「木偶」の会

カテゴリ: お知らせ

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 鳥井保和主宰 「星雲」29号を紹介します。

季節の一句 はじかれて千々に乱れし恋歌留多  鳥井保和

            第二句集「吃水」より

 諸々の技法や思索を飛び越えたところに身を置き、ただ詩と向き合いたいと思う、そんな混じり気のない気質が生んだ句ではないだろうか。潔い。歌留多の冴えた渇き、「乱れし」と「恋」の字が視覚と情念の間に不安定に収まる。歌留多の句にして力感あふれた作品。 花尻 万博 (花尻氏は第二回攝津幸彦記念賞受賞)

星戀集

 杉の秀の高野仏都の霜月夜   鳥井保和

 海の門の白瀬逆巻く十三夜    〃

流星集

 敬老日嘘を上手に聞いてあげ  大倉義正

 蜜柑熟る紀文船出の碑の岬    〃

極星集

  胴太くうろこ密なるいわし雲    小林邦子

  稲光り亀裂の走る天の壁    竹正與

  橋脚へ来てとぐろ巻く秋出水  成千代子

  美丈夫の官兵衛が立つ菊人形  山田佳郷

普段着の衿を正して赤い羽根  岩本たき代

天星燦燦  鳥井保和選  一部

 軍配を高く軍師の菊人形  岡本 敬

 民宿の女将は漁師猪捌く  澤 禎宣

 秋澄むや巍巍堂々の紀州富士  園部知宏

 略歴な農ひとすぢや村歌舞伎  加藤行蕙

 白壁に影絵となれり風の盆   中川めぐ美

 フルートの細き指より秋の風  新井たか志

 新米の湯気高上がる竈釜    田島和子

 誓子の句碑巡り29(鳥羽ミキモト真珠島)

  眞珠島白葉牡丹も眞珠なり  誓子

    貝を手に浮上の海女に天高し   保和  

星座探訪28より 津川絵里子氏の星雲の俳句探訪 

 津川絵里子氏プロフィール;句集「和音」により第30回俳人協会新人賞受賞、同年第53回角川俳句賞受賞。2013年「はじまりの樹」により、第1回星野立子賞、第4回田中裕明賞受賞。現在「南風」主宰(村上鞆彦と共宰)

  季節の作品   「蓬莱」  津川絵里子

    甲子園春風町へ初電話

    蓬莱や赤子はわらふこと覚え

    餅花に集まるごとく相席す

    鳶・鴉・鷗を放つ寒さかな

    断面のやうな貌から梟鳴く

 天星集  青田風青田を越えてうすみどり  木下恵三

      あぢさゐや木戸の開く音下駄の音 中島利夫

      風鈴の時には風を突き放す    小林永以子

  風鈴はいつも風のままに鳴っている。この句は風鈴を「風を突き放す」と擬人化して詠んだところが面白い。風の言いなりになるばかりではないとばかりに、風鈴は大きな音を立てたのではないだろうか。

 昴星集  桜餅黙黙と食べ恋もなし      岸 穆

 星雲集  デニムシャツぱつと膨らみ青嵐    津本けい

             

 読み物では、大上敬史さんの「熊野を駆ける」熊野古道伝説紀行が始まった。伝説の地を訪れた写真と地図で判りやすい。新シリーズ! 

 身体の俳句29「触ること」 小川望光子

お医様のエッセイです。「医療とは触ることである」が、今では「画診」の時代!という触り(さわり)に「聴診器一本で済む時代は終りました」とのこと!納得しました。 
   星雲集鑑賞  坂本登(OPUS)     リレーエッセイ  など

             2015年  
  
   新年あけましておめでとうございます
     
「木偶の会」の応援ありがとうございます。
       今年もよろしくお願いします。 

  元日の事皆非なるはじめかな  虚子

  正月の地べたを使ふ遊びかな  茨木和生

  元日の広げし絵図の中にをり   小澤克己

  元日や鶏のあとより牛の声    鷹羽狩行

  元日の苔のみどりが堂かこむ  阿部ひろし

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     今年初めてのお題は「頭」です。
   1月7日に お題二句と雑詠五句を公開します。
   

                 
  
