのだろう。
製作サイドは、「トップガンを超えたい」と言っていたようだが、良くも悪くもトップガンとは全く異質の映画に出来上がっていてこれでは比較のしようがない。
ほとんど実写だという飛行シーンはとてつもなく優雅で美しい。
ドッグファイトのシーンでさえ、ある種の芸術作品を見ているような雰囲気になる。音楽もいかにもフランス。
これはとてもハリウッドでは真似できないだろう。
ただ、悪く言えば緊迫感ゼロであって、手に汗握り心臓ドキドキにはとてもならない。善悪の対立構図も複雑にした割には説明不足で、最後にあの女性がミッション失敗にもかかわらず悠々と去っていくのはわけがわからない。
それほど大物なのか。
そもそも裏で糸引く組織はどんなやつらで、どうやって軍に侵食していたのだろうか。その辺のややこしいところは思い切りバッサリだ。

まあ、戦闘機が美しかったからいいか。
ああ、なんて右寄りの思慮分別のない発言だ。
あの戦闘機一機でどれだけのワクチンが世界中に配れると思ってるんだ。
いや俺は知らんけど・・・。

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2006年07月18日

2番目のキス−(映画:2006年97本目)−

2番目のキス12番目のキス2







監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー
出演:ドリュー・バリモア、ジミー・ファロン、ジャック・ケーラー、アイオン・スカイ

評価:80点

公式サイト

(ネタバレあります)
あれ、ドリュー・バリモアってこんなにかわいかったっけ?

同じドリューが主演している50回目のファースト・キスのほうが内容も映画の完成度も上だと思う。
でも、ドリューはこちらの映画のほうが何倍もかわいらしい。
いったい何があったというのだ。
確かに随分と痩せたようには思うが。

ビジネス・コンサルタントのリンジー(ドリュー・バリモア)と、高校の数学教師ベン(ジミー・ファロン)が運命的な出会いを果たし恋に落ちる。
しかし、二人の未来の大きな妨げになるのは、ボストンレッドソックスというメジャーリーグの野球チームなのだった。
ベンはあまりのレッドソックスファンのためにこれまで彼女ができなかったのだ。
そりゃそうだ。
家の中はレッドソックスのグッズで溢れていて、年間チケット買ってホームの試合は球場で全部見るのがあたりまえ。
フロリダのキャンプ地にも出かけて、「この時期が選手のことが一番よくわかる」なんて解説者のようなセリフをはいているのだ。
なによりもまずレッドソックスが優先。
それはリンジーと付き合いだしても変わらないのだった。

彼女と野球との間で悩むベン。
彼と野球との間で悩むリンジー。
ラブコメの王道らしく、このあたりのやりとりは少しコミカルに、そして少し切なく進んでいく。
予定通りの展開、予定通りのラスト。まるで笑点のオオギリを見ているような安心感があった。

安心感があることは、当然退屈度合いを増していくことになるのだが、この映画ではドリューのかわいらしさとメジャーリーグの球場の美しさと迫力がそれをなんとか防いでいる。
野球はやっぱりいいなあ。
ベンの年間チケット席は目線がグラウンドとほぼ同じ高さの迫力。打席に向かう選手に話しかけられる近さでうらやましい。
あそこから野球を見れるなんて幸せだ。。
さらに、「バンビーノの呪い」をはじめとするMLBに少しでも興味がある人ならわかる話がコネタのようにポロポロでてきて、そうそう、この年ってレッドソックスがほんとに初めてワールドチャンピオンになったのだと思い出すのだ。
ヤンキースには松井がいて、3連勝したあとに4連敗したのだよ、レッドソックスに・・・。

そうだ、巨人も少しは頑張れよ。
王監督も頑張ってるじゃないか。
あぶさんなんて50代後半でレフト守ってホームラン打ちまくってるんやぞ!



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2006年07月12日

NOLA〜ニューヨークの歌声〜−(映画:2006年93本目)−

NOLA監督:アラン・フルスカ
出演:エミー・ロッサム、メアリー・マクドネル、スティーブン・バウアー、ジェームズ・バッジ・デール

評価:58点

(ネタバレあります)
エミー・ロッサム・・・もっと歌ってよ。

オペラ座の怪人の可憐な演技と歌声が最高だったエミー・ロッサム。
長いマツゲと大きな瞳がたまらないエミー・ロッサム。
ポセイドンではあまりにも印象に残らなかったエミー・ロッサム。

