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首都圏にお住まいの方限定の話になってしまい大変恐縮ですが、JRの横須賀線や総武線(快速)などをお使いになる方だと、しばしば行き先の駅名として「茂原」や「千葉」、「津田沼」なんかと並んで、「上総一ノ宮」という名前を目にされたことがある方もいるかと思います。
千葉県外の方も目にすることがある千葉県内のターミナル駅というと、他には例えば東京メトロ東西線(総武線直通)や黄色い中央総武線でお馴染み「西船橋」や、西武新宿線の「本八幡」などが挙げられますが、東京から近い順(JR東日本準拠)に並べると、本八幡・西船橋・津田沼・千葉・茂原・上総一ノ宮の順で遠くなります。

さて、「上総一ノ宮」という名の通り、この駅は上総国の一宮、玉前神社の最寄り駅です。総武線や京葉線など色々な電車が直通しているので一見わかりづらいですが、正確には外房線の駅で、地理的には九十九里浜の最南、サーフィンの名所でもあります。わたしが初めて見た海もこの一宮の海でした。

今回ばかり何故こんなに饒舌なのかというと、わたしが千葉県育ちの千葉県民だから、ということにしておいてください。ちなみに私の住む街は旧下総国内でして、一宮町を訪れるのは約15年振りです。

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さて、まだ駅を降りていませんがここで問題。
「上総一ノ宮」は「かずさいちのみや」、その隣の「八積」は「やつみ」と読むのですが、「東浪見」は何と読むでしょうか? ヒントは、同じく千葉県内の地名である「飯山満」は「はさま」と読む、です。

それでは、答えを発表させていただきます。正解は……

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「とらみ」でした!

近隣の軍荼利山にある東浪見寺が直接の由来なのですが、更にその由来を辿ると、「泥海」(どろうみ)が転じたものだともいわれています。

さて、気を取り直して……

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駅から玉前神社まで500m。香取駅から香取神宮までの距離を考えると、目と鼻の先ってやつですね。
ちなみに「重要文化財」の「財」の字が抜けているのが、微妙に気になります。

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駅前の様子はこんな感じ。駅を出るとすぐに横断歩道があります。
写真左手、黄色い丸をつけたところに玉前神社への地図があって便利です。拡大してみましょう。

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画質の都合で少々つぶれていますが、地図左下の赤く塗りつぶされた丸が現在地です。……なるほど、単純なルートのようですね。

ということで、早速歩いてみました。

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道の途中にはこんな石碑も。「旧国幣中社玉前神社参道」とあります。

ところで、さっきの地図ですが、わたしはてっきり

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この青い矢印で示したような感じ……つまり駅前で1回緩やかにカーブしたらあとは直進すれば良いものとばかり思っていました。ところが、実際のところは、

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……ざっくり、こんな感じです。

結局のところ駅前のあの地図に誤りはなく、道なりに行けば良いことに間違いはないのですが、思いのほか思いっきりカーブします。ちなみに「さいばんしょ」とあるのは千葉地方裁判所一宮支部及び千葉一宮簡易裁判所[1]です。

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一瞬迷いかけましたが、やはり駅からは近く、10分ぐらいで到着しました。

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狛犬をパチリ。だいぶシーサーっぽいイケメンですね。

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ちなみに、奥の狛犬はこんな感じ。ちょっとお痩せになっています。

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で、本殿……なのですが、実はご覧の通り現在改修中。重要文化財の鏡も写真で代用されています。とはいえ、主だったものは写真右手奥にある参集殿で拝見することが出来ます。

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色々あって御朱印超を家においてきてしまったので新調したのですが、3色あるうちわたしが選んだのはこちら。3色とも、外房の海の明けの空をよく表現していて本当に美しいです。ちなみに御朱印帳の表紙の詳細な写真は公式ウェブページの「授与品のご案内」から見ることが出来ます。また写真の通り、全国一宮の御朱印帳(大判の方)の取り扱いもあった他、ふさのくに神社御朱印めぐりの御朱印帳もありました。

それにしてもこのウェブページもとても凝っていて、由緒や神道基礎知識のみならず、行事のフォトアルバムや一宮町の観光案内、巫女さんのブログにウェブカメラまで、玉前神社を一宮町ごと盛り立てていこうという気概を感じます。copyrightを見ると1998-2015となっていますから、神社の公式ウェブページとしてもかなり古参の部類ではないでしょうか。

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御朱印、いただきました!

番外編 外房の海の幸

さて、ここからは番外編。

もともと海鮮料理が好きということもありますが、せっかく一宮まで来たからには何かしら魚を食べようと思ったものの、御朱印の日付の通り、街はまだお正月休みの真っただ中。諦めて帰ろうとして駅まで帰還したその時、気付きました。

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駅前、でかでかと「タカラ鮮魚」とあるではありませんか!

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というわけでいただいたのは、刺身定食(松)。もともと海からそんなに離れていない地域に暮らしているお蔭で、スーパーで買うお刺身も他地域に比べれば新鮮なものが多いように思うのですが、やはり本場はちがいますね。最高です。それに、お大根もよく漬かっていておいしゅうございました。……これで1000円というから驚きです。

外房線は電車の本数が少ないので、ある程度計画的な行動が求められますが、仮に電車を1本のがしても、是非食べていただきたい逸品でした。


というわけで、玉前神社の旅、以上です。




[1]  千葉一ノ宮簡易裁判所
愛知(名古屋地方)にも同じ「一宮簡易裁判所」があるため区別してこう呼ばれています。こちらは一宮市にあるから一宮なんですね。愛知県一宮市といえば、ご存じ上総介こと織田信長の出身地、尾張国一宮である真清田神社の鎮座地です。