 運河俳句賞おめでとうございます。毎年12月「運河俳句賞」の発表があります。9月締切までに「20句」をそろえて応募するので、大変です。しかも毎月の20句を欠句しての応募は認められません。今回は茨木和生選のみを掲載します。
    茨木和生選
 第一位   真野の卯波      山近由美子
      渦潮をならず潮色変はれども
      崩れたる山肌あらは山桜
      濁りをれども湖に稚鮎汲む
      夕暮れの真野の卯波の荒れ来たり
      上陸は年に一度よ島祭

 
第2位    山河賛歌       檜尾とき魚
      蝮酒指す元気かと問ひたれば
      杣小屋の屋根は杉皮蛇の衣
      涼しさよ電気水道なき暮らし
      指笛の谺透きゆく良夜かな
      秋の虹山河讃へてゐるごとし

 第3位  雪だるま       たなかしらほ
     農小屋の半ば埋もるる深雪かな
     余呉百戸つなぐ小径の雪を掻く
     融雪の湯の出ぬここら余呉も奥
     寒雲の垂れをり賤ヶ岳の上
     吹雪けり呟きほどの日が差して

 第4位  皇居観桜      代田正雄
     ボディチエック受けて皇居の花人に
     列乱す人なく皇居花の道
     引き返すことは御法度花の道
     遠く来て皇居観桜日和かな
     道尽きて黒大門に花吹雪

第5位  三和の御田   山田悦子 
     降臨の祝詞のさなか夏鶯
     白シャツの豊年議員祓ひ受く
     麻緒結ふ青竹すがし水戸祭
     燻炭にそだつ早苗の濃き緑
     田の神の鳥居は丸太抜穂祭 
                       
     
   

        

小雪   朔風払葉  さくふうはをはらう    11月20日~12月1日

橘始黄   たちばなはじめてきなり 12月2日~6日

大雪   閉塞成冬 へいそくしふゆとなる  12月7日~11日

熊蟄穴  くまあなにちっす     12月12日~16日

魚群  けいぎょむらがる     12月17日~21日

         「鱖魚」は中国に住む口の大きな魚。アサジ、オイカワ、ヤマベ、鮭         
冬至   乃東生  だいとうしょうず 12月22日~26日

      麋角解  びかくおつ 12月27日~31日

    201411252307000宮本ジジ絵

        松瀬青々 

 蕪こそ肥えて美人に似たりけれ    

 寒雀氷の珠を啄みぬ        

 狼藉と去来も見しか柿落葉

 ぽつかりと雪ほどのもの世にあらず

 の下に雷を感ずる冬至かな

     右城暮石

 風呂吹の湯気室内を甘くせり 

 かじかみて何をするにも腹だたし

 性格の違ひ障子を洗ふにも

 気象図の線美しく寒波来る

 に雪のあるところまで遠く来し

     中村正幸

 去年今年軸足いまだ決まらざる

 遥か来て白炎となる大白鳥

 キューピーのでこにあつまる寒さかな

 裸木となりてその影独立す

 底冷の鞄の底に旅の

   茨木和生

 空中で力強めて鴨飛べり

 囮鴨流れを切つてゐたりけり

 ほとけより神はおほらか公孫樹散る

 冬の海荒ぶ熊野が鳴りして

 水仙が自生す灯台敷にも
   
             

    今月のお題は「地」です。12月7日にお題二句と雑詠五句を公開します。 

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  霎時施  こさめときどきふる     1028日~111
  楓蔦   ふうかつきなり       112日~6

  山茶始開 さんちゃはじめてひらく    117日~11
      
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 最近稲架はすくなくなりました。今年は風で倒れた稲が多くて、稲刈りは大変だったようです。
  山口誓子DSC_0066

 風倒田風の踏みたる跡とどむ   






風倒の
稲を異草かと思ふ

(

 風倒の稲穂き左

 高低のまま泡立草立たせ置く

 近江の田泡立草のの割

    右城暮石

 藁ばかりなる藁塚のもたれ合ふ

 藁塚も神菩薩像なるよ

 新しき藁塚やわが詩も太れ

 コンバイン停めず運べり籾袋

 黄ばむ樹になんじやもんじやの名札吊る

    茨木和生

 ばらばらに立つ藁塚の意思ならず

 狸藁塚とはなまくらなつくりやう

 薄墨の紅葉の雨雫山
 桜
もみぢのときも一樹にて
 山の雲切れ紅葉かな

    今月のお題は「運」です。
     11月7日にお題2句と雑詠5句を公開します。

             

 