彼女が出てるから、ただそれだけでDVD借りたのに。
ほんとにみどころはエミーしかなくて、しかも歌わない歌わない歌わない。サブタイトルは大嘘つきだな。

カンザスの田舎から実の父親を探して1人NYに飛び出してきたノラ。
寝るところも仕事もない状態から、バイタリティたっぷりに動き回ってウエイトレスの仕事と寝る場所を見つけ出す。
そして仕事場のオーナーに認められ、オーナーの経営するエスコート倶楽部で秘書として働くようになる。
ま、良くあるサクセスストーリーなのだが、それにしても展開が陳腐で人間関係も強引でかつ薄っぺらい。
エミー・ロッサムは、人間不信で警戒感バリバリで自意識過剰の少女を熱演しているが、なんだかそれが痛々しく思えてくるほどだ。
音楽で食っていこうと思っているらしいのだが、「私は歌が下手だから歌を作るの」とかいって全然歌ってくれない。

いつになったら、どこかのナイトクラブで熱唱した彼女が世間に認められスターダムをのし上がっていくのだろうと楽しみに見ていたが、最後までそんなことはなく、彼氏に1曲捧げただけだった。

赤ちゃんプレイバブバブのところはちょっと笑えたが、笑えるほどにありえない偶然の展開が続くため、感動のはずの最後もちょっと興ざめ。あそこで「俺が親父じゃ」はないよなー。
法廷シーンもそれでいいのか?あんなに融通の利く笑顔とユーモアたっぷりの裁判官ってありなのか?ベンはそんなに凄い活躍を見せたのか?別室で裏話をばらしただけじゃないか。

いくらベタベタのアイドル映画を作るにしても、もうちょっとなんとかできただろうに。
そもそもエミー・ロッサムがアイドルと呼ばれるほどのものなのか知りませんが・・・。


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2006年05月21日

ナイロビの蜂−(映画:今年65本目)−

ナイロビの蜂1ナイロビの蜂2







監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン、ビル・ナイ

公式サイト

評価:77点(100点満点)

(ネタバレあり)
さて、どのように評価したらいいのか難しい。
決して悪い映画ではない。
重めのテーマを扱った社会派サスペンスに、恋愛映画の味付けをうまく配合してある。
見た目も良いし、非常に食べやすい料理なのだが、後で記憶に残らない味とでもいおうか。
バランスを考えすぎて、インパクトに欠けているのではないかなあ。

アフリカの大地で行われている製薬会社の悪行を暴くために、女性市民活動家「テッサ」が立ち上がる。
しかし、アフリカで無残な姿となって発見されてしまうのだ。
いきなりヒロイン(レイチェル・ワイズ)を殺してどうするんだと思ったが、映画は便利なもので、回想シーンが実に効果的に挿入される。
時間軸どおりに進行するよりは、よっぽどレイチェル・ワイズは印象的だし、実際今年のアカデミー賞では助演女優賞を獲得している。

そして、彼の夫であり、外交官であったジャスティンが、彼女の行動の裏にあったものを探リはじめるのだ。
余計なことに首を突っ込むな、という裏からの圧力がかかるのはお決まりの展開。
彼はそれに屈することなく行動をしていくうちに、自らの命も危険にさらすことになるが、同時に妻の愛情をより深く理解していくことになった。

アフリカの大地の映像は広大なスケールで素晴らしいし、そこに住んでいる人々の衣服などから目に入る原色の美しさもなんともいいがたい。
そして、恐らくは事実に近いものを書いているのであろう巨大企業と政府の癒着やアフリカのおかれた厳しい現状に心をわしづかみにされてしまう。
だが、ジャスティンが行動の中で感じるテッサの自分への愛情、ジャスティン自身ののテッサに対する愛情をいまひとつ強く感じることができないために、なんだか物足りないままにラストを迎えてしまうのだ。
テッサとジャスティンが恋に落ちるところをほとんど描写していないことが原因の一つ。
もうひとつは、ステレオタイプな市民活動家のテッサのエキセントリックな言動に、序盤でちょっと嫌気がさしてしまうことだ。
私がジャスティンならすぐに耐えられなくなってしまう。
そもそも、結婚の目的をまずは疑ってしまうだろう。
もちろん、いくつかの疑いが物語の進行に伴って晴れていくところが、物語のミソではあるわけだが。

ひっかかる部分はもうひとつある。
あのラストはテッサの望んだものだったのだろうか。
権力と刺し違えるにしても、もっとできることがあったのではないだろうか。

そんなことを感じて複雑な心境になっているうちに、映画は終わってしまった。
いい映画だとは思うのだが、マスコミがこぞって絶賛するほどのものではないぞ。たぶん。

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2006年04月16日

ナイト・ウォッチ−(映画:今年52本目)−

ナイトウォッチ1ナイトウォッチ2







監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:コンスタンチン・ハベンスキー、ウラジミール・メニショフ、
マリア・ポロシナ、ガリーナ・チューニナ

評価:65点(100点満点)

