UH(ユニバーサルホビー)1/16の
フォードソン・1917年型を購入しました。
初めに書いちゃいます!私はこれまで幾つか1/16フォードソンを購入して来ましたが、 これは最高のフォードソン模型です!!
出来が最高という事であれば、かつて限定発売されたダンバリーミント製も甲乙つけがたい(少々勝る)のですが、あちらは唯一見つけた国内ショップでは2万5千円もしたし、個人輸入でも1万5千円位はしたという代物、今ほど決済システムが整備されていなかった当時、IMOを送るなど入手自体に難儀したものです。しかしこのUHだと京商の取り扱いで大した苦労せずとも7~8千円台で入手出来るのです。お値段にして1/2~1/3!
(もっとも・・・両モデルは1917年型と1927年型の違いがあるし、趣味の世界、コストパフォーマンスで優劣を決めるのは野暮というもの。フォードソンがメッチャ好き~な人は両方お勧めです。欲を言うと中間のもっと普通の型を出して欲しいんですけどね。アーテルが対抗しないかなぁ)
さてUHですが、私は当初、そのディテールの細かさとは裏腹に、妙にアッサリとした部分も見られるので評価に迷いました。そこで、実車の初期《MOM-軍需省》型のディテールを調べて見ると、意外と後のタイプと異なる部分が多く、それをUHがこまめに再現している事が分かりました。つまり本物がアッサリしていたのです。ラジエターグリルの上に Fordsonのロゴが無い事も、後輪のハブが平面的な事も今回初めて気づきました。1/43の時にアレ?と思ったホイールのスポーク本数も1本少なくて正解。恐らくこんなに細部が違うとUHも何年型をリリースするか随分検討した筈ですが、バリエーション展開上の不利はあっても、実車の歴史的意義を考慮して1917年のデビュー時の姿を選んだのではないでしょうか。
Universal Hobbies Fordson F 1917←→
Danbury Mint Fordson F 1927 ラジエターキャップは蛇口のハンドルみたいな形で、燃料キャップはつまみ付きという初期型を良く再現。正面のFordsonのモールドは初期MOMは無くて正解。ダンバリーミントはどこか見慣れた形のキャップを良く再現。肉眼では気づかないようなフォードソンのマークがある。UHの鉄車輪はリング付き。コレの付いた初期型の実車もあるが似合わないと思う。輪切り3分割したホイールの接合線を目立たなくする為だろうか?6本スポークやハブまわりが特徴。ダンバリーミントの鉄車輪は非常に良い!! 裏側のスポーク+リム部品で別れた2パーツ構成。トレッド面に小穴が空いてる精密なキャスト。フェンダーで隠れるのが惜しいくらいの出来。
両方ともハンドルと前輪が連動する。fordsonのプレスがない初期型工具箱は開閉可能。燃料タンクは実物は金属ベルトで止めるがそれを樹脂パーツで再現。今回、ダンバリーもついでに試したら蓋が開いた(笑)中には工具があり塗装も芸細。実は左右のフェンダー後部にも工具入れがあって蓋が開く。この工具箱の写真左上あたりに、肉眼では読めない程細かな文字のパテント一覧が再現されている。燃料タンク後部にはHenry Ford & Son Inc.の文字。試作時代の面影がこんな所に。1927年だと燃料タンクの後部が始動用ガソリンタンクになっている。ここにも写真でやっと読める程の小さな文字が浮き出ている(厚みのあるプリントでしょうか)。
エンジン左の黒い箱はコイルボックスで初期は外にスイッチが付いている。その右下にキノコ状のオイル注入口が出ているのも極初期の特徴。シート形状も何回か変わりfordsonの文字が入る。フォード製のジープにはボルトに至までフォードマークが付いていたが、フォードソンでは初期には全然ないが後期にはあちこちにマークが入る。この頃から徹底していったのだろうか?おろし金のように穴の周辺が微妙に出っ張ったステップのプレス表現が良い。フォードソンはエンジン右側にディテールが集中。マニホールドあたりは変更が多いようで実車のパーツリストにも複数載っていた記憶がある。前期の始動用ガソリンタンクはマニホールド後部の四角いタンクがそれ。ダンバリーミントにはベルトプーリーが付いている。ロッド類も各種ディテールもダンバリーミントの方が若干太めでハッキリしてアメリカンかも。
上記の他にも年式による違いは沢山あってとても紹介しきれません。また、UHではクランクハンドルが上向きで固定(なんでだぁ?)ですが、ダンバリーミントはこれを回わせるばかりかファンベルトを通じてファンも回るギミック付き。ちょっとそこは大きな差が付いてます(笑)。
先に値段が1/2~1/3と書きましたが、1/43モデルで換算したらたった2,3個分なんですよね。
あのつまらないフォード・ファーガソンの類でも3個程度とは(爆)
個人的にはUHが他の年式を出さないか、そしてバリエーション・・・いろいろ妄想するとたまらないアイテムの登場でした。
●1/16トラクター関連
着衣トラクター2 ジョンディア 720
南極のトラクター ファーガソンTEA-20「SUE」
UH フォードソン F 1917 (旧ブログ)
むかーし、ハイオクタン灯油と名乗った、ガソリン・灯油ブレンドの耕耘機がありましたが…。
この時代にはガソリンスタンドはかなりあったのでしょうネ。
もっと前の時代だと八百屋で一升瓶入りのガソリンを売っていたようで。
ハーレーダビットソは、純正ガソリンだと缶入りを売っていましたが…。
米屋で灯油を扱っていたのは、そんな頃の名残だったのでしょうかネ?