  季刊「鳳」10号を紹介します
  
「台」 人はなにかしか、愛や希望や遺恨などの思いを台として、日々生活しているのではないだろうか。人によって異なるのはむろんであるが、誰もがなにかしらの思いを台として立っていることは確かである。松瀬青々の句に 霞けり鈴鹿の山の断頭台 があり、高柳重信の句に、身をそらす虹の 絶巓 処刑台  がある。これらの句の内容は、他者により思いの台を強制的に、無念の台とされている句である。だが、青々、重信は無念を反転させて、ある種の愉悦をなしているように思う。    高道章

 特別作品 

「地図に無き道」より   藤 勢津子

    敢へて行く地図に無き道穴まどひ

    蜻蛉にこの上なきの空と海

 「胡桃割る」より       浅井陽子

    ななかまどロープウェイが傾斜上ぐ

    胡桃割る秘密の部屋を覗く如
 俳味箪笥より

   堀瞳子 菜洗ひ終へひっそりと村はあり  木村蕪城

 菜洗う」は冬の生活季語で白菜や水菜などを洗う事を言う。昔はどこの家でも、秋の終から初冬にかけて、家族が食べる分量の漬菜や切干を作る暮らしがあった。中略 掲句の菜洗ひの句、「ひつそりと村はあり」に、雪に閉ざされた村の有り様を見ることができる。

   高道章 片月見しての男女に情の齟齬  玉出雁梓幸(かしりこ)

 片月見とは、雁梓幸の自註を引くと「八月十五夜に月見をして九月十三日に月見をせぬ片見月は忌むべき事とされているが今それを信じる人は少なかろう。ただこの様な事態が起こるならば」とある。・・ちなみに、十三夜の月見は、宇多天皇が「無双の月」をほめたのが始まり智、醍醐天皇が始めた宮中行事が起源かとも言われている。      
古句交響より

 秋風の吹わたりけり人の顔  上島鬼貫

秋の風夕日湖面を揺蕩ひて   勢津子

双眸を吹きわたりけり秋の風  瞳子

秋風や礫に欲しき石ひかる   章
   風筋を人の過れる鹿の声    陽子

文章は「俳句好風10」堀瞳子、「脳を鍛える」藤勢津子

   「スタンレー伯への挨拶2」高道章

   「月三昧」浅井陽子  など
        
 香り立つ新米であり祖も来よ      高道章
 乗りごこち良きものでなし地車は      〃
 月の夜のゆたにたゆたに汀女の忌    堀瞳子
 月代や塒の鳥がかうと鳴き         〃
 秋の蝶過ぐる三面鏡の右        藤勢津子
 おうつりの松茸といふ果報かな       〃
 川上に雲の湧く山鮎下る        浅井陽子
 原稿に檸檬を載せて人をらず        〃 

          

 蟄虫坏戸 ちっちゅうこをはいす(9月28日~10月2日)

 虫類が巣篭もりをはじめる季節

  虫たちの饗宴はクライマックス・・そしておひらき

 水始涸  みずはじめてかる(10月3日~7日)

 稲田の水を干しはじめる頃合い・・まもなく稲刈り
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今月のお題は「月」です。

ひとつ家に遊女も寝たり萩と月      芭蕉

名月を取ってくれろとなく子哉      一茶

はなやぎて月の面にかかる雲       高濱虚子

名月や巡りて見する風車         正岡子規

名月や浪速に住んで橋多し        夏目漱石

夕月のたへにも繊き案山子かな      水原秋桜子

真っ向に名月照れり何はじまる      西東三鬼

鎌倉の月高まりぬいざさらば       阿波野青畝

月隠す術なき屋根となりにけり      久保田万太郎

稜線を刻々鎮め月のぼる         横山白虹

      10月7日にお題2句と雑詠5句を公開します。

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                   彼岸花の俗称

 狐の剃刀・死人花・幽霊花・死人草・しぶとばな・仏花・数珠花・じゅじゅばな・じゅずかけばな・曼珠沙華・極楽花・天蓋花・・・

山内節子 第一句集 「七野七種」 角川学芸出版を紹介します。
つらつらと つらなるいのち くわとのひも

山内節子さんの作品が安心して読めるのは、どの句も現場に立って物を見つめて真摯に詠んでいるからである。・・・序文より 茨木和生
        自選句
BlogPaintお山から雨脚早し御田植