公式サイト

(ネタバレあります)
光の世界と闇の世界が入り乱れる混沌とした世界。
脚本も混沌としてしまい、観客の心を暗澹たるものに変えてしまう。

ロシア映画です。
3部作の第1作です。
マトリックスを超えたという触れ込みで、ロシアでは大ヒットしたということです。

期待感を煽りまくった割には、完全に肩透かしだった。
いくらなんでもわかりにくい。
決してストーリーが複雑なわけではない。マトリックスのように斬新な内容というわけでもない。光の世界と闇の世界のバランス。吸血鬼とアニマルパワー。魔女と呪いと親子の運命。これってどっかで見たようなものばかりだ。
わかりにくいのは、説明があまりに省かれているうえに、話も登場人物もごちゃごちゃと詰め込みすぎて書ききれていないためだ。
主人公の持つ謎だってよくわからないし(そもそも、最初の登場からどうしてあんなにフラフラなんだ?)、光と闇の棲み分けもよくわからない。新種はなぜ産まれてどんな意味を持っているのか。同時進行する呪われた女性の物語っていったいどんな意味を持っているのか。
ライト・セーバーみたいなものを振り回していたけど、結局あれはなんなのか。
闇の住人を傷つけたあの光はなんなのか。
フクロウの女性は大げさに登場した割には活躍してないのではないか。
飛行機に乗っていた二人って誰だっけ。
ああ、もう何が何だかわからない。

3部作の第1作だからわからなくてもいいなんて思ってないだろうな。
アクションがさほどなかったことも少々肩透かしだった。
一番迫力があったのは、最初に出てきたおばあさんの呪い?のシーンかな。熱いフライパンで手を叩くのを防御!って、ああ、それは痛い!

雰囲気的には結構好きなのにもったいない。
もうちょっと頑張っておもろく作ってくれい、ロシアさま。

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ナニー・マクフィーの魔法のステッキ−(映画:今年51本目)−

ナニーマクフィー1ナニーマクフィー2








監督:カーク・ジョーンズ
出演:エマ・トンプソン、コリン・ファース、ケリー・マクドナルド、トーマス・サングスター

評価:83点(100点満点)

公式サイト

(ネタバレあります)

ハリーポッターよりは単純で、だけどそれなりに毒のある、結構いい感じのファンタジー映画です。
最後はラブコメみたいになってたけど、まあいいか。

マクフィー役のエマ・トンプソンが脚本も手がけている。原作は児童文学の「ふしぎなマチルダばあや」で、これを彼女が気に入って映画にしたということだ。
妻を亡くしてやんちゃな子供たち7人を抱えた父親を演じるのはコリン・ファース。少々情けない父親だが、子供を愛する感情だけは良く伝わってくるし、ドタバタした演技もなかなかのもの。
子供たちはイタズラの限りを尽くしてこれまで17人のナニー(乳母)を追い出してきたが、彼らの前に新しく現れたのがマクフィーなのだ。
登場時のブサイクさは凄まじいが(あの一本だけ飛び出た歯は、どう考えてもおかしい。無理だ)、子供たちがひとつひとつ教えを学んでいくたびに、イボが取れたりして普通の顔に戻っていってしまう。
これって意味なんかなかったと思うんだが、ファンタジーだからまあいいのか。

序盤で最後までの展開はある程度読めてしまうが、だからと言って退屈することはない。
子供たちのいたずらと、それに対するマクフィーの対応が楽しいし、必要以上に魔法は使わず、子供たち自身にいろんなことを考えさせ成長させていくという展開にも好感が持てる。
ガハハと笑えるような場面はそんなにないものの、いつにまにか映画にのめりこんでにっこりと笑ってしまっていた。
自然と心から楽しくさせてくれる映画はそんなにない。そう考えるとそこそこ貴重な映画かも。

CGが美しいのもいいね。
ラストの雪のシーンはなんともよかった。
ま、しかしおこちゃま映画です。少々説教くさいのもときおり鼻につくけど、それはしゃあないか。

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2006年03月12日

難波金融伝ミナミの帝王「トイチの身代金」−(映画:今年35本目)−

ミナミの帝王監督:萩庭貞明
出演:竹内力、山本太郎、竹井みどり、いしのようこ、天田益男、ゆうき哲也、堀ちえみ、長谷川初範

評価:不能

初めて見ました。
難波金融伝ミナミの帝王シリーズ。
黄色いスーツの竹内力さんが大暴れです。
凄まじく息の長い名作になっているようで、Vシネマだけかと思っていたら劇場版も結構作られているし、今でも新作がでているのですね。
いやはや凄いわ。
熱狂的ファンがいるんだろうなあ。

