1973年と言うとワインの世界ではあまり美味しくない、当たり年ではないというイメージがあります。
確かにヴィンテージチャートを見ると、どの表にもフランスでは1972年、1973年、1974年はあまり良い年としては表記されていません。 
では、どんなワインを飲んでも美味しくないのでしょうか? 一般に不作の年は葡萄の出来が悪く、葡萄の糖度や酸のレベル、渋みを出すタンニンなど、その他様々な要素が美味しいワインを造るための基準を満たさず、薄っぺらくて水っぽいワインとなってしまうような場合が多く、そのようなワインは熟成させても美味しくないので、早く飲んでしまった方が良いという考えから、現在あまり残っていなような状況でもあるのです。
1973年のワインでも美味しいものはたくさんある!>>

でもちょっと待ってください。 リンゴだって梨だって、桃だってイチゴだって、そう葡萄だってあまり美味しくない年でも近所のスーパーで買うのと、千疋屋や明治屋、紀伊国屋など高級な果物を扱うお店で買うのとではぜんぜん美味しさのレベルが違います。 それと一緒で、例え同じ年でもワインも生産者によってその原料となる葡萄の出来栄えは皆それぞれ違うのです。 そして、それは一概に良いシャトーやドメーヌ、高級なワインが良くて格下の生産者がいつもレベルが低いとは言い切れないのです。


私は今まで、とても美味しい1973年のワインをいくつも経験してきました。 
それは、開けてみなければ分かりませんが、あける前から1973年だから美味しくないと決め付けてしまうのは間違いで、「百聞は一見にしかず」 ワインは飲んでみなければ分からないのです。
だからこそ面白いワインの世界。 皆様もオフヴィンテージだからといって敬遠せず、是非いろいろなヴィンテージのワインを楽しんでください。