左義長の竹伐りに行く小舟かな

憧れが恋の始まり雲の峰

豆筵広げ相場のラジオ聞く

正倉院正面にして暦売る

夫にもと買ふ歌神の宝船

歌貝の句を諳んじて雛の客

産み月の髪を切りきて夏帽子

汐汲と決めて羽子板市に行く

つらつらとつらなるいのちくわとのひも

満員の川舟連ね紅葉狩

はやしけり京の七野の七種を
共鳴句

懸想文ぎなた読みしてゐたりけり

鬼封じ込めたる巌春の雪

竜穴の口に日の入る彼岸かな

端午鰤甑隼人の裔の海士

年表を皇紀でしるし献氷祭

天窓の小さき包パオの夏炉かな(モンゴル)

御花園(ぎょくわゑん)の岩の築山菊の宴

午後からも山影退かず石鼎忌

涅槃図の沙羅は黄金に枯れゐたり

うすがみのふくれきつたる葱坊主

昼は子と貝掘りに来て十三夜

この案山子煙草のにほひしてゐたり

猫よらず虫こないも苗四月馬鹿

湿原の荒れてをりたる花野かな

星落ちし所を祀り山桜

野遊びの続きに乗れる渡し舟

毒茸見とれて人に遅れたる

夜神楽の中入りに投ぐ福の種

ケンケンと朱書きの札も初鰹

落葉掻寒山似よと言はれても
                 

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「大和句会」200号記念合同句集

はじめに      運河俳句会 主宰 茨木和生  

月に一度の大和句会に集まっているのは15人ほどだが、こんな句会はよほど楽しくないと長続きしないものである。なによりもまとめ役に勝井良雄さんがいたことが大和句会の存続に大きな影響を与えていた。 大和句会では年に一度薬喰と称して忘年句会を大柳生の猪宿で行われてきた。私も幾度か招かれて参加したことがあったが、なんとも楽しい句会だったと思い出す。句会発足時から指導に当たってきたのは、山中麦邨さんだったが、麦邨さんが亡くなられてからは勝井良雄さんが句会を纏めて来られた。その勝井さんが昨年8月19日に亡くなられた。それでも大柳生での薬喰句会は、今年の1月末に行われた。暮石先生の句に「飲み食ひも供養のひとつ曼荼羅会」のあることを知っているかのようだった。みんなも勝井さんがあの世から戻って来るように思っての薬喰だった。私は急病で参加できなかったが。この句集は勝井良雄さんの一周忌に合わせて上木されるものだから、まず勝井さんの作品を褒め称えておきたい。

 俳論は句に申させよ冷し酒

 暮石師の写真も拭きぬ年用意

酒も俳句も暮石師も好きというのは、勝井さんの右に出る人はいないだろう。

 あと各人の作品を一つずつ掲げて大和句会の第二集を称えたい。

ひちりきの指は骨太里神楽   三木昭二

月の酒話おのづと勝井さん   井上綾子

活鮑見れば酌みたし語りたし   小野京子

検診の済秋晴の空仰ぐ     木村緑枝

春の川光を束にして流る     栗原加実

宇宙とは暗きものなり夏満月   齋藤良雄

水口を浄め田の神祀りけり     佐藤哲夫

麦邨もあきをもをらず牡丹鍋    清水 修

水盤に活く御田植のあまり苗    鈴木好子

教へけり端午の兜の折り方を    瀧川義朗

円城寺素通りをして薬喰     西川徳蔵

神々はこの山上に青嵐      濵田武寿

麦飯を食べてゐる夢汗をかく   福本須代子

 

 表紙絵・西川徳蔵 作


 

  
 

  九月です。白蔵、金蔵、白帝、高秋、金秋・・

どんなとき秋を感じますか?今回はドラマチックな女性の俳句集めました。

          
 初秋のまひるまぶしき皿割りぬ  桂信子

 井戸に汐さして八月終りけり   鈴木真砂女

 西鶴の女みな死ぬ夜の秋  長谷川かな女

 この樹なら鬼女となるべし夕紅葉  三橋鷹女

 不動明王(おみな)われゐて秋まひる   石橋秀野

 恋ともちがふ紅葉の岸をともにして  飯島晴子

 夜の卓智慧のごとくに胡桃の  津田

 月光に一つの椅子を置きかふる  橋本多佳子

 古九谷の深むらさきも雁の頃  細見綾子

 とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村汀女

 暁は宵より淋し鉦叩  星野立子

 虫籠に虫ゐるさゐぬさ  西村和子

 コスモスなどやさしく吹けば死ねないよ 鈴木しづ子

 野にて裂く封書一片曼珠沙華  鷲谷七菜子

     今月のお題は「夢」です。
   9月7日に お題二句と雑詠5句を公開します。
      

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 8月 葉月 

 
   鬼灯の花と実、茄子・胡瓜・オクラ・南瓜の花 

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 大暑   8/2~8/6   大雨時行  おおあめときどきおこなう