ストーリーはもはやどうでもいいでしょう。
主人公の萬田銀次郎は、闇金『萬田金融』をミナミに開いており、「利息はトイチ、逃げれば地獄まで取り立てに行く」が謳い文句で、周囲からは「ミナミの鬼」と恐れられている。
なのに、悪役じゃなくて、もっとあくどい奴らに法律を持って闘い、金を巻き上げていく。
いかにも日本人好み。
最近「ちょい悪おやじ」が流行っているから、ここらで大きく火がつくかもしれんぞ。つかないか。

堀ちえみ、久々に見たけど影が薄いなあ。
竹内力は、これ一本で相当儲けてるのだろうな。というかこれしか出てないのじゃないか。
ま、どうでもいい話だが。

過去の作品一覧は続くに。凄い数です。
続きを読む

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2006年02月25日

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女−(映画:今年29本目)−

ナルニア1ナルニア2







監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー、ティルダ・スウィントン

評価:79点(100点満点)

公式サイト

(ネタバレあります)

よくできたファンタジー大作。
しかし、ロード・オブ・ザ・リングのような迫力は無く、ハリー・ポッターのような暗さもない。
幼稚園児でも楽しめる映画にまで目線を落としてしまったのは、ディズニーだから仕方がないのか。

でも、感想の書きようがないぞ。
たぶん小学校低学年児童がこの映画を見て感じることと、私が感じることはほとんど同じだろうからなあ。
「えっ、すごい」「ハラハラ」「頑張れ!」「ドキドキ」「キャー」「そんなあ・・・」「ああ、よかった」
そんなに底の浅い映画だったのかといわれれば、ええ恐らく、としか答えようがない。

原作は1950年ごろにCSルイスによって書かれた7部作のファンタジー児童文学。
タンスの中を抜けると雪国(ナルニア国)に通じていたり、ライオンや狼やビーバーが普通にしゃべったり、白い魔女が魔法でおいしそうな食べ物を作り出したり、サンタクロースが出てきたり、んーファンタジーじゃ。
物語りも、兄弟関係の難しさなどが原因で、弟が白い魔女側にフラフラとついてしまったりするものの、基本的にはライオンのアスランと子供たちの善側と、白い魔女の悪側が綺麗に分かれていて極端に単純。
そこにはひねりも何もないのだ。

キャラクターもいろいろ出てくるのだが、それぞれ書き方が中途半端で感情移入するまでにいたらなかったのが残念だ。
アスランだって、本人は生き返るのが最初からわかっていたとすれば、身代わりとなった死のありがたみも薄れるというもの。

感心したのは、次女の表情豊かな演技と、白い魔女の迫力。
魔女を演じていたのはティルダ・スウィントン。
この人、コンスタンティンで大天使ガブリエルを演じていました。
剣を振り回してのバトルシーンも演じています。46歳だって、信じられん・・・。

さて、7部作全部映画にするのだろうか。
ナルニア3

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2005年12月19日

7人のマッハ!!!!!!!−映画を見たで(今年168本目)−

7人のマッハ17人のマッハ2







監督:パンナーリットグライ
出演:ダン・チューポン、ゲーサリン・エータワッタクン、ピヤポン・ピウオン、アモーンテープ・ウェウセーン

評価:90点(100点満点)

公式サイト

「凄いそこまでやるのか」という感動と「お前らアホちゃうか」は紙一重なのだな。

タイ全土からテコンドー、セパタクロー、サッカー、ムエタイ、器械体操、ラグビーなどの一流選手が続々と集結。とある村がゲリラに襲われ、そこに居合わせたアスリートたちは村を救うために立ち上がるのだが…。

どっかの映画紹介サイトにあったこの数行で、ストーリーは説明し尽くされている。もし付け加えるなら、主人公の警官は、冒頭の犯人逮捕時に上司を助けられずに死なせてしまったということくらいか。

「マッハ」がそうであったように、とにかく体を張った無茶なアクションシーンが連続し、息をつかせる暇もない。
アクションがない場面では、激しい銃撃戦と容赦ない残虐な殺戮シーンが挟み込まれる。
よくもまあこんなハイテンションで最後まで突っ走る脚本にしたものだ。
でも、設定も展開も荒唐無稽なのはご愛嬌。
見どころはアクション、それがすべてなのだ。

落ちる跳ね飛ばされるぶつかる殴られる燃える・・・ああ、痛い痛い。
車から落ちて地面に叩き付けられたり、その30センチ脇をトラックのタイヤが猛スピードで通過したり、燃えているバイクで車につっこんで吹っ飛ばされたり、どう考えても危なすぎる。
戦闘シーンも派手です。
特に今回はスポーツ選手が集まっているという設定なので(実際にタイのトップアスリートらしい)、器械体操やサッカーなどのテクニックを使って相手を吹っ飛ばす。(ちょっとヌルイシーンもあるが)
マシンガン撃ちまくる敵を相手にそれで勝ってしまうのだからムチャクチャなんだが。

