突然ですがブログを引っ越しする事にしました。コチラでは最後の記事になります。
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マッセイ・ファーガソン35

P7254169_Rもともとは、必ずしもこの車両に興味が有った訳では無いのです。しかし、FE-35のミニカーを買った前後から何かが変わってきました。感覚的には「後のマッセイ・ファーガソンよりは格好悪くない」程度だったのが、「いや、ホントに格好良いじゃないか!」と思える様になってきたのです。

人間は見える物を見ているのではなく、見たい物を見ているのだと言いますが、それ以来、今まで気づかなかったMF-35系をアチコチで見かけるようになりました。

ちなみに、今回の3台はニセコから羊蹄山近辺にかけて展示や放置されている物ですが、この地では他にも見かけました。いくら何でもちょっと多すぎ・・・。かつて日本の農家にトラクターが浸透して行く段階で、マッセイ・ファーガソンはとても人気のあるメーカーだったそうですが、普及時期や農家の規模などで、この地域と35系がマッチしていたのでしょうね。

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ファーガソンとマッセイ・ハリスは合併後もしばらくはそれぞれの機種を継続製造していたらしく、その頃はファーガソンFE-35の名でグレー/ゴールド版が作られていて、マッセイ・ファーガソン名になってから名前が単に「35」と変わり赤/グレー版となった様です。

以前のミニカーの時にその初期のグレー/ゴールド仕様を観てみたいと書きましたが、それは今だ果たせていません。より古いTE-20は北海道に幾つか現存しているので残っている可能性は有るはずですが・・・。

ただし、写真のこの個体にはFergusonのエンブレムがついていました。どうも塗り直してあるようですが元の地色も赤いようです。つまりグレー/ゴールドではないけれど赤くなったばかりの初期の生産型と思われ、これまで私が見た中では一番古い個体となるのでしょう。

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これがその珍しいFergusonエンブレム。カウル横のデカールはMassey Ferguson 35でした。

ボディのパネルラインがシャープではなく、どこか甲虫の様な丸みをおびていて、グリルも少々有機的。
その質感がMF35の魅力かもなぁと思うのでした。
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ここは富士山のような羊蹄山をバックに写真が撮れる観光スポット。トラクターと作業機だけを撮ってる奴は変人(笑)。これは逆3角が3つのマッセイ・ファーガソン印です。デカールがないのでハッキリしませんが、エンジンの雰囲気から35Xでしょう。ひょうきんライトは後から付け替えたのでしょうが、海外の写真にも同じ様なのが有ります・・・。以前はミラーが付いていたのですが壊れたようです。

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まだまだシッカリしている草ヒロ。
ミラーの付け根が弱いらしく、今回のはどれもミラーが残っていませんが、無い方がオリジナル(本国仕様)っぽくて格好良いですね(その後この個体は消えてしまいました)。


 昭和34(1959)年12月現在のデータでは、ファーガソンの北海道での普及台数は239台、これは小さな国産のチェリー269台に次ぐ第2位で、輸入トラクター=本格トラクターでは最多です。ただし、この時点で言う「ファーガソン」はTE-20が大半でFE-35は僅かでしょう。この後志地方には24台が入り、当地に限れば国産を含めても最多です。価格87.5万円。コレは馬力あたりの単価では最も安いトラクターだった筈です。


●1/16 南極のファーガソンTEA-20 SUE

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●突然ですが・・・。 マッセイ・ファーガソン 35


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