  立秋   8/7~11   涼風至    すずかぜいたる

       8/12~16  寒蝉鳴  かんせんなく  寒蝉は蜩(かなかなとも)

      8/17~22  蒙霧升降 ふかきりまとう

  処暑   8/23~8/27 綿柎開 わたのしべひらく

       8/28~9/1  天地始粛 てんちはじめてしゅくす
蝉がうるさく鳴きだしました。蝉と夏の甲子園・・いよいよ夏本番です。

   蝉の声あの世も同じ声なるや     右城暮石
   空蝉を入れし袋の落し物       茨木和生
   人の死も蝉の死も皆仰向ける     能村登四郎

   蝉の木のもりもり重くなりたるよ   内田美紗

   空蝉の背を月光のなほも裂く     中村正幸
   蝉聲に倒伏の草起きろ起きろ     中原道夫 
   戰前に鳴き戰後掃かれたる蝉       〃
   光る空蝉老人の宝物         佐滝幻太        
    
 瓜と禊萩・ミソハギ「溝萩」は誤って伝えられたもの「みそはぎ」は禊ぎに由来し、この花が悪鬼を去らせると考えられた。水をかけた花束で門火を消したりうるので「水懸草」の異名も・・
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 今月のお題は「発」です。
 8月7日にお題2句と
   雑詠5句を
 公開・発表します

                                           



静岡市の俳誌「宇宙」を紹介します。
  主宰 島村正 ; 昭和18年生まれ、201407280646000
39年「七曜」堀内薫に師事 七曜賞受賞。
42年「天狼」山口誓子に師事、コロナ賞受賞。
平成5年「宇宙」創刊
句集に「母港」「天地」「無双」「永劫」「富士」など

 創刊のことば  島村正

 久しく熟慮した結果、管鮑貧時(かんぽうひんじ)の友と、俳誌『宇宙』をここに創刊する。「宇宙は、俳句をこよなく愛する人々の小集団であり、研鑽の場でありオアシスでもある。誌名『宇宙』の「宇」は空間(森羅万象)、「宙」は時間(過去・現在・未来)、少しく広義に天地ほどの謂。勿論、俳句は始めに感動ありきで、対象の小宇宙を、個々の感性(センス)において捉え、俳句という、最小の詩型によって具現に努める。俳句は感動(こころ)の所産に他ならない。今、地方の時代であり、個性の時代同人各位は、個々の個性を充分に発揮する場を『宇宙』と心得、『宇宙』を最大限(フル)に活用していただきたい。小鮮でも魚は魚、精進、切磋琢磨することによって、やがて、水を攪する季節も到来するであろう。『宇宙』には、夢があり明日がある。表紙画 矢澤 賢一   題字 欧陽詢      
 全国俳誌協会・50周年記念句集  宇宙 主宰 島村 正

 俳句は「即物具象」「寄物陳思」を旨に、誓子の「連想飛躍」をモットーとしている。

  朋友は五十歩百歩秋高し  島村正

  剣ヶ峰より大鷲の飛び翔てり  秋本恵美子

 自然薯の形に宇津の谷峠かな  矢澤 賢一

  仲秋やらくだの背ですごしたし  池谷 晃

  スコールの過ぎて星降る誕生日  梶野 定義

  継続の二十年あり秋高し     小林 邦子

  太陽がひとつ百戸の柿すだれ   田島 明志

 客人に冠雪の富士あらはれず   八木 裕子

  日本海見ゆる会場天高し     山田 佳郷

  凍鶴の心音の黙思ひたり     結木 桃子

  目次】  190ページもの充実した俳誌なので一部のみ紹介する。

  書に見る俳句
 エッセイ的自分史「ふしあわせという幸福」(11) 西村 滋
 走れ、ラン(14) 木下 恵三 ;ランは足が不自由な猫のこと

 俳句千一夜話(16)「現象学的還元④」 田島 明志

 季語の周辺「樹木の季節」(9) 結木 桃子

 犬も歩けば38   矢澤 賢一

 「未來抄」を読む(27) 二瓶 洋子

   島村正句集 『飛翔』の一句鑑賞 

  『宇宙』の一句鑑賞

 「伴星集」 「新星集」 

 同人(日矢・通し矢・幸矢)作品評(10月号より)島村 正

「伴星集」の星辰  八木 裕子

 「新星抄」選後独言  島村 正


                