エンドロールで実際のスタントシーンが紹介される。
地面に叩きつけられて動かない役者に慌てて駆け寄るスタッフたちの姿のなんとリアルなことだろう。
ほんとに死人はでてないのか。
どうみても3人くらいは死んでいると思うぞ。
いったいいくら出演料をもらえばこの映画にでる気になれるのか。
たぶん監督が催眠術にでもかけてるのだろう。

きみらな、そこまでやらんでも・・・。いや、結構好きやけど、こんなに暑苦しくて気合の入った映画。

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2005年11月26日

NANA−映画を見たで(今年155本目)−

NANA1NANA2








監督:大谷健太郎
出演:中島美嘉、宮崎あおい、松田龍平、成宮寛貴、玉山鉄二、松山ケンイチ、平岡祐太

評価:80点(100点満点)

公式サイト

40歳目前のオヤジが見る映画ではないのかもしれない。
それでもやっぱり、青春映画ってええもんじゃ。

若い人にカリスマ的人気を誇る漫画の映画化。
当然私は原作の漫画を読んでないので比べることもできません。
こういう映画、原作のファンの人からみれば、いろいろと文句もあるのだろうなあ。

夢を追い、友情を育み、そしてもちろん恋愛にも精一杯の力でぶつかっていく。
悩み、傷つき、しかし必ず立ち上がる。
内容的には青春映画の王道のようなものです。
しかし、陳腐なものにならずにそれなりのクオリティを保っていたのは、中島美嘉の歌声と、宮崎あおいの笑顔のおかげだと思うぞ。
宮崎あおい、しゃべるとよくもわるくもないが、あのクシャっとしたかわいらしい笑顔は非常によかった。
いつも笑ってるだけだけど、彼女の笑顔をみると心の底から安心して幸せな気持ちになれる。そんなタイプなのでしょう。

成宮寛貴はバカっぷりが素敵だったが、松田龍平はオーラがなかったなあ。人気ロックグループのギタリストには見えない。
もうちょっと魅力的にはできなかったものなのか。

宮崎あおいのフニャフニャ感と、中島美嘉の硬質感という組み合わせは、そう下妻物語と同じもの。
ただ、存在感ということで言えば、深田恭子と土屋アンナのコンビのほうが数倍うえだったな。演技力もそうだ。
そう考えれば、中島の歌がなければ実はコケていた映画かもしれない。

そうそう、ひとつだけオヤジから言わせていただきたい。
中島美嘉のメイクはかわいくない。
映画の中で時々見せていた素顔(?)のほうが絶対にいいぞ。

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2005年11月19日

ねじ式−映画を見たで(今年148本目)−

ねじ式1ねじ式2








監督:石井輝男
出演:浅野忠信、藤谷美紀、藤森夕子、金山一彦、砂塚秀夫、水木薫、 清川虹子、丹波哲郎

評価:72点(100点満点)

期待通りとはいかないまでも、それなりに面白い。
しかし結局のところこれは「キワモノ」ということなのでしょう。

つげ義春原作の漫画の映画化。
といってもつげの漫画はこれまで読んだことがなく、高い評判だけを聞いていた。そんな私なので漫画と比べることもできず、これが原作どおりなのかもわからない。
ただ、あの眼科ばかりが立ち並ぶ異様な光景は漫画の表紙にそっくりだったので、ほぼ漫画に忠実に作ってあるのでしょう。
映画は漫画の4つの話をつなげてあるらしい。
最初の話は現実的なのだが、次第に妄想の世界へとなだれ込んでいく。
あまりにシュールでエロティックな映像を見ているうちに、なんだか変な世界に自分が引き込まれたようになる。
部屋を暗くして1人で見るものではないな・・・。

冒頭とラストのわけのわからんドギツイ前衛芸術ダンスはあまりいただけなかった。
それを除けば決して嫌いな世界ではない。
腕の血管をねじで止めてあるなんてたまらなくいいし、一銭五厘で居酒屋に買われたというチヨジのわけのわからぬ言動はインパクトがでかい。

ま、でもストーリーがあるわけでもなく、90分弱が精一杯の映画。
あと20分長かったらどっかで早送りだったか。

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2005年09月14日

名もなきアフリカの地で−映画を見たで(今年114本目)−

名もなきアフリカの地で名もなきアフリカの地で2








監督:カロリーヌ・リンク
出演:ユリアーネ・ケーラー、メラーブ・ニニッゼ、レア・クルカ、カロリン・エケルツ、シデーデ・オンユーロ

評価:86点(100点満点)

美しいアフリカの自然とともに、家族の様々な問題が淡々と進行し淡々と解決していく。血沸き肉踊るような場面はないものの、登場人物たちのやり場のない鬱屈とした感情とその昇華の連続が見ている人を飽きさせないのだろう。
こんな地味な映画なのに、ジムで運動して疲れて帰ってきた私が、2時間14分間一度も眠くならなかったのだからたいしたものだ(どんな評価基準だ)。

ナチス政権下のドイツから逃げ出したユダヤ人家族が、ケニアで農場を経営しながら暮らす様子を描く。
ナチスの迫害シーンなどはでてこないものの、ユダヤ人が差別される場面やドイツに残してきた家族を案じる場面から時代の切迫感もそれなりに伝わってくる。
ただ、ドイツからアフリカに移り住んだわりには、まともな?生活をしているのが不思議だ。食うものに困ったり、野生動物が襲ってきたり、そういうアクシデントで盛り上げるという趣向はなかったのだろうか。実話に基づいているというからこれはこれでリアルなのか。

少女レギーナがかわいい。特に幼少時代を演じた役者(レア・クルカ)は、ダコタファニングに匹敵する演技力だと思うぞ。彼女の素直な成長は見ていてほほえましかった。

2003年にアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞してます。

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2005年07月24日

映画を見たで-ネバーランド-

ネバーランド2ネバーランド1監督:マーク・フォースター 
出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、ケイト・ウィンスレット、ジュリー・クリスティ、ダスティン・ホフマン

評価:72点(100点満点)

今年の1月に公開された映画。
いろんなブログをサラリと見て回りましたが、感涙に咽ぶ人がほとんどのようだった。
私?私は泣けなかったなあ。非国民扱いされてしまうのかもしれない。
年取って結構涙腺緩んでるんだけど、これはダメだ、泣けなかった。

もちろんいい映画だった。
過不足なく、細部まで丁寧に作られている。
劇作家ジェームズ・バリが、未亡人シルヴィアとの出会いをきっかけに、名作「ピーター・パン」を書き上げるまでを描くという、実話に基づいた感動作。
あの有名な「ピーターパン」に、こんな裏話があったなんて知らなかった。
バリを演じるジョニー・デップは実に落ち着いた会心の演技を見せる。生活に疲れた病弱の母(シルヴィア)を演じるケイト・ウィンスレットも、演技派女優の雰囲気を全身から醸し出していて、タイタニックのヒロインから完全に卒業している。
1900年あたりのロンドン上流階級の生活や劇場など、細かな背景もきちんと描かれていてそつがない。
4人の子供たちもそれぞれ芸達者で演技がうまい。うますぎると思うほど。
「信じること」と「無垢な少年の成長」というテーマも、簡単に見えてこれで結構おくが深いもんだ。

ではなぜ私は泣けなかったのか。
ひとつめは、事実に基づくとはいえ、4人の子供と未亡人に惹かれて、彼らの家族にのめりこんでいくバリの思いが伝わらないこと。
それがまたバリ自身の説明では妙に美化されてしまっていて現実感がない。
もちろん、現実感のないネバーランドへの旅が目標ならそれでいいのかもしれんが。

ふたつめは、バリの妻があまりに不憫であるこということ。
業界の人とはいえ、ちゃんと家には帰りなさい。

とはいえやっぱりいい映画ではある。
淡々と静かに感動を運んでくるのだった。

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2005年06月07日

映画を見たで-ナイトメア・ビフォア・クリスマス-

ナイトメア1ナイトメア2ティム・バートン製作、ヘンリー・セリック監督

評価:90点(100点満点)

1993年に公開された映画らしいが、これまで存在をぜんぜん知らなかった。
結構有名なんだなあ。キャラクターグッズがいろいろできていたり、今頃DVDができたりして根強いファンも多いようです。
確かに、気持ち悪いながらもどこか愛嬌のあるキャラクターはみんな魅力的。
人形を少しずつ動かして1秒間に24コマ撮影するというストップモーションアニメ独特の動きも凄いが、それをミュージカルにしてしまうという発想自体がこれまた凄いね。
ハロウィンシティに住んでる住人たちが、思いつきでクリスマスを祝ってしまい、クリスマスシティを大混乱に陥れるという突拍子もないストーリー。
事件の張本人はカボチャ大王ジャックだが、このガイコツとツギハギ人形のラブストーリーも結構秀逸です。
気持ち悪いけど楽しくて面白くてなかなかいいんじゃないか。
事件を引き起こして落ち込んでおいて、あっという間に立ち直ってしまうジャックの能天気な性格が大好きだったりします。

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2005年04月16日

映画を見たで-ニュースの天才-

ニュース1ニュース2監督:ビリー・レイ
出演:ヘイデン・クリステンセン、ピーター・サースガード、クロエ・セヴィニー、スティーブ・ザーン

評価:85点(100点満点)