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涼野海音Suzuno Umine

平成25年 第四回北斗賞受賞「一番線」一五〇句にて

句集「一番線」

  香川県高松市生まれ

 「ぶどうの木」「白桃」を経て現在「火星」「晨」同人 「草蔵」会員

  俳人協会会員

平成23年 石田波郷新人賞作家 

本集には、およそ4年かけて自選した句を収めた。私自身の思い入れが深い句を重点的に選んでいる。俳句を始めてかたずっとただ「自分に正直に」詠んできた。俳人にとってこれ以上、大事なことはないと思う。「あとがき」より

自選一〇句

水温む壁に山下清の絵

会ひしことなき人待てる桜かな

海の日の一番線に待ちゐたる

峰雲や胸の高さで名刺受く

空海の生まれし国へ帰省かな

鶏頭のまはりの空気澄みゐたり

鬼の子の前で挨拶交はしけり

セーターを脱ぐ満天の星の下

読初のメロスまだまだ走りをり

寒卵海光さしてゐるごとし

若い感性のあふれる句!すべて紹介したいところですがいくつか独断でピックアップしました。



恋もせず菜飯を混ぜてゐたりけり

鷲づかみしたる虚子忌の花鰹
桜蕊降る妹のやうな人
青空は窓の大きさ啄木忌

青葉風小舟のやうなスニーカー

ひげ剃つてどこへも行かず羽抜鶏

黒揚羽天文台の空より来

箱庭に倒れしままの釣人よ

炎天へ転がりさうなガスタンク

自転車の二つ並んで天の川

むつかしき顔して糸瓜棚の下

秋の日やふと啄木の妻のこと

月の客膝を正してゐたりけり

豊年や海見えてきし赤穂線

待ち人の来ず赤い羽根吹かれをり

凩や鞄に入れし求人誌

賀状書く机の隅にマトリョーシカ

大年や吊革海の方へ揺れ

白壁句会に海音さんが来られた時、鬼の歓迎を受けました。
句会には鬼はいませんよ!倉敷美観地区には、白壁のゆるキャラもいます。
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BlogPaint「里」7月号 通巻136号を紹介します。
月刊俳句同人誌
発行所:里俳句会
発行人:島田牙城
編集人:仲寒蟬
 〒385-0007佐久市新子田915-1
発売:邑書林
 題字/堀下翔  写真/水口桂子(錨の鎖)
特集 谷口智行『熊野、魂の系譜』言霊の海へ
  書評ー菊田一平  大井さち子
隠国の女たち(16枚)+春光(55句)・・谷口智行
    
「俳」を見つけた(101)櫂未知子
 「里のふみ」選者ご就任(牙城平身低頭)記念特別掲載
菊田一平   いやはや熊野
大井さち子  紀州鬼の国・・熊野礼賛
『熊野、魂の系譜』異聞谷口智行
隠国の女たち-神仏習合、火水(かみ)、無格社の神々のこと
俳誌雑誌管見 掘下翔  律のこと覚書
 
     同人作品 里程集(五十音順)
   二人静に山の日のさざなみ来   月野ぽぽな
   白球が切り裂いてゆく夏天かな   ひらのこぽ 

   かたつむり自分の声は耳の外   河西志帆
   湾岸線夕立雲とすれ違ふ      木村蝸牛
   苺ことことアンの青春物語      工藤惠
   唐丸の中のごとしも五月雨るる   島田牙城
   大匙に餡蜜にごりあへるかな    佐藤文香
   蝮草キングコブラに似るもあり    高畑公鱚
   総勢80名を超えています。 一部しか紹介できませんが・・一人7句の作品は個性的で秀句ぞろい・・                     
 療養俳句の系譜 仲寒蟬   折笠美秋
 作品鑑賞  中村与謝男  近江に降りた真珠たち  
  成分表  上田信治  
 読者投稿の「一里塚」は一句鑑賞や近況・・・掲示板のようで面白い!
     
                    通信句会「里のふみ」が6月からはじまりました。

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