90分という適度な長さと、スリリングな展開で一気に飽きることなく最後まで見せてくれた。
「THE NEW REPUBLIC」という、大統領も目を通す米国で最も権威のあるニュース雑誌で行われた、若い記者(スティーブン・グラス)による記事捏造事件(実話)を映画化したもの。

内容をある程度知っている人にとっては、ひょっとしたら退屈かもしれない。
私はこれが実話だということも、記事が実は捏造されたものだということも知らずに映画を見始めたので、最後まで何が本当で何が嘘なのか、誰が正義を語っているのか、まったくわからなかった。だから楽しかったんだろうといわれればそれは確かにそうかもしれない(誰もそんなことは言ってないって)。

ニュース雑誌の緊迫した作成現場もなかなかの見ものだ。そして、こんな有名な雑誌に27回も捏造記事を掲載させたという事実が凄い。私のように、こんなブログに本当でも嘘でもどうでもいいような内容を毎日書きなぐっているのとはわけが違うんだからなあ。
ま、嘘をつくには、時と場所を選びましょう。

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2005年03月23日

映画を見たで-ナショナル・トレジャー-

ナショナルトレジャー1ナショナルトレジャー2監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ、ハーヴェイ・カイテル、ディアナ・クルガー、デビット・ダイアン・フィッシャー

評価:93点(100点満点)

ディズニーが贈る冒険宝探し活劇でございます。
楽しい。素直に楽しい2時間。
時計を1回も見ることがなく、時間を気にせず映画に没頭できる作品だった。
ニコラスケイジがおっさんながらも走り回って頑張る姿も美しいが、なんといっても脚本のスピード感が抜群だ。
次から次へと事件がおきて、飽きるどころかハラハラし続けてしまう。
味方と敵とFBI、みっつが絡んで入り乱れ、謎がまた謎を呼んでそれがまた謎を呼ぶ、というなんとも定番的ストーリーなのだが、脇役の演技もいいし、セットや小物も凝っているし、うーん、これぞエンタテイメントじゃ。
さすがディズニー、ようわかっとるなあ。
細かい辻褄はきにしないこと。中身に深みもへったくれもありませんから、面白かったという爽快感以外に残るものもありません。でも、こういう映画はこれでいいのでしょう。

世界の宝はアメリカの宝。随所に見られるパックスアメリカーナ思想はさすが相変わらずのハリウッドでごじゃります。

ところでニコラスケイジ、髪の毛増えてないか?

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2004年12月30日

映画を見たで-21グラム-

21グラム監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
出演:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ

評価:80点(100点満点)

人は死んだときに21グラム軽くなるという。
つまり、題名が魂の重さをあらわしているのだそうだ。生きることと死ぬことについて考えさせられる映画だった。
「交通事故を起こして3人を殺してしまった男」と「その事故で夫と娘2人を失った女」と「その事故で死んでしまった男に心臓移植を受けた男」。3人の人生が複雑に絡み合う。
うーん、でもよく考えれば複雑でもないんだよな。ストーリーは結構単純。しかし、時間軸を細切れにして、複雑に組み合わせたパズルのような構成にしているため、なんだか難しい話のように思えてしまう。
これは監督の狙いなのかどうかわからんけど、個人的にはあんまり好きではないな。説明がマッタクないので、見始めてしばらくは何がなんだか良くわからん。主人公達の服装や場所を見ながら、頭の中でストーリーを確認していって、最後にようやく納得することになる。
普通の時間の流れで見ると、たぶん盛り上がりの少ないドラマだぞこれは。
まあ、それはともかく、3人の演技と存在感が抜群だった。
ベニチオ・デル・トロって、原田芳雄の雰囲気だなあ。

不幸なことがたくさん起きても、どんなに哀しくつらいことがあっても「それでも人生は続いていく」のだ。

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2004年12月20日

映画を見たで-28日後-28 Days Later--

28days later監督:ダニー・ボイル
出演:クリストファー・エクルストン、ブレンダン・グリーソン、ミーガン・バーンズ、ナオミ・ハリス

評価:70点(100点満点)

ハリウッドとはちょっと色合いの違った、イギリス製ゾンビホラー映画。
1滴の血液で感染し、20秒で発症する恐ろしいウイルス。そのウイルスに感染すると、人間の凶暴性のみが過剰に増幅されて人を襲い始める。
なんとも即効性のあるウイルスだなあ。感染したとたんに激しく暴れだすのはなんとも不気味じゃ。

前半は恐ろしくも美しい。
人がまったくいない町並みは、どうしてああも怖いのだろう。
バニラスカイのタイムズスクエアも、印象的だったもんな。
無人の街を、人を探して歩き続ける。
見ている人は、主人公が襲われるのがわかっているから、もうこのへんでドキドキバクバクだ。

予定通り、生き残った人間たちと出会い、仲間になって、助けを求めて出かけることになる。
ここからはちょっとひねりを効かせてあって、逃げ込んだ軍事施設の中の人間たちの狂気が実は一番恐ろしいというようなオチになっている。
しかし、後半になるとなんだかちょっとだれていたな。
「ゾンビ」と「主人公たち」と「いかれた軍人たち」の三角関係がドタバタとしてしまい、怖さが薄らいでしまうのだ。
実際、ホラー映画が苦手な私も、後半は落ち着いて見ることができた。
悪役の人間が出てきた時点で、それを襲うゾンビを応援してしまって、ゾンビの怖さが半減してしまうのだろう。
生き残るための情報収集になかなか意欲を見せようとしない生存者にはイライラする。イギリス以外は大丈夫だったという結末なら、もっと世界の情報は手に入ったんじゃないのか?
インターネットはないのか?
そうか、電気がなかったのか・・・。
いやいや施設は自家発電していたぞ。そうか、施設の軍人は別の意味で狂っていたから外部と連絡など取り合おうとしなかったのか。

まあいいや。
こんなもんでしょう。
ダニー・ボイルは、「トレイン・スポッティング」の監督。
見たはずだが、どんな映画か忘れた。

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2004年10月10日

映画を見たで-ナインスゲート-

ナインスゲート2ナインスゲート1監督:ロマン・ポランスキー
出演:ジョニー・デップ、レナ・オリン、エマニュエル・セニエ、フランク・ランジェラ

評価:79点(100点満点)

宗教色の濃い?、ホラー・サスペンス映画です。
ロマン・ポランスキーは、大昔に「ローズマリーの赤ちゃん」を作って大ヒットさせた監督。この映画のあとには「戦場のピアニスト」を撮っている。まあ、もう結構なお年だ。
さてさて、ジョニーデップがくたびれた探偵役を好演している。
探偵と言っても、希少本を扱うあくどいブローカーのようなことをやっている、いかにも胡散臭いおっさんなのだが、そこはさすがにジョニーデップ。ところどころからほとばしり出るかっこよさには、たまらんもんがある。
だが、この映画、なんとも盛り上がりに欠ける消化不良のエンディングで終ってしまうので、見終わった後にはデップの演技と悪魔役の女性の怖い眼以外は何も残っていないのだ。
「悪魔」という題材は、いつになっても日本人には理解しがたい。
キリスト教文化圏の人々でなければ、結局のところこの映画の怖さはわからんのだろうな。

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2004年08月31日

映画を見たで−劇場版NARUTO大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!−

なると評価:72点(100点満点)

夏休み最後の日曜日、どっかつれてけという娘の要請を受け入れ、東武練馬ワーナーマイカルに「ナルト」を見に行ってきました。

「木ノ葉隠れの里」の落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが主人公だが、忍者アニメというよりはスポ根ものだよなこれは。ダメダメ忍者が「絶対あきらめない」を合言葉に必死で戦い、成長を遂げていく。「キャプテン」や「プレイボール」の世界、「ドラゴンボール」や「巨人の星」も、だいたいおんなじくくりになるんでしょう。
そうだ、「筋肉マン」が一番近いかも。
アニメは綺麗で、十分大人の鑑賞にも堪えるレベルだと思います。

俺は、同時上映の短編がお下劣でおもろかった。うんこを我慢して運動会の競技を続ける馬鹿馬鹿しさが秀逸。よくあんなのを作ったなあ・・・。続きを読む

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2004年07月11日

映画を見たで-二重スパイ-

nijyuuspy出演:ハン・ソッキュ, コ・ソヨン, その他
監督:キム・ヒョホン

評価:75点

緊張感のあるいい映画だった。
なのに75点?なぜ?
それはね、とってもとってもとってもとっても暗い映画だからだよ。
おじさんは難しいことを考えるのがちょっと苦手なんだよ。だからひたすら地味で真面目な暗い映画には採点が厳しくなってしまうんだ、ごめんね。

シュリと同じく、ハン・ソッキュの主演。
シュリの派手さを期待して見たら、どえらいめに遭います。
中身は非常に重厚だし、韓国と北朝鮮の間で、実際にこれに近いスパイ合戦が行われ続けてきた事実を考えると身も引き締まる。
大韓航空機爆破事件は、実際に起こったことなんだだもの。当時はよくわからなかったことだけど。
隣の国に起きてきたことを知るために、見ておいていい映画だとおもいます。
ところで主人公の2人はいつの間にほんとの恋人になったんだろう?ロマンスの描写なんてまったくなかったからわからんぞ。
予想がつきすぎて気分が滅入ってしまうラストは、とても嫌じゃ。
ハン・ソッキュはうまいなあ・・・。

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